吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2015/11/05◆お待たせ!地域決勝予選通過チーム予想大会(その2)
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Aグループ:中津(大分)開催
九州1位新日鐵住金大分
全社枠バンディオンセ加古川
関東1位ブリオベッカ浦安
北海道1位札幌蹴球団
Bグループ:浜山陸(島根)開催
全社枠ラインメール青森
中国1位松江シティ
東海1位FC刈谷
東北1位ガンジュ岩手
Cグループ:砥部球(愛媛)開催
北信越1位サウルコス福井
関西1位アルテリーヴォ和歌山
全社枠阪南大クラブ
四国1位FC今治

●徳島サポ・ナカヲ氏の見解。

今年もお声がけいただきまして、ありがとうございます。今シーズンは本業のほうがJ2に戻った影響もあって、日曜開催の多い地域リーグはあまり見に行けなかったので、正直よくわからないです(苦笑)。

●Aグループ:加古川→浦安
まずは地元でグループリーグを戦える新日鐵住金大分ですが、九州リーグで17勝1敗(PK勝ち2試合を含む)という圧倒的な成績を収めたものの、5失点以上の試合が2つもあり、18試合で総失点数は25。さらに全社でも初戦でラインメール相手に1-8という大敗。今年のチームを1試合も見ていないので、あくまで数字を見ての印象ではありますが、守備に問題があると言わざるをえません。
続いて北海道王者の札蹴。北海道リーグ14試合で7失点と、こちらは守備の堅いチームのようですが、東社や全社での北海道勢の戦いぶりを見るとなかなか上位進出は予想しづらいものがあります。29年ぶりの出場と言ったら実質初出場のようなもので、経験不足もマイナス要素です。
全社で3位に入って出場権を得たバンディオンセは、関西リーグで2位ながら負け数はリーグ最少の2、失点もリーグ最少の10と「負けないサッカー」ができるチーム。前回出場した3年前を知る選手は多くないものの、全社で5連戦を経験したことはこの大会に活きるはず。
最後におそらく本命に挙げる人が多いであろう関東王者のブリオベッカ。前半戦で2敗するなど苦しいスタートを切ったものの、後半戦は優勝決定まで無敗で突っ走り、さすがというところを見せました。全社では九州リーグ4位の九州三菱自動車を相手にまさかの初戦敗退を喫しましたが、昨年の苦い経験も踏まえて今年は地域決勝にしっかりピークを合わせてくるはず。
というわけで、ここは加古川と浦安の一騎打ちと予想しています。加古川を上にしたのは、PK戦になってもGK日野がいるからという理由です(笑)。

●Bグループ:松江→刈谷
東北リーグの1位と2位が同居するこのグループ。まずはその2チームから。
東北リーグ2位のラインメールは、リーグでは14勝4分と負け知らずで、全社でも初戦で九州王者の新日鐵住金大分を8-1と圧倒するなど力のあるところを見せ、4位で全社枠を勝ち取りました。ただ、地域決勝は初出場、そして全社から3週間でもう一度ピークに近い状態へチームを持ってこられるかという懸念があります。
続いて東北リーグを2年連続の3桁得点で連覇したガンジュ。昨年は、コバルトーレとの直接対決に勝てていないこと、全社に出られなかったがゆえの経験不足、の2点を理由に厳しい評価をさせていただきましたが、今年もコバルトーレとは1勝1敗、ラインメールとは2分で、全社は2年連続の予選敗退。東北リーグ自体のレベルは上がっているでしょうし、昨年の地域決勝を経験した分の経験値の上積みもありますが、決め手には欠ける印象です。
東海リーグ王者の刈谷は10勝3分1敗、ランポーレとの優勝争いを制して降格後初の地域決勝出場を決めました。全社では優勝したアルテリーヴォに準々決勝で惜敗したものの、3連戦の経験は地域決勝へ向けてのいいシミュレーションになったはず。
最後に松江ですが、中国リーグを17勝1分0敗、18試合でわずか4失点という圧倒的な強さで連覇しました。全社は初戦でアミティエにPK負けを喫しましたが、天皇杯でJFLの鹿児島ユナイテッドFCを撃破しており、地力は間違いなくあるでしょう。グループリーグを地元の島根県で戦えることも大きなプラス材料です。
ここは刈谷とガンジュのどちらを2位に置くかで迷いましたが、全社の経験値で決めました。

