cyic.co.uk 吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2017/05/12◆鋳造のGW・その2
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GW3連戦。

対戦相手との今季の力関係を考えたら最低でも勝ち点5は欲しいなあ……と思っていたのですが。

4月29日
岐阜 1-0 金沢

長良川に着いたのは前半途中。まずは『こもり』の牛串だ、試合より牛串だとじゃからんと喰っていたら場内で歓声が響いた。お、先制したな。で、それがこの試合唯一のゴールだった。べっ、別に決勝ゴールが視れなくたって、いいんだからねっ!(必死)
後半の立ち上がりは岐阜が押しっぱな局面が多かったけれど、終了近くになると途中投入の山崎効果かZの時間となって、岐阜が必死に守ることに。まったく“危なげのある”1−0の勝利。とりあえず白山は岐阜県のモノ====ThisIsTheErrorMessege====らしい(笑)。

しかし、この試合の解説は『岐阜にはネガティブ』で定評のある元・岐阜の森山泰行さんだったんだけど、なんとかなんないのかなあ。ヘニやんの先制ゴールの際も数秒黙ったあとで「金沢はもったいなかったですねえ」って。別に岐阜のアウェー戦だったらどんだけdisってくれても構わないんで、長良川の試合への斡旋は避けてもらえないだろうか。DAZNにメールしようかと思ったけど、おそらくDAZNは映像を配信しているだけで、映像制作はJリーグだっけ。ってことは斡旋してるのもJリーグだよね。困ったなあ……。

5月3日
群馬 0-2 岐阜

DAZNで視てました。糸井重里的表現を借りると、「殺して死体を埋めるだけではダメだ、埋めた上で火を焚いて灰にしないとゾンビになって出てくる」====ThisIsTheErrorMessege====という試合だったと思う。3点目を後半の早いうちに奪えば試合は普通に終わっていたし、「殺して埋めてその上に薪を並べる」までは出来ていたのに、点火に手間取っている間に消火剤を撒かれてしまった。ゾンビが出てこなかったのは、ひとえにそれまでの10試合で5得点という攻撃に定評のないザスパだったからこそ、だ。

5月7日
岐阜 1-2 大分

試合前、著名ライトノベル作家にしてただの岐阜サポでもある白鳥士郎センセが「ただの岐阜サポ」としてケーブルテレビ局・CCNの取材を受ける(笑)。CCNさんはインタビュイーの正体を知っていたのだろうか。他にも夜勤明けのビールクズな岐阜サポにドンペリ====ThisIsTheErrorMessege====を勧めるとちゃんと買ってくるとか、面白いことはいっぱいあった。けどね。

うん、納得の敗戦。試合自体は1994年のきさらぎ賞====ThisIsTheErrorMessege====みたいにタルかったわさ(苦笑)。前半が終わったところで観戦仲間と「こりゃスコアレスで終われば御の字だ」と話していた。それくらい、選手が動けていない。ヒトが動かずにボールが動く。まさに4節までのダメダメな岐阜ではないか。一方のトリはきっちり塹壕を作って伊佐&後藤のカウンターを狙う。
注目点は大分の守備。岐阜が左サイドでまわしている時に、大分の2列の4ラインは全部がそちら側に寄るのではなく、左SBは岐阜の右のパウロを、左2列目は岐阜の右SBも大本をちゃんと守備範囲に入れていた。だから庄司やシシがボールを右に出した時にパウロや大本が自由に扱えることがほとんどなかった。その分、真ん中は薄くなるのだけど、岐阜が中で仕掛けようとすると大分の守備陣はきゅっと中に絞って岐阜のパスコースをつぶす。いやあ、「短い時間だけど準備しました」とか嘘言っちゃいけませんぜ片野坂さん(笑)。釜玉もZもザスパも、こう言っちゃ申し訳ないがチームの状態は良くない。塹壕の作りも甘いし浅かったから、岐阜が保有する中戦車で防御線は突破できた。しかし、トリは違っていた。
先制されたら0-1の絵しか描けなかったし、追加点を奪われたら0-2の絵しか描けなかった。4節・新横戦みたいにロングレンジからアテもなくクロスを打ち込むんじゃなくコーヘイが機動戦を仕掛けたのでウンゴルさんが召喚出来たけれど、まあ完敗でしたね。岐阜のゴール裏もわかっているようで、みんな選手を拍手で迎えていた。

GW連戦を終えて。

大分戦のパフォーマンスを視て心配になってくるのは、やはり選手の疲労度。大木監督は「それは保たせます」と仰っているが……。2分2敗を受けてFWがナンバさんになってから岐阜のサッカーは変わったので、第5節以降のメンバーを見てみよう。

