吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2017/03/21◆1ヶ月が終わっての岐阜隊など
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第1節
岐阜 2-2 山口

見慣れた失点と見慣れない攻撃としか言えない。『見慣れた失点』という表現も「書き慣れた」かな(笑)。残留を決めた昨年の最終節・ヴェルディ戦でも書いていた。だって……だって見慣れてるんだもん(笑)。先制ゴールにしてもPKに至ったシーンにしても、さすがレノファ!という感じ。ずいぶんと選手を抜かれたけれど、「岸田をどう活かすか」という部分でキチンとチーム・マネジメントが出来ていたのは参りましたと言うしかないね。
『見慣れない攻撃』の方。1週間前の舞ちゃんとの練習試合を観ていた連中からずいぶんとポジティブな感想が来ていたのだけど、納得。なんだなんだなんだ、このパスのつながり方はなんなんだ。とりあえずアーリークロスを放り込む「少しだけアタマ使ってあとはラック!」(磯辺典子)な攻撃はまったくなかったんじゃないだろうか。前半のうちにセットプレーで1点を返し、後半になってシシのシュートのこぼれを永島が拾って叩き込んで同点。あとはレノファが疲れたこともあって圧倒的に押し込むもののゴールは割れず。今後に大いなる希望と若干の不安を抱かせるドローとなった。これがシーズン開幕前のプレマッチだったらどんなによかったかとぼくは思った。

不安面は2つ。守備ではヘニキ。彼だけ「以前の岐阜のサッカーを持ち込んでいる」ように見えた。攻撃では、そのプロセス。べったべたのポゼッション・サッカーは観ていて愉しい。けれど、J1級の戦力を持っているチームでもべったべたのポゼッション・サッカーでJ2で勝ち点をコンスタントに得ることはむずかしい。いわんや岐阜隊をや。このあたりはこれから明らかになっていくだろう。

第2節
名古屋 1-1 岐阜

『名岐ダービー』なのか『濃尾ダービー』なのかは来季まで引っ張りたい(笑)なので置いといて。
レノファ戦と同様、岐阜はべったべたなポゼッション・サッカーで押す押す。対する名古屋の風間大僧正も「あかり『べったべたなポゼッション・サッカー』大好き!」なひと(笑)なので、前半で中盤を替えたのは戦術的な面というより「俺のやりたいサッカーを岐阜にやられて面白くない!」というレベルのモノだったんじゃないか、と思うんだ。名古屋は前半のシュートが0、旗の上げ下げなら3-0で岐阜だが、サッカーはそういう競技ではない。
しかし、さすがに個々の戦力で大きく上回る名古屋相手にがっぷりの四つ相撲を90分続ける体力は岐阜にはなかったか。後半15分くらいから中盤の一歩が出なくなってボールを得られないシーンが頻発。こうなると試合は名古屋のモノ。ここで名古屋が前線にシモビッチを入れて勝ち点3を獲るリアルなサッカーにシフトしていたら岐阜は沈んでいただろう。しかし、なにせ名古屋の監督は「あかり『べったべたなポゼ(以下省略)な風間大僧正だ。ひたすら愚直に押し相撲で来る相手をいなして上手出し投げで勝とうなんて気はサラサラないわけで。
岐阜の先制シーンは、「大木サッカーはこうやってゴールを奪いたいのだな」と納得できるものだった。ボールが動いているゾーンと逆のサイドにウイング(パウロとか古橋とか)を余らせておき、機会を見計らってそこに出して決定機を作る。うんうん、実にわかりやすい。で、先制されたことで大僧正もつきあうのをやめてシモビッチを投入して「リアル」に勝ち点を得るサッカーにチェンジ。同点シーン、新聞報道によれば内田は自分のマーカーが背の低いシシーニョだったことを把握して「高いボールを入れてくれ」とキッカーに話していたらしい。マークをはずしちゃったシシは結構ヘコんでいたね。
この試合もドロー。だけど、大僧正が岐阜の「押すしか能のないパス・サッカー」につきあってくれたからの結果、だという気がする。

第3節
岐阜 0-1 松本

相手の良さを消すことにかけてはトップクラスのメガネさん(仮称)に綺麗にやられた。後日にひとづてに聞いたのだけれど、この日の松本は岐阜対策として「ヘニキには2人で行け(ボールロストしやすい)」「シシーニョには背の高いのをつけろ(これでシシからのラストパスは封じられる)」の2つだけが出ていたのだそうな。さすがはメガネさん(仮称)だ、岐阜の殺し方をキチンと知っている。そして、試合後の記者会見で「ユニを替えたから最初からやろうと言われたらひっくり返されていた」とか、ホントは1オングストロームも思っていないことを平然と言ってのけて岐阜サポの心にヤスリをかけてからすりおろし青唐辛子ペーストを塗りたくることも忘れない。ブレないよねえ、ホントに(乾燥笑)。
岐阜はついにパスが900超え。でも、「…………で?」といったところかなあ。DAZNの実況陣が「パスはつながっていたけれどそれだけだった」と喝破していた通りだったと思う。『手段』が『目的』化しているという、ポゼッション志向サッカーの最悪の状況だと言っていい。さて、たけし監督はどうするのかな。

