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6月の週末遠征三昧(第2レグ)
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第2レグはその週の金曜日にスタート。新幹線で岡山まで飛んでいき、返し馬マルホン師邸で奥様の手料理に舌鼓を打ちつつ歓談。前夜が宴会だったにもかかわらずここでも缶ビール2本に日本酒を空けてしまいごきげんにへろへろ。奥様、いつもいつも酒蔵をカラにしてしまって申し訳ない。
翌日はいつものようにマルホン師のクルマで瀬戸大橋を渡る。今回はまず讃岐うどんを徹底的に攻めたのちに高速バスの停留所まで送ってもらい松山に移動するつもりだったのだけど、奥様のご厚意により御主人マルホン師を2日間拘束してよいことになった。これは実にありがたい。今回はカメラもあるのでうどんの写真もちゃんと撮って皆様にお見せしたい。

彦江→坂出の山下と定例巡回。彦江はいつもながらの安定したお味。ぺろっと食べてしまって、テーブル脇に置いたカメラに気づいた。だめだ!どうしても写真に撮る前に喰ってしまう!続いて山下、前回と比べてコシがかなり強くなっており、軽めのうどんという印象からは少し離れた。通常の巡回だと次は田村なのだけど、今日は台風一過の好天、早めに動かないとその次の山越がとんでもないことになりそうなので今回は田村はスルー。山越に着いたのは9時半過ぎだったのだけどそれでも35分待ちだった。待って食べるだけの価値はあるうどんだけど、それにしてもという感じ。
ここから先は久しぶりに新規開拓を行うことにした。うどん人くろがね氏が「ここはなかなか」とお勧めの多度津・味でこいに行ってみる。ここの大将は筋金入りの粉オタク====ThisIsTheErrorMessege====だそうで、出てきたうどんはかなりの剛麺。麺に若さと勢いを感じる。行列なしで食べられてしかも駅からもそこそこ近いというのはかなりのポイントだ。
次の開拓は長田in香の香。ここも金蔵寺駅から歩いていける。かの有名店・長田の大将が開いた店だそうで、強烈ないりこだしの香りは、まさに長田の名にふさわしい。だしをアテに酒を呑むオヤジの伝説はダテではない。店内には「お2人で1杯のうどんを食べられる場合はだし代100円いただきます」の張り紙があって笑ってしまう。ここは先程の味でこいと違って熟練の妙味を感じる。この2店、野球で例えれば松坂大輔と野茂英雄の投げ合いを観ているような快感を与えてくれる。ほふほふと食べて満足………だめだ!どうしても写真に撮る前に喰ってしまう!結局5軒で食べて写真を撮れたのは3軒。申し訳ない。

腹は満ちたが時間はある。そこで、高速道路が通るまではほとんど存在が知られていなかった新宮村====ThisIsTheErrorMessege====に行ってみることにした。高知道に入ってトンネルをいくつかくぐると新宮インター。街の中心部に郵便局があったので利用して、ちょっと休憩しようかと思っていると四国交通====ThisIsTheErrorMessege====のバスがやってきた。あれ?四国交通ってば徳島県の会社だぞ。

バスの折返場まで行ってさらに驚いた。せとうちバス====ThisIsTheErrorMessege====のバス停も立っていたのだ。そして、時刻表にはもう少ししたらバスが来ることになっている。せとうちバスと四国交通は接続を取っているらしい。しかも、村営バスもその時間に合わせて出発することになっている。ぼくらは新宮村ゴールデンタイムに偶然遭遇してしまったのだ。やがて、せとうちバスと村営バスがやって来て3社揃い踏み。池田行四国交通は無人で、川之江行せとうちバスは3名ほどの客を乗せて出ていった。村営バスの出発には時間があるが、ぼくらも川之江行バスを追って新宮村を後にする。
峠道を上っていくとトンネルがあった。これを越えると一気に山を下って伊予三島市に向かうのだけど、トンネルの手前に左に曲がる道があって「別子山」とある。別子山村にはこれから向かおうとしていたところ。地図を見ると直線距離で20kmくらい。じゃあ、とこの細い道を進むことにした。

ところがこれが大失敗。とても国道とは思えない酷な道、しかも標識には別子山村まで41kmとある。うねうねくねくね。ドライバーのマルホン師にはえらい苦労をかけてしまった。しかも、その先には大いなる誤算が待っていた。1時間以上をかけてようやくたどり着いた別子山村は別子山村ではなかった。別子山村は3月末で消滅====ThisIsTheErrorMessege====してしまったのだ。あまりに悔しいので、役場の裏に捨ててあった文書のうち持ち帰っても支障のなさそうなもの====ThisIsTheErrorMessege====を失敬してきた。
誤算はさらに続く。別子山ってのは別子銅山の別子だろうから新居浜市のすぐ裏だと思っていたのだけど、別子山村から新居浜市までは30km弱もあるのだった。道はそれほど悪くもなかったけど、結構な時間をかけてようやく別子マインパーク====ThisIsTheErrorMessege====に到着。ここからは廃線跡====ThisIsTheErrorMessege====を左に眺めながら市街地へ。

