吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2018/05/12◆鋳造のGW(5月編)
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2018年5月1-2日

カレンダー通りなんで普通に出勤。結構集中して取り組めたんでよかった。

で、この間にあったのがJFAニュース。ハリルさん解任後の最初の号なんでぼくもじゃからんも結構愉しみにしてたんだけど、西野新監督就任にカラー1ページ。ハリルさん解任に白黒1ページ。終了。なんてこったい。『ベルばら』ならオスカル・フランソワーズ嬢が「これだけ……?」と白目をむくところだ。

でも、考えてみればJFAニュースなんてマジで大本営放送なんだから、当然といえば当然だよね。それより気になったのは、不服申立委員会のメンバーに八十弁護士====ThisIsTheErrorMessege====が入ったことよりも、天皇杯の開催規定の改定だ。気になる部分はここ。

 現行改正
天皇杯実施委員会第6条
各都道府県協会は本大会出場チームを決定する都道府県選手権大会を開催運営するためにそれぞれの実施委員会を設置する。
第3条5項
各都道府県協会は都道府県選手権大会実施委員会を設置し、本大会出場チームを決定する。

びっくりしたよ、もう。都道府県選手権大会実施委員会は改正後も設置されるけれど、その目的が削除された。現行では本大会出場チームを決定する都道府県選手権大会を開催運営するためと明記してあるのに。なぜ削除したのか。
変更理由のない条文変更はない。削除の理由は、実施委員会の設置の目的を固定させないためだ。他に考えられない。つまり、改正後は実施委員会の目的が決まっていないのだから『都道府県選手権大会を開催するか』を決定するための実施委員会を開いてもよくなった。そして、その実施委員会が本大会出場チームを決定すればいい。ざっくり言うと、たとえば岐阜県協会(の下の実施委員会)が「メンドいから予選やめて県代表は岐阜セカにしようぜ~(ほじほじ)」と決めちゃっても天皇杯規定に反しないことになったのだ。

じゃからんは「東京五輪対策じゃないの?」と鋭いことを言う。たしかに、2020年はキャンプやらなんやらで会場が取れないために県予選を円滑に行えない可能性もある。でも、だとしてもぼくにはこれは東京五輪を突破口にした天皇杯の限定トーナメント化の布石にしか読めないのだ。ぼくには、ハリルさんの件よりこっちの方が汐留のチラシ屋や本郷の田嶋屋の策謀に思えて来る。カネにならない天皇杯の仕組みはやめましょうやみたいな。

2018年5月3日

アルウィンに行くのは松本がJFLにいた頃以来、か。正直、避けていた部分はある。でも、『人生は缶入りクッキー』。====ThisIsTheErrorMessege====好きなクッキーだけ食べていたら嫌いなクッキーが残るのだ。土日無関係で行けるのなら、行きましょうか。水戸戦だし。GWだから行きはナイホリ====ThisIsTheErrorMessege====が使えて安くなるし。岐阜から松本往復なら青空フリーパスで木曽平沢から松本まで飛び出すのが正解。金山のツアーズで買ったら、窓口のご婦人に「よく買っていらっしゃいますね」と微笑まれた。電車の中では呑んで寝てました。他に何もすることはない。ぼおーぎいー、ぼおおおーーーぎいいいーーー(古い)。====ThisIsTheErrorMessege====

J2
松本 2-0 水戸

水戸寄りで観ていましたが、やってるサッカーの質も精度も全然違った。水戸のCBがスピードに難ありと読み切って、とにかくダイゼンとセルジを裏に突っ込ませる。そこで攻撃の起点を作り、遅れて上がって来た高崎が絡む。高崎もダイゼンも水戸サポが激しくお世話になった選手だし、「ウチにいた時もこんな風にやってくれたなぁ……」と思ってたかもね。

岐阜隊はアウェー熊本で勝利。ここ最近の後ろでまわしている間に左のキョーゴを走らせて長いのを通してポイントを作って中で仕留めるスタイルで先制したし、前でのパス回しから奪われたところを襲い掛かってまた奪って仕留めるとか、いい感じ。まあ、熊本がターンオーバー敷いたおかげ、でもあるみたいだが。でも熊本が右サイドに田中たっちゃんを入れるとそっちサイドのパワーバランスが一気に熊本寄りになったそうな。こういう切り札がいるチームはいいよね。ウチは残念ながらそういうカードがないんだよな。

