吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2017/08/30◆をとこもすなる……というものを
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をとこもすなるさいばいというものを……

7月の雑文で植木鉢に戦車の名前をつけるのも大概に……====ThisIsTheErrorMessege====と書いたばかりだと言うのに(笑)。

ローズヒップ登場、そど子分身

じゃからんがカランコエを買うと言うので、一緒に省駅Active-Gの花屋に行った。カランコエはすぐに見つかったからいいのだが、他に見つけてしまったものがある。ローズマリーだ。

我が家で一番頻繁に使っているハーブ。聞くところによると、乾燥にも強く、育てるのはそれほど難しくないらしい。育てて収穫して活用する、ついに「管理栽培」という領域に突入することになったわけだ。わくわく。
花屋の鉢はよくある黒ビニールの小鉢なので、これは植え替えが要る。とはいえ、先達の教えでは盛夏時は植え替えには向かない====ThisIsTheErrorMessege====とある。どうなの?店員さんに拠ると「小鉢の土を落とさずにそのまま大きめの鉢にスポッと入れれば大丈夫です」とのこと。よろしい、大きめの鉢なら自宅に安いのが余っている。基本的にベランダ置きだし、それにしよう。

鋳造「ロースマリーだから、名前はローズヒップ====ThisIsTheErrorMessege====にするか」
じゃからん「そうだね!(即答)」
…………理解のあるヨメで幸せだよ(笑)。

かくして、ネットでローズヒップ嬢の画像を発掘。「リミッター外しちゃいますわよーっ!」。====ThisIsTheErrorMessege====せっかくなんで、フラワープレートをテキトーに自作(笑)して画像をパウチして挿してみた。校風に似合わないいい意味での『お行儀の悪さ』がローズヒップ嬢の魅力。こちらもお行儀悪くざわざわと育ってほしいものだ。で、さっそく千切っては紅茶に混ぜてローズマリー・ティーにしたり焼肉や焼魚のスパイスに使ったりしてるんだけど、スーパーで売ってる乾燥ローズマリーと違って、すごく新鮮な風味。やっぱりナマは違うね。一家に1つ「ローズマリーの鉢」、お勧め。

“ローズヒップ”鉢は外に置いておくので、だったら既にベランダにいる“華さん”も“そど子1号”も“そど子2号”も、2号から分けて増やした“そど子3号”にもフラワープレートを用意してあげた。もはや、ただの“アニオタの家”(笑)。
“そど子”は2号と3号はちゃんと花をつけてくれました。ちょっと元気がなかった1号もようやく蕾が出てきて、そろそろかな。

アンタたち、ちょっと元気過ぎよ!

屋外はこんな感じ。続いて室内。まず、パソコンデスク両脇のフィカスプミラ、通称“アイエスツー”と“カーベーツー”。IS-2の方は挿し枝だからまだまだ若輩、多少こんもりはしてきたけれど、来年にはブレークしてくれるだろう。
問題はKV-2だ。風呂上がりで濡れた長めのウェーブ髪をタオルで拭っている艶っぽい女性くらい====ThisIsTheErrorMessege====と書いて、わずか一月でこのザマ(笑)。もはや女性の髪に喩えるのは不可能な乱れ具合。どうしても喩えろというなら……メドゥーサ====ThisIsTheErrorMessege====かな?(爆笑)。ここまでヤンチャにやりたい放題の伸び放題になるとは思ってもみなかったよ。来年の初夏にはバッサリと切ってまた挿し枝に挑戦だ。我が家はフィカスプミラだらけになるかもしれん(笑)。

でも、これでもまだいいの。一番の問題は7月に導入したヘッツァー&『亀のアンジー』。====ThisIsTheErrorMessege====がじゅまるは高温多湿を好むとあって、そりゃそうだ南国の樹だもんな……と東側の窓際に置いて毎日のように水をかけていたら、こっちも噴火したように育ってしまってどうしましょう(笑)。こいつも挿し枝で増やせるとかの話だから、来年に枝を落として増殖させないといけない。もしうまくいったら、もらってください>岐阜在住の誰か(笑)。

をとこもすなるふるほんというものを……

柳ケ瀬のちょっと東に『徒然舎』という古本屋====ThisIsTheErrorMessege====がある。じゃからんと市内散策に出かけた時に気になって覗いたら、美術系が中心ながら結構そそる品揃え。何回かにわけていろいろ買ってしまった。もちろん、買ってから「これは要らんかったなあ」ってのも多いけれど、まあ古本なんてそんなもん。迷ったら即買い。値段も知れてるしね。

デザイン関連

自分の創作に活用しようと思ってもなかなかうまくいかないけれど、やはり刺激は必要。かつて富山県立近代美術館に3年に一度のペースで何十年も通った====ThisIsTheErrorMessege====のは、そのためでもある。『おしごと!』でも、友人から目次の工業的デザインについてコメントももらったし、やっぱりぼくはそういうのが好きなんだね。もうとっくに手垢のついている共産主義アヴァンギャルド・デザインについての資料集を何冊か手に入れた。なかでも、『チャペック兄弟====ThisIsTheErrorMessege====とチェコ・アヴァンギャルド』はかなり刺激的。