●Cグループ:和歌山→福井
全社の優勝チームと準優勝チーム、さらに昨年度大会の最上位チーム、そしてメディアで最も話題の地元チームが一堂に会する最激戦区。
まずは岡田武史オーナーが世間の注目を集める今治ですが、四国リーグで12勝1分1敗、2位のトラスターと同勝ち点ながら得失点差で2点上回り、2年ぶりの出場を決めました。14試合で失点はわずか5点なのですが、ライバルのトラスターやアイゴッソとの対戦では4試合すべてで失点しており、全社でも無失点試合はなし。力のあるチームと対戦したときの守備力には不安が残ります。
続いて、昨年初めて決勝ラウンドへコマを進めながら3連敗でJFL昇格を逃したサウルコスは、今年こそと臨んだ北信越リーグの前半戦で2敗を喫する苦しいスタートを切りましたが、後半戦は全試合を複数得点&無失点で勝ち抜き、逆転で4連覇を飾りました。全社は初戦で今治相手に2-0から逆転負けを喫しましたが、経験値は他のどのチームよりも持っており、地域決勝に向けてきっちり照準を合わせてくることでしょう。
阪南大クラブは関西リーグで8チーム中の6位。白星よりも黒星のほうが多い成績でしたが、全社では関西リーグの3位と2位を連破するなどして見事決勝進出。決勝ではPK戦でアルテリーヴォに敗れたものの、昨年のクラブ・ドラゴンズの再現を狙って初めての地域決勝に挑みます。大学生の若さと勢いは侮れませんが、老獪なチームが多いこのグループではやや分が悪いという気がします。
最後にアルテリーヴォですが、全社で上位3位までを独占した関西リーグ勢の王者であり、その全社でも見事に優勝。圧倒的な攻撃力や鉄壁の守備力を誇るわけではないものの、バランスの取れたチームという印象です。初出場というのが唯一の不安点ですが、全社で5連戦を経験できたのは大きいでしょう。
ここはアルテリーヴォかサウルコスかで迷いましたが、リーグと全社の二冠を獲ったアルテリーヴォに敬意を表して、アルテリーヴォを1位に予想しました。

●ワイルドカード:浦安
勝ち点7が出るとしたら、AかCからだろうと予想します。勝ち点6の争いなら、得失点差で有利に立てそうなAからワイルドカードが出ると予想します。というわけで、どちらに転んでも可能性のありそうなAの浦安を挙げておきたいと思います。


●「ココジェイ」管理人・龍星ひかる氏の見解。

いきなり私事ですが、今年の6月に結婚いたしました。今年はそんなこんなの諸事情で金銭的にも時間的にも遠くまで足を運びにくく、あまりフットボールに気を回せない1年になってしまいました。家から徒歩圏内にある赤スポとスペリオ城北さまさまです。地域リーグはココジェイの管理の一環で結果を追ってましたが、まともに試合を見たのはブリオベッカ浦安の1試合か……来年はもっと見に行けるかな。

●Aグループ:浦安→鐵大分
北海道代表はリーグ戦を断トツで勝ち上がっていないと押せません……ということで3強1弱の構図になるかと。2年目のブリオベッカ浦安が図抜けた戦力と去年の経験を活かして難なく突破するとよそうします。というか関東リーグは後ろが詰まってるので早く上がって下さい(笑)!2位は地元の新日鐵住金大分が意地を見せるという無難な展開で予想します。

●Bグループ:青森→岩手
島根県開催ということで、松江シティFCの夢に乗ってみようかなと思ったけど、今年はこのグループでサプライズが起きると予想することにしました。ラインメール青森FCって成績は地味だけど、今年のリーグ戦は負けてないんですよね。全社や天皇杯での健闘を買って1位に押します。2位は松江シティFCと迷ったけど、リーグ戦での得点力を買いました。1日目でラインメール青森FCが松江シティFCに勝ってそのまま……というシナリオです。

●Cグループ:福井→和歌山
いわゆる死のグループなわけですが……ほんと迷う。とりあえず経験値を買ってサウルコス福井を1位にしました。経験値ばかり貯めて消えていくチームも今まで見てきたので、そろそろ上がって下さい。2位は全社優勝と関西優勝を買ってアルテリーヴォ和歌山にします。阪南大クラブはクラブ・ドラゴンズ的な勢いを期待したかったけど、流石にこの山では難しそう。四国代表はリーグ戦をぶっちぎりで勝ち上がってないと押せません。

●ワイルドカード:岩手
2強2弱になるところが取るんだろうけど、どこもパッと見は3強1弱なんだよな。Aグループのバンディオンセ加古川がどれだけ頑張るかによるけど、上の予想(松江シティFCが意外と伸びない)を前提にすると勝点7を狙えるのってBグループくらいかな……。JFLも東北勢が頑張ってるし、東北旋風に期待します。


