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地域リーグどうでしょう(第1話)
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いよいよ30代最後の週末がやって来た。30代が40代になったからと言って人間が急に変わるわけじゃない。来週になったらひきこもりでゲーム漬けになったり讃岐うどんが大嫌いになったりサッカー観戦から足を洗ったり逆に爆裂代表サポになったりなんてことは、たぶんない。だけど、せっかくの機会なんだから大仕掛けをしてみてもいいんじゃないかと思うようになった。全日空の『バースデー早割』====ThisIsTheErrorMessege====という制度を知ってからは。正直言って、最近肉体の衰えを急速に感じるようになり、無茶な旅がむずかしくなりつつある。30代の最後にあえて『どうでしょう』====ThisIsTheErrorMessege====な旅を企てた。『どうでしょう』な旅、というアイディアを有害指定萌え萌えに話したところ、すぐに「サイコロ振って次にどの試合観るか決めるんですか」と言ってきたが、あの番組は年がら年中サイコロ振ってたり行先をツモで決めたりしてるわけじゃない。タフでタイトなツアーという程度の意味合いだ。金曜日、職場から直行で名古屋空港へ。

天気予報では西から崩れるという話、名古屋はまだ晴れていた。福岡行に乗る。せっかく窓側の席を押さえたのに、離陸してすぐに雲の中に入ってしまう。雑誌を読んだりうとうとしたりで、板付着。外に出て驚いた、夜の8時を過ぎたってのに、九州は暑い!
天神まで地下鉄。博多に来るといつも食べに行ってしまう、ラーメン『一蘭』。有名店らしい。普段は博多駅前店を利用するのだけど、今回は行程の都合で天神店。チェーン店だから、もちろん味は一緒。過去にも書いたことだけど、ぼくは決してお勧めしない。ラーメンの味うんぬんより「客にラーメンを提供する」という部分の哲学が独特だからだ。

さて、腹ごしらえも終えて、天神から西鉄へ。じゃからん嬢からメールが来た。「“どうでしょう”+“西鉄”=“はかた号”という結論しか出ないんだけど」……………それはつまり、こういうことかい?

夜の天神で大泉洋と鈴井貴之が歌いながら踊り出す。
なにがでるかなっ、なにがでるかなっ♪
鈴井が空に投げ上げるサイコロキャラメル………ぺこっ!
出た目をもとにボードを確かめると・・・『地獄の深夜バス“はかた号”で東京』!!!
一瞬カタまるスタッフ、そして大泉が叫ぶ。
「馬鹿野郎!」

それをぼくにやれ、と?いくらなんでもあんまりです。

西鉄電車で二日市で乗り換えて太宰府へ。鋳造のいつもの行動パターンだ。二日市駅に東口改札が出来ていて、そこにダイエーまで建っていて驚く。太宰府の参道はすべての店はシャッターを下ろして静かなもの。本殿前の門は閉ざされていた。当然だ、午後9時半なのだから。過去にも、閉じた門の前でお参りを済ませたことは何度もあるからそれは構わない。ひとけのない境内の雰囲気って、ホントに好きだ。電車の時間もあるので長居はせずに駅に戻る。梅ヶ枝餅====ThisIsTheErrorMessege====を食べられなかったのは心残り。
西鉄二日市からJR二日市へはバスで移動。100円はありがたい。しかし、バスがJR駅に着いたのは博多方面普通電車の発車1分後だった。あらら効率が悪い、こっちは早く宿に入って眠りたいのに。ところが、とりあえず改札口に行ってみるとまだ普通列車はホームにいるではないか。“かもめ”が遅れているのだ。ラッキー!切符を買ってホームに駆け込むと、ちょうど“かもめ”が発車するところだった。ありがたやありがたや。
もうイベントも起こるはずもないし、博多駅筑紫口を出てホテルへ、と歩きかけてびっくり。コンコースの柱に黄色く浮かぶ広告看板、たこ焼きを差し出して微笑むあなたコッリーナさん!====ThisIsTheErrorMessege====以前、雑誌でちろっと読んだことがあるけど、これがそれかあ。九州のひとにはどってことないのかもしれないけど、やっぱ驚くよインパクトあるよ。予約した宿は繁華街近く、チェックインして風呂入って、23時半には眠りにつこうとしたのだけれど、酔客があとからあとからやってきて廊下で大きな声を出すせいで、なかなか寝付けなかった。

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