Jのチェアマンさんが謝罪したし松本側も迅速に対応したし、ユニの件は手短に。ホームと2ndで紛らわしい色を用意したのは松本だしアディダスなんだけど、「Jがこれでいいって言った」のなら、松本サイドの対応に問題はない。この試合の時点ではHTにウチが2ndユニに着替えるしか対応策がなかったのだし。
さらに、松本ホームの岐阜戦で向こうさんが気を遣って3rdユニで試合してくれるわけもないし、そんな義理もない。面白くない岐阜サポも少なくないだろうけど、これはしょうがないよ。

第4節
岐阜 1-2 横浜FC

申し訳ない。いきなり痛苦な自己批判とともにカムアウトしますが、観戦中に長良川の岐阜戦ではいつ以来だかわらからないくらいの大あくびをした(苦笑)。序盤から感じていた『窮屈』が、後半なかばからは『退屈』に変わった。今季の岐阜隊初観戦のじゃからんが「シシーニョ、全然エロくもグロくもないじゃん」と喝破していたが、まったく同感。松本戦をDAZNで視て思ったポゼッション志向サッカーの最悪の状況がさらに磨かれたと言ってもいい。
試合後の選手や監督のコメントからもそれは明らかだ。「ボールを回していたのか?回させられていたのか?」というド直球の質問に、庄司は「回していた」との認識を示しているが、新横の選手は「回させていた」とコメントしている。相手の掌の上で踊らされているという現状が理解できていない、というわけだ。DAZNに拠れば枠内シュートは1。おそらく後半の永島のミドルだろうが、大木さんはこのシュートに対して「あのあたりから崩せる、そこからもう一度スルーパスが出るような状況ができればいいな」とコメントしていて、ぼくは吐き気を伴うほどの眩暈がした。もしかして、『手段』の『目的』化ではなくて最初から“崩す”ことが『目的』なんじゃ……?なんてことすら、うっすらと思ってしまう。

そりゃ“懲役3年”の頃のように「何を信じていいのかわからない」わけではないけど、「いまいるこの道を信じていいのかわからない」という感じではある。「この道」がある分、もしかしたら“懲役3年”時代よりさらにタチが悪いのかもしれない。

『残す』ことに挑戦してみたんだぞーん

まず注意書き。「何について書いているか」は記しません。察してください。この章のタイトルから「何について」かを感じる方もいらっしゃるかもしれませんがそれは単なる偶然です(笑)。また、ここで紹介するのはあくまで「なるべくカネをかけたくない」鋳造が採用した方法で、おそらく他にもやり方はいっぱいあります。あと、専門用語がいくつか出てきますが、それは各自で勉強してください。


用意したソフトは『スーパーアマレココ』と『AviUtl』の2つ。『AviUtl』の自動ツールでインストールしてみたら失敗したので手作業で。これ、そこそこ面倒ですががんばりましょう。Windows10の64bitを使っている方も、『AviUtl』の周辺パーツは32bit版で揃えた方が安心(ぼくはここで失敗した)。ブラウザはとりあえず『Chrome』にした。『FireFox』はバージョンが上がったら「Silverlightが要るわよっ!」と拗ねるし、言われた通りに入れてみても「Silverlightがないわよっ!」とまた拗ねるんで面倒くさくなって排除(苦笑)。『MS-Edge』でも最初はうまくいかず。視るだけなら大丈夫だったのにな。

まず『スーパーアマレココ』を使用。「2時間(前後半)通し」も可能だけど、後述の理由により前半と後半でファイルを2つにわける。コーデック部分で有料/無料の差があり、無料でも使うことが出来るけれど画像にシンボルアイコンが埋め込まれる。ぼくはシェアウェアの代金を払ってアイコンを消した。これでまずaviファイルが2つ(前半と後半)出来る。フレームレート60で作ると、動きは綺麗だけれど1つのファイルが40~50GBとかになる。結構デカいし、aviファイルなのでWindowsMediaPlayerとかがないと再生できない。
続いて『AviUtl』を使用。“拡張機能”を立ち上げ、そこに上で作ったaviファイルをドラッグ&ドロップでぶっこみ、フレームレート60のまま“拡張x264出力”を使ってmpeg4ファイルにビデオ変換する。この作業を「2時間(前後半)通し」で1ファイルのヤツで行うと、『AviUtl』がファイルの大きさに対応出来ずに90分近くで“切られて”しまう。だから『スーパーアマレココ』で用意するaviファイルは2つ(前半と後半)に分けた次第。

1.2GBくらいの大きさのmpeg4ファイルが2つ(前半と後半)出来た。aviファイルはもう不要なので捨ててしまっていい。はじめは、このmpeg4ファイルをビデオ・フォーマットでブルーレイに焼くという作業に挑んだのだけどうまくいかず、1週間近くを無為に過ごしてしまった。「もういいやPCで視れれば」と割り切ったので作業はここまで。mpeg4ファイルだから、Windows標準のビューワーで普通に視れます。昨年までと違ってかなりの手数が必要になるけど、しょうがないね。

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