●関西サッカーリーグ・豊浦総務主事の見解。

どうせ、私の予想なんて分かっとるわいという話もおありでしょうが、前提ありきの予想ほど難しいものはないのです。阪神が優勝する予想をするためのロジックを考えることがいかに大変なのかと同じ理屈です。それだけ今回は困難を極めております。
…ということで、小生の予想でございます。

●Aグループ:加古川→浦安
ここを推さずしてどこを推す。関西リーグとしても勝ちます勝てます勝たせます。初戦が日野のサスペンドの可能性が高いものの、津司も安定性は問題なし。1点差でしぶとく勝利を獲りにいくサッカーをさせれば文句なしのチームだけに、短期決戦に向いていると思いますよ。ホストとなる新日鐵住金大分戦さえ90分で取れれば勢いに乗れるでしょう。
目下の対抗馬はブリオベッカ浦安が有力。とはいえ、全社をあっさりと負け抜けしたのは短期決戦を戦い抜く上においての経験値を得られなかったことは残念です。やはり、リーグ戦を獲って、なおかつ全社も全力で獲りに行ったチームが地域決勝を勝ち抜くケースが多いというパターンから言えば、浦安は実力面も考慮しても二番手になるでしょう。
続いて新日鐵住金大分。地力はそこそこあると思います。初戦を取ったら勢いに乗る可能性が高いでしょう。そういう点では加古川vsNSSMがこのグループの流れを左右する一戦になるでしょう。
さて、札幌蹴球団。初出場ということと永年一強だったノルブリなき道リーグということを考えるとかなり敷居が高いと思ってしまいます。ただ、キャスティングボートは札蹴が握っているんだろうなあ…とは思います。いかに独自の戦いをしっかりと展開できるかで逆転もあり得るかも知れません。

●Bグループ:青森→岩手
ここも全社枠の青森を推します。
全社で九州・四国の覇者を次々と倒して準決勝まで勝ち上がったという実力は伊達ではないということと、東北リーグ負けなしということが大きいと思います。全体としてバランスの取れた試合運びができているチームであることから、対抗となるガンジュ岩手より上になるだろうということで、青森を推しました。最終的には青森vs岩手の最終戦ということになるのでしょうが、ここは今季の経験値や実績を加味しても青森有利になると見ました。
もちろん、松江も侮れません(MCFCが赤というのはちょっと気に入りませんなあ。やはりスカイブルーでないとMCFCではありません)。====ThisIsTheErrorMessege====ここは初戦で青森を倒せれば勢いに乗ってということもあるでしょうね。
FC刈谷はどうでしょうか。ここ数年群雄割拠な東海リーグを久々に取ったチームだけに可能性は否定できません。ここも岩手戦を取ったら一気に大混戦ということも考えられるでしょう。そういう点でいえば、このグループは全く読めないグループだと思いますし、WCが出る可能性も高いとは思います(が、WC予想は立場上ここからは出しません)。

●Cグループ:和歌山→阪南大
そりゃ、魔境関西を獲った和歌山が上がらないでどこが上がるんですかっての。そもそもメンバーを落としに落としまくった(これは職務上の事情もあったのですが)チームで全社を獲ってる訳ですから、余所とは層の厚さが違います。KSLカップで紫光に負けたことで目が覚めたことでしょうし(←ここ重要)。
それ以外のチームにしても実力はありますから、ここは福井・大クラと共に「今治包囲網」を敷いて、調子に乗っている今治をギャフンと言わせて地域決勝の怖さを知らしめないといけません。もっとも砥部は「地元」でもない訳ですし、優位性もないことでしょうから…。
福井は昨年の決勝T進出の実績を考えると、ここも侮れません。また、毎年秋に入ってチーム力が格段に向上する「KSLカップの鬼」阪南大クラブも舐めてはいけません。全てのチームが初戦突破がミッションということになりますね。場合によっては、今治以外3チームで混戦になる可能性も秘めてはいると言ってもいいかも知れません。それぐらい今治のみなさんには地域決勝の怖さを知っておいていただかないと(苦笑)。
いずれにしても初戦の戦いが重要になると思います。

●ワイルドカード:阪南大
恐らくBかCから出るだろうと予想しますが、立場上も関西3チームが決勝進出するように予想しないといけませんので、阪南大クラブをWCに推します。今治包囲網が成功した暁にはCからWCが出るのではと予想できますので、これでいいかと。

これほど、立場上も予想が難しくなる大会も初めてで「お前、調子ぶっこいてんじゃねえよ」と言われる方もお出ででしょうが、そこは、自リーグから出ているチームが上がるという前提での予想なので、平にご容赦を。


●吉田鋳造の見解。

今年は「入籍」「転勤」「転居」の人生3大イベントの中で「地域リーグ・フルコンプ(1部、2部含めて全リーグ観戦)」をやりました。フルコンプは久しぶりですね。おかげで、地域決勝出場チームも例年になく多く観ることが出来ました。

