吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2015/09/05◆天皇杯1回戦をめぐるあれこれ
 home  index  prev next 

全日空のマイルの有効期限が近づいているのも結構あったし、何より天皇杯1回戦で未踏だったのが八戸東陸上しかなかったのだから仕方がない(笑)。せっかくの機会だ、前日のうちに八戸に入って著名な八戸サポのティガーさん達とサッカー話と旨い魚で旨い酒を……と考えた次第。三沢も花巻も常滑からヘリさんが飛んでないので、常滑~仙台をマイル切りで、あとは新幹線。当初の計画では仙台~盛岡/盛岡~八戸と高速バス乗り継ぎも考えた====ThisIsTheErrorMessege====んだけどね。

平成27年8月29日

仙台~八戸を新幹線にしたおかげで八戸に圧倒的に早く着き過ぎてしまい、ホテルに荷物だけ預けて「それじゃあ」と中心街のP屋さんに行ったら勝ってしまうというホスピタリティに感激。んで、投宿してネットつないでサイトの作業でもしようか……とネットにつないだらセカ隊が草津相手にリードしてたりして作業どころではないではないか(笑)。酒が入る前からなかなか香ばしい導入部である(笑)。

八戸サポさん達と合流。「いきなり『みろく横丁』で呑むと高くつく」という地元の方の有益な教訓に従い、モンテローザ系で90分の“呑みほ”(笑)。初めから「2次会で『みろく』に行くよ」というフラグなんで、大丈夫です。岐阜隊が栃木→群馬と連勝して最下位脱出+さらにセカ隊も群馬に勝ってしまうという「三重喜の祝宴に八戸サポを巻き込んでやれ」という鋳造の企みは、呑み会と同時進行だった水戸vsラインメール青森で青森がリード!という状況で鮮やかにすみざりーん(笑)、いきなり南部vs津軽の比較文化論的展開になってしまう。それはそれで普段接することの出来ない話だったので愉しかったけど、ぼくが感じたのは現在のヴァンラーレの立ち位置は「南部vs津軽」というより「八戸vs青森vs弘前」という『三都物語』的構造なんじゃないかという点。ラインメールが水戸に逆転負けを喫したと知った時のティガーさん達の喜びようは「ラインメールがJ2に勝ってJFLシードの自分達が学生に負けたら…」という不安、だけではあるまい。
八戸・三沢・十和田でだいたい人口35万人。秋田市と同じくらい。J3までなら、なんとか……ってところか。『県都でない=オール青森を組みにくい』というハンデキャップがどう出るか。松本のアレはあくまで“特殊事情”だ。チームの“戦力”とクラブの“体力”のアンバランス状態で“体力”に目をつぶって走るとどうなるかというのは、ぼくはそんな例をこれまでイヤというほど視て来ている。
そしてもう一つ、八戸には6シーズンでアジア・チャンプ3回のフリブレ====ThisIsTheErrorMessege====がいる……と思ったら、彼ら八戸サポが強く意識しているのはフリブレではなくワッツ====ThisIsTheErrorMessege====だった。今季のホーム戦は、八戸・青森・弘前・藤崎・黒石・五所川原・十和田。サッカーに比べてバスケはヴェニューに対する制限が圧倒的に低い。たしかに、彼らが草の根『オール青森』を仕掛けて来ている現状を脅威と感じるのは十分理解できる。

そんな感じで盛り上がって、あっという間に“呑みほ”のオーダーストップ。夜勤明けで来てくれた方はこれで離脱、残る3人でやっぱりここは『みろく横丁』でしょう。土曜の夜、さすがにまだまだ大賑わい。ようやく3人は入れる店を見つけたら、嗚呼ここにも『八仙飲み比べ』が(笑)。今回はしっかり呑み比べしました。左から、純米吟醸・吟醸・特別純米「いさり火」。すっきり、あっさり、コク。「いさり火」だけ明確に違った。