もう一つ、デザインとして興味があるのがタイポグラフィ。サンプル集『まちモジ』と、雑誌『MdN』のタイポグラフィ特集。アニメ『キルラキル』はほとんど知らないのだけど、そこではかなり大胆な文字デザイン展開が仕掛けられているらしい。一度、借りて視てみるか。このキャラデザイン、先日モノノフさん関連====ThisIsTheErrorMessege====で視たひとのだ。クールでいてしかも暑苦しい(笑)。いい感じだよね。

まどマギ関連(笑)

1冊100円だったんで、あった『まどマギ』本は3冊とも買ってみた。でも、まだ全然読んでないんだよね。

『評論家は米を買う』というのは女帝・中島みゆきの数多くの名言====ThisIsTheErrorMessege====の一つだと思っているけど、評論は生産そのものはしなくても生産側を刺激する機能がある。ぼくは学生時代に先輩が書いた『紅の豚』評====ThisIsTheErrorMessege====に接して「そんな視点があったのか!」と腰を抜かすくらいの衝撃を受けた経験がある。大学の先輩というアマチュアによる評論だったことにも驚いた。
だから、ぼくも評論に求めるものは刺激。「その視点はなかった!」という刺激。『まどマギ』は全部視ているしぼくなりの解釈もあるけど、これらの本はそんな観点で読んでみたい。

その他

『チョコレート戦争』。小学生の時に読んだ。児童文学の、名作というより傑作だと思う。オトナの社会に「対抗」するこども達、その敗北を受けて今度はオトナの社会に「反抗」して勝利を得る。読者によって、この「対抗」と「反抗」は入れ替わるかもしれない。もちろん、ストーリーには破綻も少なくないのだけど、いいの。だって、これはジュブナイルなんだから。

『日本の鉄道100年』。これも小学生の頃に母親が買ってきてくれて、あまりに読み込んだので表紙も裏表紙も剥がれてしまった。とにかく印象に残ったのが最終章の「繁栄へ努力、合理化、廃線」。島鉄の国鉄乗り入れや名鉄・北アルプスとともに、国鉄根北線====ThisIsTheErrorMessege====頸城====ThisIsTheErrorMessege====の廃止についても触れている。あの高名な(笑)銀龍号====ThisIsTheErrorMessege====の写真を視て震え上がった(笑)のも、この本。ほぼ完全な状態で手に入った。

『電車でD』。50年以上生きてきた鋳造がこれまで購入した中で、確実にトップ5リストに載る“おバカ本”。発想自体は、ゲーム『電車でGO』を知った時に仲間内で「対戦型『電車でGO』なんてあったら面白いよな、品川~横浜編とか。あと宮島航路で対戦型『フェリーでGO』とか」なんてネタは出てたし、だから『総研』の石垣島地域決勝の旅行記で『対戦型・渡船でGO』なんて表現も使った====ThisIsTheErrorMessege====のだけど、まさか同人誌で出ているとはね。「複線ドリフト!」には眩暈がした(笑)。

をとこもすなるさいしゅうびといふものを……

宇都宮さんが松本を取材して喫茶山雅のことを書いていた。====ThisIsTheErrorMessege====たしかにいいエピソードだし、昨年発行になった全社連40年誌には『北アルプスの峰にコーヒーカップ』というシンプルでおシャレな山雅クラブのエンブレムが載っていたりする。宇都宮さんのコラムのタイトルには『喫茶店で生まれたJ1クラブ』。だったら、岐阜隊は『喫茶店で育ったJ2クラブ』ということになるね。

喫茶『あらじん』。まだまだ岐阜隊が小さな小さなクラブだった時に、この店がクラブの会議室代わりだった。J昇格前の話だ。昇格後にBS日テレで放送された『Jリーグ百年紀行』では森山泰行がこの店を案内し、番組にはマスターも登場している。練習後や試合後に選手が訪れたりもしたし、クラブが貧乏で選手が寮で使う暖房機器などを揃えられずサポに余剰品の提供を求めた時(そんな時もあったのだ)には資材の集積基地にもなった。最高尊厳同志俊ちゃん大権現が契約満了になった時はじゃからんが“失恋レストラン”状態にした(笑)。ぼくは、この店への来訪を警備日誌に書くときには『男の隠れ家・昭和町アラジン』というタイトルを使っていたので、桜花サポさんが「昭和町アラジンというのはここですか?」と訪れたことがあったそうだ。
そんな『あらじん』だけど、マスターが体調を崩されて、ついに50年以上の歴史に幕が下ろされることになった。残念だけど、しょうがないね、ぼくらもマスターも、同じ時速3600秒の速さで年を取る。でも、まさか閉店の数日前に中日新聞の岐阜版に閉店の記事がでででーんと載るとは思わなかったよ。

閉店の前日の日曜日の試合前、『岐大通』の主筆とぼくで訪れた。花は他のひとも持ってくるだろうし……と手土産は観葉植物の鉢植えにした。なんでも、前日の土曜日には岐阜隊の宮田社長ご本人がユキコとともに来店して選手全員のサイン入りボールと花籠を持ってきたそうで。民間企業ご出身らしい気のまわし方、さすがです。
ぼくは最終日も訪れてしまった。昼と、昼過ぎ(笑)。結果、『あらじん』が客に供する最後の珈琲の場にも立ち合えた。自分の名前が入ったコーヒーチケットも回収した。マスター、長い間お疲れ様でした。カラダの具合がよくなったら、長良川で会いましょう。

(つづく)

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