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九州で道楽三昧(3)
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日曜日。さすがに目覚ましが鳴るまで眠っていた。ホテルの1階でバイキングの朝食を食べ、朝7時発の「白いかもめ」で長崎へ。車内は落ち着いていてシートもいい。オレンジ色の鉄道会社では考えられない設備だ。有明海を眺めながら西へ。かつてバスを乗り継いで越えたことがある佐賀・長崎県境の古びた橋が一瞬見えた。

諫早で乗り換えて長与経由====ThisIsTheErrorMessege====の普通列車に。ここを通ったのはもう20年近く前になる。途中の本川内で降りてみた。こんなところにスイッチバックの駅がある。誰もいないのどかな山村で列車をのんびり待つのも悪くない。電話帳で長崎市陸上競技場を調べる。住所はやはり柿泊だ。競技場に電話をかける。もう準備を始めているとの返事に一瞬驚くが、試合開始は予定通り午後1時らしい。バスの便を尋ねると、長崎駅から相川方面行きに乗れ、とのこと。40分程して、次の長崎行き列車がやってきた。
長崎駅は新しくなっていた。競技場の場所が遠くなったために、当初予定の列車で帰ることが出来ないので指定券を変更して列車を1時間遅らせた。そしてバス乗り場へ。長崎駅前のバス乗り場は決してわかりやすくない。県営バスと長崎バスの関係は犬猿の仲なんてもんじゃないくらいで、おかげで統一のバス案内が出来ないのかもしれない。なんとか相川方面のバス乗り場をみつけた。20分に1本。これだけあれば大丈夫だな、と安心して駅ビルへ。本屋を見つけて競技場を調べる。確かに、浦上から西側に山を上った先に総合運動公園というものがあった。バスもその前を通るようだ。
場所も行き方もわかった。それでもぼくは長崎駅前で時間をつぶした。昼飯としてどうしても食べたいものがあったからだ。ちゃんぽんでも皿うどんでもない。トルコライスだ。

このトルコライスという食べ物、これまで聞いたことのないものだった。なんでも、ピラフとスパの上にトンカツが載っていてその上からデミグラスソースがかかっているという、ひとによっては読んでいるだけで胸焼けしそうなもの。しかし長崎ではメジャーな食べ物らしく、あまりにメジャーなために長崎県人はこれが全国に標準的に広まった普遍的メニューであると信じているとか・・・ホンマかいな。愛知県でも似たような話がある====ThisIsTheErrorMessege====が。というわけで、インターネットで調べた情報をもとにホテルの地下の食堂街に。しかし、その店にトルコライスのメニューはない。開店準備中の店員さんに尋ねると、かつてはあったのだけどいまははずしている、とのこと。近所でトルコライスを食べられる店も知らないらしい。しかし、ここで諦めては旅の食欲魔人たる鋳造としては不本意極まりない。駅の観光案内所に出向いてトルコライスに関する質問を。お姉さんが出した答えも、先程訪れたホテルの地下のレストランだった。そこにはないと伝えると、なかで少々ひそひそ話の後に、ひょっとしたらということで駅前商店街の一軒の食堂を教えてもらった。
行ってみると、確かに店の外に出されたメニューにはトルコライスが。しかし開店は11時半だという。どうする、キックオフに間に合わないかもしれない。ここで「食べる」「キックオフから見る」を天秤にかけるとかけた瞬間に「食べる」に傾いてしまうのはいつものこと。開店と同時に入ってトルコライスを注文。出てきたのは、まさにネットで調べた通りのものだった。いわゆる洋食屋メニューの王道のようなものだ。喰いざかりの高校生くらいにはたまらんだろうなあ。かなり腹に堪える一品であることは間違いない。

さて、食べるものも食べたので、バスで競技場へ。長崎の深い谷を這い上がるようによじのぼっていくと、高台に運動公園があった。試合は3-0で三菱長崎の圧勝。私のアイドル・ホンダロックの左ウィングの池田君は黄色い声援を浴びながらラストパサーから2列目からの飛び出しから最終ラインのカバーまでを158cmの小柄なカラダで走り回りながらこなしていたが、残念ながら中盤で仕掛けが出来る選手が皆無なのでどうしようもなかった。帰りはホンダロックの応援の方と一緒のバスでいろいろ話をした。企業チームにはいろいろな目標があるということか。
試合が90分で終わり、バスもすぐに来たのでがんばれば当初の予定の列車に載れるかもしれなかったが、かけこみ乗車はしたくなかったし、お土産も買わないといけないしというわけで変更通りの列車にすることにし、時間が出来たのでちゃんぽんを食べた。やはりリンガーハットのものとは違うね、当たり前だけど。

ホームに入って次の「かもめ」の自由席をキープ。最初のうちは全然乗客がいなくて、日曜の夕方でこれじゃあJR九州はタイヘンだあと思ったのだけど、発車間際になると自由席はほぼ全部埋まった。だわなあ。隣の席の親父はいまにも崩れ落ちて鼾を掻きそうなほど酔っ払っていて、車掌が検札で起こそうとしてもまるで反応がない。それでも肥前鹿島の駅に着くと近くの席で眠っている同じような男を叩き起こして降りていった。叩き起こされた男は寝ぼけ眼で降りていったので乗車券を車内に忘れていってしまった。
博多からは新幹線で岐阜羽島まで。止めておいたバイクにまたがると後輪の空気がすべて抜けていた。うぐぅ。能登半島でのパンクは完全には直っていなかったのね。開いているGSまでなんとか徐行で走らせて緊急で空気を入れてもらった。明日も休養のため休みにしたから、とにかくタイヤを交換してもらおう。

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