●Aグループ:浦安→加古川
まず、札蹴の皆さんごめんなさい。これまで、「対・内地戦」用に別戦術を研ぎに研いで挑戦し続けたノルブリッツ北海道の努力と挫折を何度も観ているので、それを越えるチームになってないと推せないです。
浦安はVONDSが突っ走ってた前半戦のネズミーランド裏スタジアム(笑)での東京23戦を観たけど、前年と比べて「清水康也がいない分だけ弱くなってる」という印象だった。清水康也が復帰したら「強い浦安」も戻ってきた……のかな?でも、戻ってからの浦安は観ていないので、過大評価は出来ない。正直、浦安が違うグループにいたら切ってたかも。ところで、浦安が上がったらどこで試合やるんだろ。一番近いのは“川向こう”の江戸川なんだけど、さすがにそれは(苦笑)。『の葉』あたりになるのかな。
で、テツブンと鎌鎚なんだけど、テツブンはやっぱり全社・青森戦のやられっぷりがあまりに鮮烈だったし、河野への依存度が以前よりかなり上がってるように見えたので、そこも“引き材料”として鎌鎚へ。もしテツブンのアレが“権利持ち”ゆえの『秘技・死んだふり』だったのなら、「参りました」としか言いようがない。

●Bグループ:松江→青森
サイコロ振って決めました(嘘です)。
松江はとにかく実信&田平の両ボランチが地域リーグの規格外。でも、山内も含めて他の選手は綺麗に規格内に収まっている。ま、ホームの利を含めて1位推し。青森は、“勝負駆け”の全社に見事にピーキングを持ってくることに成功したけど、そこからの上積みはさすがに厳しかろう、と2位まで。刈谷は、飯塚亮の存在がチーム戦術としていい方向に出ていないとみたので切ります。岩手は観てないのですが、東北リーグの得失点差はアテにならないというのが定説なので(苦笑)。

●Cグループ:和歌山→福井
さて問題のバリィさん。まさかスカパーで「地域決勝の放送枠」まで買っちまうとは……と思ったら『メディアパートナー契約』を結んでいるんだってね。なあんだ、日テレ系でジャイアンツ戦を放送するのと同じことか。しかし、デロイトトーマツ====ThisIsTheErrorMessege====とか三菱商事とか、とにかくクラブ運営体制は規格外。でも、チーム戦力は結構綺麗に規格内に収まっている。ぼくが観た多度津戦ではヤマタクがとりあえず全部弾き返してたけど、彼も相当なおトシでございますし、いくら寒い時期でも3連戦で全部弾き返せるとは思えない。グループのメンツがメンツですし、案外サクサクと負け続けるのでは?と思ってます。
和歌山は開幕戦で観たときは「どうなっちまうんだ」と心配したけど、守備が作りかけだったんだね。綺麗に整えてきた。福井は、運がなかったなあ。Aグループだったら1位推しにしてたと思う。大クラは、リーグ最終節のティアモ戦で観たけどあまり印象がなかったんで。

●ワイルドカード:福井
Bからは出ない。ヘタしたらBの1位よりAやCの2位の方が勝ち点は多いかもしれない。得失点差はAの鎌鎚の方が稼げるだろうけど、初日の和歌山vs福井がPK戦まで行くとみて。


出揃いました。整理しましょう。

 AグループBグループCグループWC
1位2位1位2位1位2位
ジュニア氏浦安加古川刈谷青森和歌山福井加古川
Sun'sSon氏加古川鐵大分青森刈谷今治和歌山鐵大分
元常務理事氏家氏加古川浦安松江岩手今治福井浦安
宇都宮徹壱氏加古川浦安刈谷岩手和歌山今治今治
おくだ隊長閣下浦安鐵大分刈谷松江和歌山福井福井
コミュサカ氏浦安鐵大分岩手松江和歌山福井松江
無料試合S氏浦安加古川青森刈谷和歌山今治加古川
ナカヲ氏加古川浦安松江刈谷和歌山福井浦安
ココジェイ龍星氏浦安鐵大分青森岩手福井和歌山岩手
関西L豊浦主事加古川浦安青森岩手和歌山阪南大阪南大
吉田鋳造浦安加古川松江青森和歌山福井福井

浦安と和歌山の“かぶりっぷり”はある程度想定内。B組の“割れっぷり”もね(笑)。識者の皆さんの今治隊の評価文に、それぞれの『スタンス』が見て取れて、実に興味深いです。


別サイトやブログやSNSでも行われているであろう予想大会と比較してみてください。どうなるどうなる?

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