 101112
ビクトル
青木      
田森 
ヘニキ 
福村
大本
庄司
シシ
永島
古橋
パウロ
難波
正紀   
野澤     
ユート     
瀧谷       
コーヤ      
晃平

スタメンを張ったことがあるのは13人。翼、タモさん、ヘニやんのところで変更があったのと、パウロでなく晃平が使われたのがあるけれど、あとは固定。福村と庄司は出っぱなし。====ThisIsTheErrorMessege====「好調なチームはいじらない」が鉄則だが、果たして原因はそれだけなのか。サブ組からスタメンを脅かす選手が出てこないだけなのではないか。というのも、試合を視ていて選手交代でチームがいい方向に動いたという印象が1試合もないからだ。夏場になって消耗が激しくなったりケガ人が出たりで現在のスタメン組が維持できなくなった時に、自由落下のように調子を落としていくのではないか、という危惧がある。

気になる点の2つめは、シシーニョの攻撃意識。どうも最近、プレーの選択肢にシュートが入ってないんじゃないかという気がしている。開幕当初はもっと撃っていたような気がするのだが、ここ最近はボールを受けても「まずはたく」ことが第一優先で、シュートを撃ったり前にドリブルしていくことが少ないような気がするのだ。ここで、開幕からの主な攻撃陣の各選手のシュート数をみてみよう(新聞報道)。

 1-4
1011125-12
庄司
シシ
永島
古橋16
パウロ13
難波13
晃平

もちろん、試合展開や状況によって数値の要因が変わるのは承知しているが、それでもやっぱりシシーニョのシュート数は気になる。『フットボール批評』のインタビューで大木監督は「誰でもフィニッシャー」と語っているが、実際のところは前線3人+永島の計4人。たしかにシシーニョはうまい。エロいパスも出す。でも、危険な男にはなり得ていないというのがぼくの感想だ。彼がフィニッシュに参加しないというのは相手からするとかなりラクな気がするんだよね。やっぱり、ケガが怖いのかなあ。

気になる点の3つめは、古参の岐阜サポも頻繁に呟いている、パウロと大本の連携。正確に言うと、パウロが大本を使わない。左サイドの古橋&福村と違って、右サイドは2人が連携して崩すシーンがなかなか見られない。旧知の川崎サポがパウロのことを『ドリブルバカ一代』を形容していた(笑)けれど、やはり自分で決着をつけに行ってしまうのだろうか。昨年はそれがシーズン終盤に確変引いて残留のキープレイヤーになったし、今季も「パスマニア」な大木・岐阜の中ではいいアクセントになっている。でも、それで終わればそこまで。チームも本人もアタマ打ち。まさに“一皮剥けてほしい”ところ。

以前の雑文でも書いた、DAZNデータの続き。

GAME勝敗ボール支配率パス数
(成功率)
シュート数
(枠内)
1節:山口戦71%800 (85%)12 (4)
2節:名古屋戦58%707 (84%)10 (3)
3節:松本戦71%925 (88%)9 (1)
4節:新横戦69%830 (87%)10 (1)
5節:東京V戦60%785 (86%)14 (3)
6節:町田戦64%642 (79%)11 (3)
7節:水戸戦58%510 (69%)11 (4)
8節:湘南戦62%762 (84%)9 (3)
9節:讃岐戦57%727 (81%)18 (5)
10節:金沢戦62%644 (80%)10 (6)
11節:群馬戦55%618 (76%)11 (6)
12節:大分戦69%934 (88%)10 (6)

これはわかりやすい。ボール支配率が高ければいいってモンじゃないってことだ。大分戦と、松本戦や新横戦の数字が似ているのも興味深い。ロマンチストvsリアリストの対戦はグーとパーのじゃんけんのようなモノで、普通にやったら絶対にパーが勝つ。だったら、相手がパーを出す前にグーで殴り倒すしかない(笑)。

ところで、このDAZN公開データだけど、データそのものへのアクセスって出来ないのかな。というのも、上にも書いた金沢戦で解説だった森山泰行さんという方がハーフタイムの選手別パス数データについて「たしかに岐阜はパス数は多いけれど、後ろ(守備側)の選手ばっかり。対して金沢はトップが洸一で、これはパスが攻撃に活用されている証左」のようなことを言っていたから。パス数やパス成功数のデータがあるってことはボールの動きが把握出来ているということだから、「そのパスは誰に出されたのか」までわかるとより面白い分析結果が出せる気がするんだ。いまはそこそこのパソコンでビッグデータも処理出来るから、このあたりも視れたらいいなあ……って、すっごい高いんだろうね。データ利用料。だよね……。