店はフリブレ・サポのお姉さま方で賑わっていた。この日がアジアアイホの開幕だったのだ。尚武====ThisIsTheErrorMessege====に5-3で勝利だそうだが、尚武に3点取られたってのはどうよという気がしないでもない。お姉さま方は福島・郡山の方々でフリブレを追っかけて日本全国。ぼくが「古河電工の公式戦最後の勝利を霧降で観て興奮して日光駅まで夜道を歩いて降りた」と言ったら大笑い。
「ねえねえ、ユジノサハリンスク====ThisIsTheErrorMessege====も行くの?」「さすがにアソコは無理、休みを1週間取らなくっちゃ」「サッカーもさ、ワールドカップを東でやってくれないんだよね~、一番東でエカテリンブルグだもん」なんて話で盛り上がっていると、話を聴いていたティガーさんがその場に液体窒素をばら撒くような一言をぶっ飛ばしてくれた。

「ロシアでワールドカップやるの?」

さっきからヴァンラーレ・サポが「サッカーも観に行ってよ~」といくら声かけても全スルーだったアイホに一途のフリブレお姉さん達までが「いま予選やってんじゃん!」と、ドン引き。かつてジョホールバルの延長戦を寝倒し、フランスW杯のジャマイカ戦の後半を寝倒し、国立競技場まで行ってマカオvsネパールを観て日本vsオマーンを観ないで帰るという、日本代表に関しては傍若の限りを尽くした鋳造が「負けた」と思ったのは初めてだ(爆笑)。いやあ、サッカーファンの闇は深い(笑)。

そんなこんなで盛り上がっていると、やって来たのはなんとフリブレの社長さんご一行。酔った勢いで、オフィシャルの札を下げた方に「アイホは一番スケートがうまい人がゴーリーをやるってホントですか?」とトーシロむき出しの質問====ThisIsTheErrorMessege====をしたり、社長に「なんで今年は名古屋で打ってくんないんですかああああああ」と絡んだり(笑)、フリブレのお姉さま方に「釧路・苫小牧・日光・東伏見で観てるけどフリブレだけは『真のホーム』で観てないから、いつか行きます」と勢いで約束しちゃったり。
『八仙飲み比べ』は1人で3セット。八戸には何度も来ているけど食べたことのなかった“せんべい汁”に、〆ということで“しじみラーメン”まで出されてペロッと完食。23時過ぎまで呑んでた気がするけど、『みろく横丁』はまだまだこれからって感じの賑わいだった。いやあ、八戸の夜は愉しい。恐ろしいくらいに危険だ。危険過ぎる。

平成27年8月30日

前日の「ハイボール4杯+『八仙飲み比べ』3セット」という、昨今の鋳造にしては結構な量のアルコールを吸収したにもかかわらず、不思議と“残っている”感じがしない。やはりヘパハイ2本投入が効いたか?いやいや、やはりここは『いい酒は朝が知っている』====ThisIsTheErrorMessege====ということにしておこう。

中心街から「200円以下バス」という名前のユニークな路線で八食センターへ。夏に愛鷹で観戦の前に沼津港に寄って干物とかを買っていったところ、これが殊のほか旨かったので、今回は八戸から冷凍便輸送を敢行。八戸前沖サバにマコウダイ。とにかくスゴかったのが「八戸前沖サバ」で、大きいサイズ2本で1皿1200円。こう視ると高そうな気がするが、半身だと300円、スーパーに並ぶ輸入モノとそんなに変わらない。んで、帰宅してから焼いてみたら脂も旨みも段違い。干してあるから冷凍→解凍でもそんなに味は落ちないとかで、いやいやこれはクセになる。そうそう、店のおばちゃんが「岐阜?海ないでしょ、こっちは旨い魚がいっぱいあるよー」とにこやかに宣戦布告して来たので、とりあえず「岐阜も鮎は旨いよー」と交戦しておいた(笑)。
他にも、イカ塩辛は2種類並んで売ってて「どう違うの?」と訊いたら試食させてくれた。左側のは薄味のあっさり、右側のは「普段食べてるタイプ」の塩辛。「冷凍・解凍で2ヶ月は保つ」というので左側のを買ったのだけど、帰宅してからじゃからんとむしゃむしゃ。2ヶ月どころか2週間も残ってないよ。八戸は市場も危険過ぎる。

