cyic.co.uk 吉田鋳造総合研究所
travelnotes : domestic
益田道楽三昧(1)
▲home ▲index <<prev next>>

ローカルな会場がぼくを呼ぶというのは以前の雑文でも触れたことだけど、W杯前なのにこんなに散財していいのかしらん?と思ってしまうような行動を取ってしまった。今回のターゲットは、今年から中国リーグに復活した石見FC。以前、天皇杯の湘南戦を松江市で観たことがあるが、島根ではなく石見====ThisIsTheErrorMessege====と名乗るくらいだから本来の活動拠点はもっと西だ。その石見FCが、地元・益田の島根県営サッカー場で試合を行うという情報がやって来た。失礼ながら、いつまた落ちていくかわからない石見FC。最近になって益田に立派なサッカー場が出来たという情報は以前に得ていた。しかも、益田と言えば、競馬場!

益田競馬には思い出がある。実は初めて馬券を買ったのが益田競馬だった。1周1,000m、日本一小さな競馬場。夕方から雲行きが怪しくなって、やがて雷雨になった。叩きつける雨と風の中でパドックを競走馬が引きまわされる。ド級====ThisIsTheErrorMessege====の演歌でもここまでのシチュエーションは出てこないだろう。2度目の訪問は、益田が誇る女性騎手・吉岡牧子の引退レース。8年8カ月で350勝。全国からかなりのファンが益田に駆けつけたのだ。
その益田競馬が、地方競馬の御多聞に漏れず危機に瀕している。累積赤字は存続の限界と言われる15億円に近づいている。スケジュールを調べると、5/18に益田競馬の開催があり、翌19日に益田サッカー場で石見FCの試合がある。ここまで舞台を整えられては、据え膳食わぬは何とやらいうヤツだ。ちょっと違うか。ただ単純に益田を往復するのでは面白くないので、例によってルートにちょっと凝ってみた。17日の金曜日、「のぞみ」に乗って西に向かう。
広島からは芸備線で三次へ。政令指定都市の交通で気動車が全面的に活躍しているのって、もはや札沼線とここくらいじゃないか?三次行の普通列車は2両組成、しかしそれでいてすし詰め満員というわけではないので、必要な輸送力はこんなもんなんだろうか。しかも下深川から先はワンマン運転になってしまう。タラタラと客を降ろす。この旅を考えるまで知らなかったのだが、井原市までが広島市でここから向原の間がサミット。向原から先は実は日本海斜面なのだ。ここから江津まで延々下っていくという次第。こんなところに分水嶺があるなんて。
三次駅は静まり返っていた。駅前で開いているのは赤提灯が2、3軒。駅前にはコンビニもない。ホテルまでの道すがらにもなかった。少し空腹を感じたが何も買えないのだから仕方がない。風呂に入って早々に寝てしまう。

翌朝。5時半にホテルを出て、駅から離れたところにあるコンビニで朝飯を買って駅まで歩く。名古屋から益田に行くのになぜ三次なのか。もちろん、こんな機会でもないと乗れないJR三江線====ThisIsTheErrorMessege====に乗るためだ。廃止のテーブルに乗る事も第3セクター化の話題も出ず、しぶとくJR西日本が運行させられている。政治的な匂いがプンプンするんですけど。

朝イチの浜原行。もちろん単行でワンマン。乗客はぼくを含めて3名。江の川沿いにゆるゆると走っていく。口羽で三次行とすれ違う。ここから浜原までは先は最後まで開通が遅れた区間で、いわゆる高規格線路。一部に有名な宇都井駅は、高架線に6階立ての団地の階段部分だけをくっつけたような異様な駅。もし時間があったらちょっと停まっている間に階段を駆け下りて写真を撮って上がってこようかとも思っていたけど、一気に萎えましたね。トンネルを出ると島根県、ここから高校生の乗車が増える。
浜原は三次方面と江津方面の列車の接続駅なんだけど、街の中心はさらに一つ先の粕淵だということもあって駅前は閑散としたものだった。江津からの単行気動車が到着。乗務員はそれぞれ先に進む車両に乗り換える。島根の女子高生ってのは純朴な雰囲気ですなあ。沿線唯一の有人駅・石見川本で高校生は全員降りて、あとは爺婆だけになった。沿線の眺めはずーっと江の川の流れという感じで、結構退屈。終点の1つ手前は江津本町といって市街地の中にありそうな名前だけど、交換設備も駅舎もない無人駅。このシチュエーションで本町は、ねえだろ。
単行のディーゼルカーは江津着。このまま10分程停まって、浜田行き普通になるという。で、運転士さんもそのまま。この人、午前6時過ぎから運転しっぱなしではないか?JR西日本の労務管理は結構エグいね。ちょっと時間があったので駅から出てみた。するとそこには「平成15年秋・江津道路(江津=浜田)開通」の看板が。眩暈がしたね。この国には、マジで費用対効果という概念がないらしい。結局、普通列車で浜田まで行き、そこから特急「スーパーくにびき」で益田に向かった。やって来たのはJR四国の中古か?と思えるデザインの車両。JR西日本は安く仕上げたもんだ。しかし浜田=益田間の海側の眺めは最高だ。いい天気にもなってきたし、気持ちよく益田に着いた。

▲top <<prev next>>