『フットボール批評』を買った。

さて、岐阜市内の本屋から発売当日に消えたという『フットボール批評』。省駅の三省堂からその日の夕方に消えたと聞いたので、翌日では間に合わないかもと単車を駆って島のカルコス本店に行ったら、雑誌のサッカー・コーナーには明らかに「そこにはついさっきまで雑誌がありました」という空間が。「こんなの絶対おかしいよ」とまたしても鹿目まどかのセリフがアタマをよぎりつつ、一応はと店員さんに訊いてみたら、彼は「今日はこの質問は何回目だ、あと何回この質問を受けなきゃいけないんだ」とホントに頬に文字が浮かんでいるような表情で「はい、売り切れました、すみません」と言った。嗚呼。
しょうがないから密林さんで買ったさ。クレカのポイントが貯まっているし、ってんでポイント切ってタダにしてやった。


では、インプレ。岐阜がらみは2つ。まず川原GKコーチによる「欧州のGKトレンド」。『リアクションとイニシアチブ』、『改善するとミスが出る』など、相反する概念をともに引き受けること。ぼくはサッカー選手の経験が体育の授業しかないので技術的な部分はついていけなかったけれど、これだけの引き出しを持っているのだからウチのGKは成長するだろうと思った。ウチにはまだ若いGKがいないのが、勿体ないなぁ。
続いて、これが岐阜でバカ売れの理由だろう、大木監督インタビュー。インタビュアーは後藤勝さん。ぼくは『トーキョー・ワッショイ』のイメージが強いんでガス専門だと思ってたけど、ご本人によると重度の『大木オタ』らしい(笑)。実は、後藤さんとは今季の岐阜の(現時点での)おそらくワーストゲームであるホーム新横戦の後で白鳥センセも交えて深〜く濃ゆ〜くお話をする機会がありまして。もちろんワーストゲームの後だから、こっちは言いたいことがいっぱいある(苦笑)。その内容を、大木監督へのインタビューの中で質問に反映させてくれたなあ……と、感謝です。にしても、大木監督はサッカーのことをこんなに熱く語る方だったとは。
他にも、昔から長崎に関わってきたKLM藤原さんの渾身の「長崎経営危機問題」ルポとか、読むところいっぱい。カネ払う価値は十分にある。上記の通り、ぼくは払わなかったけど(笑)。


とはいえ、この雑誌について主に言いたいことは、別にある。もうね、もうね、

装幀(デザイン)、なんとかなんないの?
以下、今回の『フットボール批評』を持っている方を対象に。

まず、これはデザインというより構成なんだけど、4〜11ページの『オリンピック物語』。なぜこれが巻頭カラーなのかわからない。『フットボール批評』の読者に最初に読ませたいという理由はなんだろうと考えながら読んだけれど、最後までわからなかった。11ページの「たぶんいろいろ間違っているぞ!!」というセリフはおそらくこの作品の中で無限にループする自己ツッコミなんだろうとしか思えない。
続いて、12〜19ページ、中村俊輔へのインタビュー。どうして『中村』の文字をスカイブルーにしたのだろう。白背景だと綺麗に消えてしまう。「磐田だから」という回答なら、この編集部はレアル・マドリーの選手へのインタビュー記事はインタビュイーの名前を『白地に白インク』で刷ってください。同様な感想は42ページ(林彰洋インタビュー)でもそう。濃い青の背景に縁取りなしで濃い赤で刷ってあるんで読みにくいのなんの。なんでチームカラーにここまで拘るのやら。
そして、127ページ。「縦書きのページに横書きのタイトル」や「横書きのページに縦書きのタイトル」というのは誌面デザインではよくあること。でも、なんでタイトルを一文字ずつ正方形で囲って並べて「横書きでも縦書きでも読める」でデザインにしたのだ。そのページ、タイトル以外はすべて横書きなのだから、タイトルだってまずは横書きで読もうとする。無理やりに横書きで読んで文句言ってるんじゃないよ、「周囲が全部横書き」で「横書きでも読めるデザイン」なんだから。

『最ビス世前ジポ界線ネーのスツ』って、何?

と思ったよ。マジで。ここだけ縦書きで『世界のスポーツビジネス最前線』って書いてあるんだと気づいたのは、1秒か2秒してからだった。もちろん、「『線ネーの』の『ー』が縦書きなんだから、わかるだろ?」という出版社寄りの優しい読者さんもいらっしゃるだろうけれどね。
この話をじゃからんにした時、彼女は即座に「ああ、それって『ネコ狂三』事案====ThisIsTheErrorMessege====ね」と言った。さすがだ。ぼくはコロッと忘れてたよ。


というわけで、『フットボール批評』を購入して読んだ率直な感想は、「素晴らしい内容なんだけど、なんでこの出版社なんだろう」という残念なものだった。きっと、ぼくはこの出版社のデザイン担当さんとはトコトン相性が悪いんだろうね……。もちろん、感想には個人差があります。

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