cyic.co.uk 吉田鋳造総合研究所
travelnotes : domestic
九州で道楽三昧(1)
 home  index  prev next 

旅に出て、うまいものを食べ、酒を呑み、サッカーを観る。こんな、まるでサライおやぢのような道楽三昧の旅行を計画してしまった。きっかけは7/29に長崎市で九州リーグがあるのを知ったことだった。長崎県を塗りつぶそう!どうせなら前日の土曜日にもどこかでやってないかと探したら、鳥栖でナイター開催がある。話は決まった、と知人に楽しげに打ち明けたところ、その前日の金曜日にも熊本水前寺でJFLがありますよとの情報がもたらされ、外堀はゼロヨンDASHのスピードで埋められていったのだった。なんだかなあ。さすがに今回はバイクというわけにもいかず、初めてJRの「周遊きっぷ」を作成して旅行に臨んだのだ。実は出発前日になってW杯対応大分ビッグアイでもJ2の試合があることを知ったのだが、手遅れである(泣)。

目覚ましは6時にかけたのだが結局起きたのは5時15分。いい加減ジジーなのかもしれんな私は。出発は7時なので青山陽一====ThisIsTheErrorMessege====のCDから旅行用MDを作りながらネットで時間をつぶす。岐阜羽島を7時半前の新幹線に乗った。新大阪からはレールスター指定席。時間つぶしに雑誌を買ってみたら、初期ピチカート・ファイブの音源がCDで出るという記事があった。吉野朔実「瞳子」が本になったことも、「攻殻機動隊」の2巻が出たことも知った。買わねばなるまい。そういえば、マニア垂涎モノと自分で書いてしまう巻上公一「民族の祭典」を入手できたのも喫茶店で何気に手に取った週刊プレイボーイが情報源だった。まったく情報というものはどこに転がっているかわからない。朝っぱらからリザーブウォーターを呑みながら、マンガや雑誌に目を通し、青山陽一をエンドレスで流しっぱなしにして博多に着いた。とりあえずすることがないのだから仕方がない。
博多駅に着いたのは11時半近く。さっそく喰いモード突入だ。前回九州に来た際に行ってそのシステムに衝撃を受けたラーメン屋「一蘭」にもう一度いってみる。昼休み近くということもあって、10人近くの行列ができていた。店内は少し薄暗く、席はすべてカウンター、しかも隣の席との間についたてがある。メニューはラーメン(味の選択不可)とねぎなどのオプション、それにライスのみだったか。客はラーメンを食べに店に来ているのであり、店もうまいラーメンを出せば文句はあるまい、というコンセプトなのだろう。2度と来るかというひともいるだろうし、この男====ThisIsTheErrorMessege====なんかは話を聞いただけで一度だって行くかと思いそうだ。ラーメンは九州ラーメン特有のとんこつ臭さはほぼ消されているので食べやすい。しかし単価¥650というのは高い方だろうし、なによりここまでして食べに来るかという問題も、あるんだろうなあ。

ラーメンを食べたら博多に用はない。地下鉄で天神に移動し、西鉄電車で大宰府へ。九州に来るたびに訪れているので、何回来たか見当もつかない。参拝後、参道に並ぶ店で梅ヶ枝餅====ThisIsTheErrorMessege====を買って食べた。すれ違う観光客から中国語と韓国語が聞こえてくる。大宰府駅前にもハングルで歓迎メッセージが書かれていたし、やはり九州は国際観光地なんだろうなあ。再び電車に乗り、大牟田に向かった。西鉄の特急電車は混んでいたが、予想通り久留米で結構な数の客が降りた。多少うとうとしているうちに大牟田に着いてしまった。大牟田は、かつては訪れるたびに街がさびれていくといった感じだったが、駅前を見る限り凋落はストップした印象。でも、それは街に活気が戻ったのではなく、この立地ではこれ以上落ちることはないというレベルなのかもしれない。西鉄プリペイドカードの関係からか、かつては西鉄=JRの乗り継ぎはスルーだったのだがいまは改札口が別になっていた。

目の前で「有明」がいってしまったので普通列車で上熊本へ。ロングシートの2連が来た。大牟田=熊本なんて近いもんだよね。ぼーっとしているうちに着いてしまった。上熊本は、有明も止まるし路面は来るし私鉄もあるしで結構な街なのだろうと想像していたのだけど、あれじゃあ北仙台よりひどいかもしれない。何もないじゃん。やって来た熊本電鉄の電車はいわゆるカエル====ThisIsTheErrorMessege====。おお、まだいたのね。しかし、この上熊本=北熊本のヘタレ具合はどうだ。とても中核市の内部とは思えない。そして北熊本へ。木製の架線柱がどかどかと立ち並ぶ様はなぜか墓場を連想させる。写真を撮っていたら藤崎宮前行き電車は行ってしまい、駅前にマックがあるだけの北熊本駅で30分待つことになった。

やがてやって来た電車は都営三田線の中古。黒髪町の路面併用区間?を過ぎて終点の藤崎宮前に着いてびっくり。マンションだかなんだかになってしまっているのね。で、その1階は電車駅で、しかも無人駅という。なんだかなあ。アンバランスを絵に描くとこうなるという図例のような感じだ。
ここから上通商店街はすぐだ。新横浜ラーメン博物館にも出したらしい「こむらさき」で王様ラーメンを食べる。うどんと違って時間によって味に差が出る食品とは思えないのだが、私にはイマイチ。たしかに、かつて熊本駅前で食べたラーメンと比べるととんこつ臭さは薄くなっているが・・・。商店街で大きな本屋を見つけた。2階がコミックコーナーになっている。成人用から同人誌まで並んでいる本格的な店で、ここならあるだろうと思ったら「瞳子」「攻殻機動隊2」はやっぱりあった。路面通りに出て川を渡り、ホテルに投宿。
あまり時間はない。水前寺競技場に向けて出発だ。来るバス来るバスに水前寺のグラウンド行きますかあ?と尋ねまわり、5分ほどで市営バスをつかまえた。グランド前バス停は競技場のすぐ裏。しかしまわりに店はない。競技場の隣は競輪場だった。ここの競輪場では打ったことがある。直線がえらい長い500mバンクで、当時はこんなバンクで横田努はよく逃げ屋やってるなあ====ThisIsTheErrorMessege====と感心したものだ。5分も歩かずに競輪場の方のバス通りに出た。スーパーで酒も買えた。バスの本数もこっちの方が多い。水前寺のアクセスはこっちの方が便利っぽいね。

競技場内で、菊池在住の知人に会う。鋳造さぁーんと声をかけられたのだ。彼にはメールで訪問の旨を伝えていたので驚くにはあたらない。が、「メール読んでくれましたか」と確認すると「いえ、読んでませんが」。ということは、またしても私は発見されてしまったというわけだ。なぜ?なぜ?なぜだあああああーーーーーっ!きすみんとっきすみんとっ。
試合はホンダがヘタれてミスばっか、そのせいか表面的には白熱した展開になる。NTT熊本にもチャンスが多いので観客は大喜びだ。熊本が1人退場になったあと本田に先制され、前期の0-8の悪夢が蘇ってくる頃に相良の同点ゴール。これには会場は沸いたね。結局、残り5分が持ちこたえられずに失点して熊本は負けてしまうのだけど、いやいや首位本田にこれだけやれれば上出来でしょう。試合終了後、件の菊地の知人に車でホテルまで送ってもらい、コンビニで晩飯とカクテルバーとカメラ用電池を買い、サクサク飯を済ませるとさすがに疲れているせいか、風呂上りの姿のままで寝てしまう。

 top  prev next