吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2015/02/23◆2月のサッカーについて観てしまった二、三の事柄
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この時期になると東海地区でも天皇杯予選の話が出てくる。愛知では2月から、三重では3月から、岐阜では4月から。岐阜は県も地域も無関係のヤマ、三重は県L勢で1次予選をやって勝ち上がりと地域勢をぶつけるのだけど、今年は県L勢に地域昇格組のヴィアティンと伊勢志摩がいるからトーナメントの山を視ただけでかなり焦げくさい(笑)。で、愛知はチーム数が多いので1次予選→2次予選→最終予選というステップになる。1次予選には県Lの下の地区L勢が登場、ここの勝ちあがりが県L勢力との2次予選にぶつかる。この時期、『刈谷市長杯』というトーナメント戦も並行して行われているので刈谷地区のチームは大変だ。====ThisIsTheErrorMessege====
地区Lだから1部だと東京都連盟の都3に該当する。あの『南葛SC』と同じカテゴリーになるのだが、まあそこはこう言っちゃ申し訳ないがサッカーの内容を愉しむレベルというわけにもいかず、この2月に会場を塗って増やせる“原理主義者には貴重な大会”と位置付けて、1月に大村から関東2発やらで奮発したので「2月は愛知・岐阜から出ない」として、愛知県予選やらバレー観戦やらスキーやらを嗜んでいた。バレーとスキーは前回の雑文で書いたので、ここはサッカーの話を。

『世界タイ記録』を観た2月1日

この日は地元・岐阜鏡島で凧揚げ大会なのだけど、午後2時からの県営一宮運動場での試合なら観れるってんで凧揚げを観たあとで単車で一宮へ。西尾張地区のMiwaClubと名古屋地区のPANINIの試合。パニーニの方が押してたかな。でも美和もカラダを張った守りでゴールを許さず、PK戦になった。大会要項には「即PKサドンデス」と書いてあったけど、特に気になる文面には読めなかったので「同点の場合は延長戦をやらずにPK戦なんだな」の程度に認識していた。
先攻のパニーニがまず1本目を決める。後攻の美和は1本目を大フカシしてしまう。これで0-1。と、ここでマッチコミッサリーが主審を呼んだ。「ちゃんと説明した?」という言葉は聞こえてきたけど、主審が選手のところに戻るとそこで試合は終わった。「即PKサドンデス」とは本当に『1本目からサドンデス方式』のPK戦のことだったのだ。1人目で差がついてしまったので、ここで終了。
これ、理論的に世界最速決着PK戦ということになる。もちろん、こういうレギュレーションで行われている大会は他にもあるだろうから“タイ記録”なのは間違いないだろうけど、とにかく寒かったんでPK戦が長引かなかったのは個人的にもよかったけれど、いやいやしかし初めて視たよ。

『現場に行って観てもわからない』を観た2月15日

2月8日の豊田工機グラウンドでの2回戦は雨天につき回避、15日は県営岡崎で3回戦。東岡崎を利用するのは20年ぶりとかかもしれないけど、あんまり変わってないね。康生町のあたりは典型的地方都市の枯れ方だったよ(***sigh***)。
バスの接続時間がいいのは第2試合なので、それを目標に。県協会公式の情報ではミヤマFCとFCピースカムの試合となっている。ミヤマFCはみよし市のミヤマ工業のチーム。これは現地で知ったのだけど、地区Lから県2部への昇格トーナメント優勝チームだそうで、つまり1次予選出場の中では一番強いチーム====ThisIsTheErrorMessege====ということになる。一方のFCピースカムは空自小牧のチーム。「平和が来ますように」という意味で「Peace+Come」なんだろうなと思ってた。
会場に到着すると、デンソー時代からの知人がいて「ぼくは第1試合で帰ります」という。わずかな時間に情報交換。ぼくがピースカムの語源も知りに来たというと、彼の口から出た言葉は目玉が合歓の郷あたりまで飛んでいきそうな一言だった。