新居浜。住友の街。そしてここにはかなり稀有なものがあるという。「自転車並進可」の標識。鋳造総研も一部参加しているこのサイト====ThisIsTheErrorMessege====で明らかになった。どこにあるのかまでは調べてなかったけど、あるとしたらどうせ工場の入口だろうと煙突目指して走っていたらサクサク見つかってしまった。写真を撮って、新居浜の課題は全部終了。
で、愛媛砥部での試合開始には時間がある。松山のP屋が出ないことは累々たる敗戦の記録で明らかなので、新居浜のP屋でひと勝負。結果、松山のP屋が出ないのではなく愛媛県のP屋が出ないのだと認識を新たにして、高速で松山へ。砥部に行く途中の回転寿司で腹ごしらえをして、競技場に着いた。
スピーカーでは場内アナ氏が「JFLクラブ最強はどっちだ?もちろん愛媛FCだっ!」と盛んにアジってちょっとうるさい。でも、彼らの主張もごもっとも。この時点で7位だかの愛媛FC、その上位にいるのはすべて企業チームなのだ。好調のSC鳥取を迎えての土曜のナイトゲーム。JFLにしてはなかなかの入りだ。
鳥取サポはユニ武装組が10名前後。近くの観客にうちわを配って懐柔工作。他にも、鬼太郎君やねずみ男さんもやって来ていた。愛媛のホームなのにここまでやっていいのかしらん。もちろん運営に許可は得ているだろうけどね。
試合は、先日観た太陽が丘の京都BAMB-アローズの試合と比べて「同じリーグですか?」と思ってしまうほど、面白い。ただスペースにどっかーんと出して話はそれからって感じのサッカーでは全然ない。また、両チームとも指導がしっかりしているのかファールが少なくて好印象。鳥取が1つのミスを逃さず先制するも、愛媛は右からの長いクロスにファーサイドに飛び込んだ友近がぴったんこで合わせて同点。さらに、センターサークルちょいタッチライン寄りでパスを受けた友近はそこからドリブル開始、かつてのW杯アルゼンチン-イングランド戦でのマラドーナの5人抜きを思い起こさせる、まさにボールが足に貼りついたかのようなドリブルでゴール正面でGKと1対1になって流し込んで逆転。JFLでこんなゴールが観れるのか?ぼくは「ともちすげえ!」と叫んでしまった。件の場内アナ氏は「スーパーともちか!」と叫んでいたけど、なんの文句もございません。2-1で愛媛の勝ちで終了。いやあ、まいりました。
ファンが勝利の余韻にひたっている間に撤収。本町のホテルに投宿、疲れのせいか缶ビール1本が精一杯。NHKの硬派なドキュメンタリー「マリナ」を視て「ぼくらは生活に不満が言えるだけ幸せなんだ」との思いを濃くし、その後のスポーツニュースで阪神の10点に大爆笑して寝てしまう。


日曜日、雨だ。阪神爆勝を踏まえてデイリー====ThisIsTheErrorMessege====を買う。巨人に爆勝したのがよほど嬉しかったのか、1面の写真は原監督の涙目だった。雨の中、今治からしまなみ海道を北上。大三島のあたりで雨は止んだ。そのまま橋をたどっていけば福山までたどり着けるのだけど、尾道に20回以上通い詰めていまだに尾道水道を橋で越えたことがない鋳造のワガママで向島で高速を降り、いくら預金してあるのか見当もつかないP屋の脇にある桟橋からフェリーで海峡を渡る。相変わらずエキセントリックな街だ。まだ時間があったので浄土寺に寄り、件の籤を引くと末吉。「現在のあなたは底を打った状態なのでこれからはゆるゆると上昇ムードでしょう」的な末吉だけど、あまり積極的に歓迎したくない運勢なので籤は寺に残しておいた。
福山の南東部にどどーんと広がる旧日本鋼管福山製鉄所。その前の丘に運動施設が広がっている。しかし案内が少なく非常にわかりにくい。会社と無関係な人間が観戦に来ることなどまったく考えていないのだ。中国リーグの試合が行われる陸上競技場も、芝は実に立派に整備されているけどスタンドの類はまったくなくベンチが3つ程度あるだけ。プレーすることにのみ資本投資がされているのが、実に工場のグラウンドの雰囲気だ。
中国リーグでぜえぜえひいひいの残留争いをしているJFE西日本福山が首位の三菱水島を迎えた試合。残念ながら実力差は手に取るように明らかなんだけど、さらに残念だったのは三菱水島がその実力差だけで勝ってしまったこと。この日の内容だけで判断するのは危険かもしれないけど、おそらく三菱水島は粛々と中国リーグを制してしまうだろうけど、地域決勝では静岡FCはもちろん上田や長野相手でもかなりの苦戦が予想された。
試合が終わってたったかと撤収。製鉄所の正門前の道を西に進むと、なんと福山駅の直前で左ウィンカーを1回出すだけで一度も「角を曲がる」ことなく駅に着いてしまった。福山というのは要するにそういう街なのだ。関越道が首都高速でなく目白通りとつながっている理由====ThisIsTheErrorMessege====を思い出してしまった。返し馬マルホン師とはここでお別れ。2日間お疲れ様、ありがとう。予定よりかなり早い時間の新幹線に乗れ、自宅に戻ったのは夕方5時くらいだった。この時間に帰れれば翌日の勤務にも支障はない。

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