2018年5月4日

ウチは回線だけはNTT西日本を使ってるんだけど、そのポイントの有効期限が近くなって。電子機器で欲しいものもいまはないし……とカタログを視ていたら乗馬体験なんでモノがある。じゃからんは1回乗ったことがあるそうだが、ぼくは未経験。ポイントで出来るのなら、と申し込んで朝早くに桑名に行ってきた。

体験自体は30分くらい。ぼくの手ほどきをしてくれたのは父母とも外来のボウイ君。じゃからんが乗ったのは、いまは珍しくなったアラブ種。ネタ的にはそっちに乗りたかったけど、ぼくの体重だと少々厳しいんだって(棒)。手綱を引いて円形コースに行き、左鐙に脚をかけてからよいしょ!と馬の上へ……うわっ、高!高い!高いよ!
この高さから馬を操る。腹を軽く蹴って進み、手綱を引いて停まる。鞍にどかっと腰を掛けちゃうと馬は動いてくれない。鐙に載せた両足で体重を支えつつ、腰もちゃんと鞍に載せないと馬体の上下を感じられない。最後は少しだけトロット====ThisIsTheErrorMessege====もやってみたけど、一気に恐さ3倍満。もう上下動がすごいのさ。
当たり前なんだけど、馬は動物。ドラゴンと一緒(笑)で「モノじゃない」====ThisIsTheErrorMessege====んだ。基本的に何をしてくれるかわからない。会話が出来ないから、指示は脚と手綱が頼りだし、それが通じているのかもわからない。昔、別冊宝島で藤沢和雄調教師の話として「馬は自分のことをわかっている。馬は人間のこともわかっている。人間だけが馬をわかっていない」と書いてあったけど、なんかわかる気がした。

体験が終わって、もちろん「続きはいかがですか」営業攻撃を受ける(笑)。とはいえ、こちらは土日休みだし、これからしばらくは観戦遠征だったり作業だったり準備だったりで多忙なので、ぼくは回避。じゃからんはやってみるみたい。

名駅で昼飯を喰ってから、じゃからんが「久しぶりに名駅のデパートでウインドウ・ショッピングしたい」というのでつきあって。とは言いつつ、時間を一番喰ったのは鋳造のカバンを探しに行った時だったのだが(苦笑)。帰宅して少し休んでから、夜は岐阜隊勝利&最高尊厳同志大権現のゴール====ThisIsTheErrorMessege====を記念して、CCN「ジモテン」で紹介されてた西岐阜近くの『いっぷう亭』で祝餐。家庭料理のお店だったけど、旨かったよ。

2018年5月5日

『岐大通』の締切もあったので特に動くこともなく。じゃからんが気にしてた近所の喫茶店に行ったら休みでスゴスゴして自宅で地味メシにしたり、最近お世話になってるベガス様で『CR偽物語』を打って火憐ちゃんを歯磨きで昇天させたり(笑)、雑文の前編を仕上げたりで終わり。うむ、実に生産的だ。
ベイスが惨敗だったんで、夜はテレビで豊スタの試合とJリーグタイムを視ながら傷を癒す鋳造夫妻(笑)。揃って堕ちるつもりだったらいいんだけど、マリちゃんは勝たなきゃいかん試合でしょう。というか、この試合を取れないからこの順位なんだろうね。

2018年5月6日

朝5時前からわらわらと作業をしてから、日曜恒例『ビルド』タイムを終えて、昼飯喰ってホームセンターで観葉植物関連を買って、それからじゃからんとバスで柳ケ瀬の喫茶店『星時(ほしどき)』へ。少しずつだけど柳ケ瀬の東側(美殿町とか)は「柳ケ瀬」のイメージから離脱しようとする個性的な店が開き始めている。いい感じだ。
1時間弱の珈琲タイムを終えて、市内ループで長良川に向かおうとしたけど、満員でバスに乗れない!しかたなく、鵜飼屋から歩く。そして『岐大通』はシーチケ先行入場の待機列だけで配り終えてしまう。GW最終日の午後6時開始だけど、いい出足。