「ピースカムは先週の試合でPK戦で負けましたよ。観てましたもん」

はいいいいいいい?と杉下右京のマネをする余裕もない。だって、こっちは県協会公式を確認して来ているのだ。スマホで彼にも確認してもらう。「あ、ホントだ。でもピースカムがPK戦で負けたのは事実です」。なんだ、どうしたんだ、何が起こっているんだ。
試合の準備をしている両チーム。エンジ色のユニの方は背中に「UNI-TEC」と書いてあるからミヤマに間違いない。対戦相手の白いユニ、胸には何もないけど、袖の赤いマークをデジカメで撮影して拡大してみると『KOMAKI.AB』の文字。Komaki-AirBaseだ。ピースカムで間違いない。再び、県協会公式でスコアを確かめてみると、ピースカムが3-0でSAMURAIに勝ったことになっている。3-0。ここで2人の見解が一致した。「SAMURAIが何かやらかしたな」。先週の試合はSAMURAIがPK戦で勝ったものの、後になんらかの不正行為が発覚して失格処分、と。知人が帰ったあとで、ピースカム側で観戦しているお嬢さん2名に確認したところ、「試合が終わって何日かして『勝ち上がり』を伝えられた」そうな。

真相はハーフタイムに大会運営スタッフさんに確認して判明した。SAMURAIは大会要項に書かれている「試合開始前のメンバー表提出時間」に遅れ、この段階で失格(棄権扱い?)。しかし、実は“地域決勝”もそうなんだけど、協会がこういう大会を「審判の昇格試験」に使うことは珍しくない。試合不成立にするとそっちの方で困ってしまう。そこで、とりあえずはレギュレーション通りに試合を行って、追って沙汰する……ということになったらしい。で、PK戦まで行うも結局は大会要項通りに「メンバー表提出時間遅れ」のためにSAMURAIは失格処分になった。つまり、知人が先週観たのは「『公式戦』として発表された同じ時間に同じレギュレーションで行われた『非公式戦』」だったという次第。そりゃわからんわ(笑)。

この時代だから県協会からの情報発信はだいたいしっかりしているし、ネット環境でどこでも情報を拾えるからこういう事態にも“その場”で事態の把握も出来たけど、ぼくが下のリーグを観始めたころはもちろんそんな環境じゃないわけだから、もしかしたらぼくが実際に試合を観て残している観戦記録は実は本当の記録と違っているのかもしれない……がくがくぶるぶる。ま、この点については考えない方がよさそうだ。そうだ!そう思うことにしよう!(苦笑)====ThisIsTheErrorMessege====

この日の試合はピースカムが予想以上にがんばって1-1で前後半終了。「即PKサドンデス」に従ってPK戦が行われ、1人目のピースカムがGKに止められてミヤマはしっかり決めて試合終了。“世界最速決着PK戦”も2試合連続で観ちゃうとありがたみもだいぶ薄れるな(笑)。ま、とにかく風が強くて寒かったし、最速で終わったことでバスにもギリギリで乗れたからよかったです。

『いろいろあり過ぎた』2月19日

朝イチ、twitterからの情報で東北1部で最下位だった塩釜NTFCヴィーゼが“2階級特落ち”になるらしいということを知る。リーグからの公式発表はまだだけど、これで『今年の東北2部南』問題====ThisIsTheErrorMessege====は解決した…と考えていいかな。

『2部南問題』は、解決策として「11チームでやる」>「7位の相馬も落とす」>「3県の1位で昇格決定リーグをやる」の順だろうな…と思ってたけど、さらにその先に「ヴィーゼをペナライズして県まで落とす」というプランは、実はぼくも無料試合のS君も可能性として持っていた。なにせリーグ戦で2回も“没収試合”をやらかした====ThisIsTheErrorMessege====のだから。というか、そんな状態で「ヴィーゼはトップチームを持ち続けることが出来るのか?」という心配すらあった。結局、宮城県リーグで活動出来るらしいということで、トップチームは残るのですね。

しかし、今回の件は下部リーグをブロック分けする場合の昇降格によるリーグ運営のむずかしさを知らしめることになった。かつてJSL2部が東西ブロックだったころ、西濃運輸は東ブロック→西ブロック→東ブロックとシーズンごとにブロックを移っている。これは「東西の境界線を動かすことで各々のリーグ加盟チーム数を揃える」ことが出来るが、境界に近い地域のチームは上位リーグとの入替状況によって翌年のブロックが自身に無関係に変えられるという欠点がある。現在の東北リーグの場合は南北の境界線は固定なので、上位リーグとの入替状況によって南北のリーグ加盟チーム数が歪になるという欠点がある。今回はペナライズされてもしょうがないチームがいたので収まったけど、こうした「昇降格によるチーム数の偏り」という事態は確実にまた起きるので、対応はきちんとレギュレートしておく必要がある。実はレギュレートされてたのかもしれないけどね。