買ったモノも送ったし、と回転寿司へ。ホッケ、アジ、生サバ、ヤリイカ、などなどなど。経験則として、讃岐のうどんや富山・八戸の回転寿司は必ずしも旅人を幸福にしない。自分の中の“満足基準値”が著しく変わってしまうのだ。仙台で買った『八戸えんじょいカード』を提示して味噌汁1杯サービス。これ、実に使いでがある企画商品====ThisIsTheErrorMessege====なんだけど、前日に呑んだ八戸サポも存在を知らなかったもんな。もったいない。しかし、本当に八戸はなんでこんなに危険な街なんだ(笑)。

また「200円以下バス」で中心街に戻り、市バスに乗り継いで旭ヶ丘営業所へ。ここから歩いて10分くらいのところに東陸上がある。“後援会パス”なんでメインスタンドには入れず、北九州本城のゴール裏のように低いバックスタンドからの観戦だ。『ヴァンラーレ応援弁当』なんて興味シンシンのモノも売っていたけど、さっき回転寿司をたらふく行ってしまったので、ここは回避。ごねんね。
ゴール裏の八戸サポ、想像していたよりは少なかった。天皇杯だから割引はいるけど、ティガーさんはtwitterに「今日は多い!」と書いていた。やっぱり「J3」を具体的に語るにはまだちょっと早いのかもしれない。

天皇杯1回戦
八戸 0-1 仙台大

これはもう、「仙台大の順当勝ち」と言わずしてどう言えと。ちゃんと前線でボールが収まる仙台大と、まったくその気配がない八戸。仙台大にあまりに決定力がないもんでスコアレスで試合は進んでいくけど、正直言ってかなり眠い試合だったんで「とっととゴール決めて終わってくれ」と思ってしまうくらいだったけど、後半40分過ぎにようやくゴールを決めてくれた。八戸サポも“負け”自体には納得だろう。挨拶に来た仙台大の選手に「ベガルタに勝てよーっ」とエールを送っていた。
中心街まで戻って、ホテルに預けておいた荷物を回収し、予約しておいた新幹線の時間まで八戸駅のドトールで時間をつぶして、仙台から常滑まで飛んで。岐阜の自宅に戻ったのは23時半だった。翌日を休みにしておいてよかったよ。

天皇杯1回戦の結果について

J2で消えたのは桜花、群馬、栃木、岡山。いまのところ、話題性では桜花に勝った大阪隊がジャイキリ賞候補?いやいや勝った大阪隊はJFL、岡山に勝ったガイナはJ3だし、栃木に勝ったのは笑う子も泣き出す流経大。地域リーグ勢でJ2に勝ったのはセカ隊だけだからね!
正直言うけど、もしバリィさんがZに勝ってたらジャイキリ賞の第1候補は問答無用は向こうに移っただろう。選考基準に“話題性”が少なからずあるってのは、昨年のジャイキリ賞で思いっきり見せつけられました====ThisIsTheErrorMessege====からね。

しかし、ぼくらは平気でジャイキリ賞と呼んでいるあの賞だけど、ついに天皇杯のポスターやプログラムの表紙が本当に『ジャイキリ』になってしまったのには驚いた。サッカーファン側視点からすると「遅い!遅過ぎる!」という主張もあって当然だと思うけど、版権の問題とかいろいろオトナの事情だってあるだろうし、ぼくは「よく協会は『ジャイキリ』を表紙やポスターに持ってきたなあ」という感想です。グッジョブ。

さて、この週末は2回戦。岐阜隊は1回戦でKGに予定通りに負けて休養十分でギラQ戦……というつもりだったのだけど、最高尊厳同志俊ちゃん大権現がエリア内で倒されるという余計なことをしてくれて(笑)日曜に試合が入っちゃったじゃないか(笑)。まあ、でもセカ隊がJ2に勝っててトップが書生さんに負けるってのもね。となると、余計なことをしたのはセカ隊?ということになっちゃうのでこの議論はここで終わり(笑)。さてさて、この週末にぼくはどこに行くでしょう。鳴門じゃないのは確かです(笑)。

 top  prev next