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年に1度の北海道(第2レグ)
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翌朝、5時半に起きて朝風呂に入って出発の仕度をしていたら、NHK「たべもの新世紀」でシオマネキを喰う====ThisIsTheErrorMessege====話をやっていて興味深く視てしまい、出発が遅れてしまう。バタバタとチェックアウト、フロントにはちゃんとサンドウィッチが用意されていた。すすきのを横断して東豊線の豊水すすきの駅に向かう。朝の6時半過ぎのすすきのにはまだそこそこの人がいて驚く。すれ違った背広の男性は昨夜「部長~っ!」と叫んで呼ばれた男のような気がしたが気のせいか?日本一忙しい交番かもしれないすすきの交番====ThisIsTheErrorMessege====の前には救急車が横付けされていて患者が運び出されるところだった。
豊水すすきのから北に向かう電車に。この時間は10分間隔運転で、1本乗り逃すと丘珠空港行バスに乗れなくなるかも知れないので構内を走ることになってしまった。なんとか電車に乗れて、ぜえぜえはあはあ、気持ち悪い。ロング缶1本とレギュラー缶1本でヘタれる肝臓ではないはずだが、ちょっと疲れがあるのかもしれない。

終点・栄町。外に出て驚く。寒い!すすきのの街を歩いた時にはそれほど気に止めなかったが、動かずにバス停でじっとしていると寒さが身に染みてくる。さすがは北海道だ。なめてかかってはいけない。連絡バスで丘珠へ。
丘珠は札幌市北部にあるローカル空港。千歳と比べるとその小ささに驚いてしまうが、これでも以前よりは立派になったらしい。とくに見るものもないのでサクサク待合室に入って、ホテルが用意してくれたサンドウィッチを食べる。ポテチやオレンジも添えられていてサンドウィッチもまあまあだったが、一緒に入っていた飲み物がコーヒーではなく烏龍茶だったのは、なぜ?なぜ?函館行は「ダッシュ8」と呼ばれているらしいプロペラ機。洞爺湖・室蘭・駒ヶ岳の上空を飛ぶらしく、天気が良ければさぞ楽しいフライトになるのだろうけれど、窓の外は一面の雲、残念。瀬棚や久根別のあたりがちらっと見えただけだった。
機内の新聞で函館競輪開催中ということを知り、ウケ狙いで車券を買っていこうと連絡バスで行ってみるが、なんとナイター開催だそうで前売りは正午からとの看板が。トホホ。前回の千代台観戦ツアーの時に乗った6系統のバスで素直に日吉に向かうことにした。バスを待っていると雨が降ってきた。漁火通の南には海が広がっている。バスが来るまで時間があるのでパチンコ屋の駐車場を横切って海辺まで行ってみた。どんより曇った空、強くて冷たい雨まじりの風。海猫も砂浜でじっとしている。9月下旬にして気分はもう津軽海峡冬景色だ。バスが来た。北高校前で降りて角を曲がるとすぐそこに日吉のサッカー場。芝のピッチが1面とクレーコートが1面。シンドウFCと函館マツダの試合が泥だらけのグラウンドで行われていた。芝のピッチの横には堤防のような観戦用の高台があったけど、屋根もスタンドもないので試合開始まで管理棟で雨宿りさせていただく。岐阜から来たと言ったら管理人のおじさんは真剣に驚いていた。

合が始まる頃には雨も止んだ。冷たい風が時折吹く中、ブラックペッカー函館vs北海道電力の試合開始。このブラックペッカーというチーム、要するに函館の教員チームなのだが、歴史も実績もある名門クラブだ。第1回北海道リーグの優勝クラブである函館’76FCが前身と思われる。2年間だけ道リーグから降格したことがあるが、近年復活をとげ、今年はリーグ3位の好位置をキープしている。また、高知で今年行われた全国教員選手権====ThisIsTheErrorMessege====では見事に準優勝の成績を収めている。背中に書かれた「FC1976」の文字が誇らしげだ。一方の北海道電力は言わずと知れた強豪。ベアフットの後塵を拝することもあったが今年は首位を走っている。なかなかの好カードだと思っていたのだが、その通りの白熱した展開になった。なったのはいいのだけれど、試合の内容というか感触というかは典型的な地域リーグのそれであって、となると電力はリーグを制することは出来てもJFLへの道はかなり厳しいと言わざるを得ない。逆にブラックペッカーはその電力をPK戦にまで引きずり込める展開だっただけに、85分の失点は痛恨だろう。もっとも、ぼくとしては時間がタイトだったので90分で試合が終わったのはありがたいのだけれど。折り畳み椅子を持ち込んでぼくの隣で観戦していた若い女性はかなりブラックペッカー寄りで試合に入り込んでいて、残り5分で失点した時はさすがに言葉を失っていた。


北高校前からバスで花園町まで行き、数分歩くとこれまたネットで見つけた回転寿司屋があった。残念ながらこのレベルだと中京地区で回転寿司が食べられない不幸な人間にはならない。もっとも値段はかなり安くてありがたかったけれど、もし函館で時間があればぼくはやはり昭和高台の店====ThisIsTheErrorMessege====に行くだろう。再び花園町のバス停に戻ると、ちょうど空港行きのバスが来るところだった。ラッキーである。
空港で会社向けの土産を買う。職場では一応「旅慣れた人間」ということになっているので、北海道=白い恋人という図式は避けた。ホワイトチョコの代わりに普通のチョコクリームを挟んだらしい「白い恋人ブラック」という菓子もあってそそられたが、ネーミングがちょっとね。素直に「黒い恋人」という名前だったら買ったかもしれない。
土産を買ってしまうとすることはなくなった。送迎デッキが無料なので行ってみると、ちょうど羽田行が上がるところだった。よっこらせという感じで滑走路を離れたジェット機はすぐに低い雲の中に見えなくなった。爆音だけが雲の中から聞こえてくる。北海道に確実に厳しい冬が近づいている、という印象を十分に抱かせる感じの景色だった。出発までちょっと時間があったので未練がましく塩ラーメンを一杯食べたけど、可もなく不可もなくといったところ。函館から上がった飛行機はずっと雲の上を飛んで、ちらっと富士山の頂が見えた程度。ようやく地上が見えたと思ったらそこはトヨタスポーツセンターの上だった。

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