……というような話を、この日の午後に公開されたJFL日程が全部持ってってしまった。奄美とは恐れいったぜ。やりやがったな鹿ユナ。「年に1回しかサッカーが出来ない」服部緑地陸上を大阪隊が引いたことが小モノに見えちゃうじゃないか(笑)。
で、さっそく岐阜サポが『総研』と岐阜隊の日程を確認して「13時に奄美名瀬(15時に試合終了)→19時に長良川。鋳造なら!鋳造なら!」とテキトーに煽ってくれやがる。おう、そこまで言うならネタにつきあってやるか(笑)。というわけで、直線距離が計測できるこちらのサイト====ThisIsTheErrorMessege====を利用してみたところ

名瀬陸上→長良川は直線距離で1043.075kmだそうで(爆笑)。ドクターヘリがだいたい200km/h強だそうだから5時間かかる。名瀬の競技場の隣にヘリ停めておいても間に合わないじゃん。というか、そもそもヘリの航続距離は700km程度しかない。こうなったら、社会問題化することを覚悟して『オスプレイ』をチャーターするしかないではないか(爆笑)。ちなみに、もし航続距離問題をクリアーする民間ヘリがあるとすると、ヘリ利用料金は1分で約6,000円だそうだから、5時間だと180万円か。ごめん、クルマ買います(笑)。
さらに気になる問題として、このJFL奄美開催の前週が『岩手全社』で、この2週間でいったいいくら要るんだとか、10月下旬はまだ平気で台風が来るぞとか、いやいやまだ半年近く愉しませてくれるぜ。とはいうものの(笑)とりあえず行く方向で調整に入ります(爆笑)。あ、念のため申し添えますが、上に書いたようなハシゴはしませんから(笑)、岐阜サポの有志はチャイバ戦の『岐大通』は協力してね(笑)。

『そろそろスイッチ入れなきゃ』な2月22日

天気もなんとかなりそうなんで、当初の予定通りに単車で豊田高専→長良川のハシゴ。豊田地区は試合中にどんどん晴れて来て拍子抜けだったけど、岐阜に戻るに従ってどんどん“下り坂”になっていく。さすがです>ウェニュ社。

試合は2-3。いくらなんでも、前半のNGさんは何が目的であんなに緩いサッカーをやったのか。おそらく偵察に来ているであろう松本のスタッフを欺くための孔明の罠にしても、緩過ぎる。もしかしたら、選手がニシノンに「前半は『自分たちのサッカー』がやりたいです」と直訴したのかも(笑)。でも、このままだと「こんな内容の相手でも『J1に快勝!』となってウチの選手にいらん自信が植えつけられてしまう」ので、2-0になった時に「2-3負けが理想」なんて言ってたら、そうなってくれた(笑)。後半になってウチが新戦力やら若手やらに替え、向こうもレドミをトップ下にしたり川又を入れたりで試合を獲りに来てくれたことで、ようやくプレマッチに相応しい「練習モード」になれました。マツヒラ君とも話してたんだけど、「この後半残り10分の怒涛の攻めを凌げたらウチも成長したって言える」と思ったけど、やっぱり失点しちゃいましたね。
攻撃に関しては、ナザさんがいないせいでまったく違うスキームで仕掛けるチームになってました。「とりあえずナザさん」で攻めるチームではなくなってるんで、たかちっちの負担がすごく大きい。リトリート・カウンター系主体のチームが多いJ2相手にこのスタイルでどこまで行けるかな。ま、今回の戦力補強を視て「今年は第一目標は黒字====ThisIsTheErrorMessege====で第二目標は残留」かな?と思ったのは、そう間違いではないかも。この火力で順位表の左側に行くにはよほどの『チーム戦術』が要るけど、そのあたりが装備出来てるとも思えないし(苦笑)。

帰ることには雨も上がってたんで、食材買い物の前にスポンサー・セイカ様に行ってまた勝たせてもらって。今月も大幅黒字で終えることが出来ました。4月に上京する用事があるんだけど、その際にちょっと大きな買い物が出来るかな?

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