J2
岐阜 2-0 松本

カムアウトします。勝てるとは思ってなかったです。3日に観た水戸戦で、ウチのDFラインが松本の「2シャドー1トップ」を止められるとは思えなかったから。
しかし、岐阜守備陣は相手を中盤でつぶしてその2シャドーにボールを出させない戦術で迎えた。これはなかなか危険な持久戦。普段のリーグ戦だったら、この消耗戦は岐阜側の負けになったかもしれない。しかし、この日はGW3連戦の最終日。岐阜と同様に松本も疲れていた。
中盤で効いていたのは宮本。危機察知能力はかなりのもの。ここで潰せていたからDFラインも試合終了まで保ったのかも。中盤が守備に重きを置く分、攻撃を厚くは出来なくなるので、サイドに長いのを出してかけっこ。大木監督は試合後の会見で「キョーゴだけ(による快勝)じゃない」と強調していたけれど、それでもキョーゴが攻守にナンバーワンの活躍だったのは1オングストロームも否定出来ない。4-3-3の左FWなのに守備になるとSBの前あたりにまで戻ってボールカットに行く。岐阜の左サイドはほぼ彼が制圧していたと言っていい。だから、中盤の守備リソースを中央や右サイドに割くことが出来た。
先制点はそんなキョーゴが、カワセミが川魚を仕留めるように飯田に襲い掛かってボールを奪って決める。2点目はやはり守備に戻っていたところからパウロとセットで奪ってロングカウンター。しかも、相手ペナ前でドリブル再加速してDFを振り切る素振りをしてナンバさんに「どうぞお召し上がりください」なラストパス。古株岐阜サポの中には、「もう腹を括った。来年、キョーゴは岐阜にいない」と言い切る者も。まあ、J1なら許すしかないね。

ナンバさんのゴールとともに試合は終わった。岐阜サポの歓喜。松本サポの沈黙。大木監督になってからのベストゲームだと思う。でも、それは昨年から一所懸命やって来た「大木サッカー」とは違う姿だ。動く。相手に寄せる。縦に速く攻める。少ない人数でフィニッシュまで持っていく。昨年までのスタイルと比較しちゃうと「大木サッカーへのアンチテーゼ」とも見えてしまうそれは、『弱者のサッカー』。何人かのフォロワーさんがそう呟いていたけれど、まったく同感。試合が終わって思い出したのが、2010年・ワールドカップ南アフリカ大会の前のミーティングでトゥーリオが語ったと紹介されている「俺たち、ヘタクソなんだから、泥臭く行こう」だった。

風間大僧正や大木武将が挑戦している圧倒的なパスサッカーは、とにかくボールロストをしないことが求められる。どんなプレッシャーの中でも。選手がうまくなければ出来ないスタイルだ。ここ何試合かの岐阜は、このパスサッカーへの挑戦をやめた。後ろでつなぎつつ、しかし攻撃の拠点は長いのをサイドの奥に出して、そこからの仕掛け。このスタイルで2勝3分1敗の成績を残した。問題は、その1敗。先制された時に「圧倒的なパスサッカーもどき」に回帰してしまった。勝利を挙げた熊本戦も、松本戦も、岐阜はリードされていない。追う展開になった時も今日と同じような効率重視のサッカーを続けられるか。そこが勝負どころだ。

2018年5月11日

とはいえ、いまは三重で活躍する最高尊厳同志俊ちゃん大権現が2試合連続ゴールとかわけわかんないことやってくれるし(笑)、松本戦の勝利も含めてノガノミクス級の祝餐====ThisIsTheErrorMessege====の開催に値する。
ぼくとじゃからんは金曜の仕事を終えると、加納の『鳥抱月』に行って、どっさり喰ってどっさり呑んだ。この日、ぼくらは自らに課題を用意した。「オーダーの際に、メニューに書かれた値段を考慮しない」。わかりやすく言うと「いくらでもいい!いくらでもいい!」。ええ、ノガノミクスですから。

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