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2005中国四国道楽ツアー(第2話)
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2日目。ホテル朝食はバイキング。ぼくも師も大食漢であり、バイキングでは喰えるだけ喰うという貧乏性気質も一緒なので、朝っぱらなのにケモノのように喰う。7時に出発。東に向かう。師のクルマについているカーナビが面白くて、動き出したばかりの時はGPS情報がキチンと拾えないのだそうだ。実際、ありもしない交差点で右に行けなんて指示を出すし。どうやら師のカーナビは寝起きが悪いらしい。機械なのになぜ?などと思わないように。目覚まし時計だって時差ボケする====ThisIsTheErrorMessege====のだから。



海岸沿いにうねうねと走ると浜坂駅に着く。ここにクルマを停めて、ここからは列車で東に向かう。鳥取まで来たからには、餘部鉄橋ははずせない。餘部駅からぞろぞろとマニアさんが乗ってくる。家族連れもいる。橋をゆっくり渡るのは安全第一かファンサービスか。ぼくらは香住で列車を降りた。
香住で少し待つ。9時半発、全但バスの余部====ThisIsTheErrorMessege====行に乗る。これに乗ると橋の下まで行けるのだが、このルートはあまり知られていないらしく、地元民以外の利用者はぼくらだけだった。正面に橋が見えてくると、クルマを路肩に停めて記念撮影をする旅行者が多い。そんな中、餘部から香住方面列車に乗ってきた家族連れを発見。鎧から歩いてくるなんて!ぼくらは終点までバスに乗らずに、あまるべ浜で降りた。橋を観るなら、降りるのはここだ。
餘部鉄橋はかけ替えが決まったとのことだが、例の事故でかなりの持ち出しが予想されるJR西日本は建設資金を捻出出来るのだろうか。しかし、視れば視るほど、この鉄橋が明治時代に完成したというのがにわかにというよりまるっきり信じられない。もし、かけ替えになるのなら橋は安全のために撤去されるだろう。さあ、名鉄の出番だ!明治時代の重要建築だ、そっくりそのまま明治村に移設するのだ!……無理かな、やっぱ。

集落からハイキングコースのような小径を数分歩くと駅に着く。駅の上にはお立ち台が。初老の鉄道マニア様が数名、どかっと特等地を占拠している。少しすると、浜坂行の普通列車が橋を渡り始めた。先程と同じく、橋をゆっくり渡るので、お立ち台で撮影してからホームに降りても間に合う。普通列車の中で、ご存じ“無料試合のS君”を逮捕(笑)。



S君も鉄道マニアの血が流れている。彼とは布勢で合流する計画だったのだけど、彼の移動計画を訊き、この列車に乗る以外の選択の余地がないことを我々は掴んでいたのだ。「王様、浜坂駅におクルマをご用意してございます」。====ThisIsTheErrorMessege====彼は長期旅行中で荷物も多い。浜坂で合流した方が好都合なのだ。
浜坂からクルマで西へ。試合開始まで3時間近くある。せっかくだから温泉に行こう、と選んだのが吉岡温泉。大型時刻表にバスの時刻が載っている著名な温泉保養地、のはずなのだけど、行ってみたところ観光客らしいひとの姿はどこにもない。外湯の駐車所もからっぽ。もしや入れないのでは?と危惧したけど、普通に入れた。200円。当然、浴室に誰もいないので貸切占有状態。S君は熱い湯が苦手ということもこの場で判明。風呂上がりはもちろん牛乳だ。置いてあったのは白バラ牛乳。====ThisIsTheErrorMessege====最後の1本はぼくが真っ先に飲んでしまい、マルホン師とS君はコーヒー牛乳。申し訳ない。
さて、風呂も入って昼飯だ。せっかく日本海に面した街にいるのだから、と回転寿司を希望したのだが、鳥取は意外に軒数が少なく、見つけた店も満員で待ち状態。試合の時間もあるので、ココイチで済ますことになってしまう。トホホとしか形容のしようがないトホホである。
布勢陸上はJFLらしい客の入り。対戦相手は昇格組の流通経済大。とにかくみんな背番号がでかい。公式プログラムに載っている選手は2、3人しかいなかったんじゃないか?大学リーグもシーズン中、要するに2軍を派遣してきたわけだ。
そんな流経大相手に、SC鳥取はどう視ても5バックにしか見えない布陣を、試合開始から終了まで、流経大に退場者が出たあとも続けた。あれは3バックじゃない。中央に3人残り、両サイドの2人も必ずボランチより明らかに深いところで構えていた。その分、中盤は緩くなるのだけど、試合の終盤は流経大が1人少ないにもかかわらず前線に5人残す無謀な攻撃的布陣と敷いたおかげで、なんの苦もなくカウンターで逆襲が出来てしまう。点差関係なし負けたら終わりのカップ戦ならわかるんだけど、流経大はリーグ戦序盤でここまでリスキーな試合運びをする必要があったのだろうか。もし「所詮2軍なんだから、経験値を積ませるだけさ」なんて考えで遠征してきたのだとしたら問題だけど、そういう解釈も可能なように感じてしまう。ともかくSC鳥取初勝利おめでとう。この日は相手に恵まれたとしか言えないけど。

鳥取サポさん達は爆勝の余韻を味わっていたので、試合終了直後に出たぼくらは駐車場もすぐに離脱することが出来た。津山まで一般道を走り、そこから中国道に。鳥取の智頭の間で高速道路の建設現場が見えた。気持ちはわかる。====ThisIsTheErrorMessege====
カーナビに広島のホテルをセットして走ったところ、広島インターではなく五日市インターで降りろとの指示が出た。いやいや、これが噂の西風トンネル====ThisIsTheErrorMessege====か。こんなのが出来たら、そりゃアストラムラインはひとたまりもない。



広島駅で一旦マルホン師とS君と別れ、ぼくは電車で袋町まで行き投宿。「喰いしん坊プラン」とかで、お好み村====ThisIsTheErrorMessege====で1枚広島焼が食べられる宿泊セットなのだ。券を受け取り、お好み村で再び2名と合流。どこでもいいので適当に2階に上がり、一番奥の『山ちゃん』でビール&お好みで乾杯。ぼくとマルホン師はそば入り、S君はうどん入りにした。鉄板で直接、鉄ベラでがしがし切り刻んで食べる。うまいぞ。

十分満腹になったところで腹ごなしに散歩。広島市民球場ではカープ×ジャイアンツの試合が行われていた。新球場建設計画もあるようだけど、広島カープという球団の歴史、というか「なぜ広島なのか」を勘案すれば球場移転なんざ速攻で不許可のアイディアだと思うのだが。改装工事に1年かかるのなら、その年はマスカットや坊ちゃんを使うとして、外野をあと数メートル広くして客席減は外野の2階建化でカバーする。どうよ。
球場と、路面道路を挟んだ先には原爆ドームがある。ぼくは来たことは何度もあるけど、偶然ではあるけどいつも市民球場で試合が行われている。電車の音に混じって球場から歓声が聞こえる。そのたびに思う。これが平和というものの姿なのだ。電停で2人と別れ、ホテルに戻り轟沈。

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