吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2014/03/02◆禍福は糾える縄の如し。
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なにかと話題の(笑)今年の岐阜隊。でも、開幕の前日に西社が未観戦の常石で行われるとのことで、JSLのデータ整理も残ってるけど久しぶりにピッチ塗り塗りもしたいな~と新幹線で福山に向かったわけ。福山からのバスではしっかり同好の士と一緒になるという(苦笑)。

西日本社会人
鹿児島Uセカ 0-0(pen.2-4) 松江シティ

松江にはお目当ての選手が2人いる。23番の実信====ThisIsTheErrorMessege====と25番のヤマニク====ThisIsTheErrorMessege====。特に実信は、入替戦が終わった時に一部岐阜サポから「サネノブ獲ろうぜ~」という声が上がったほどの人材。でも、この日は23番は不在。25番はCBでしっかりといい仕事をしている。実信が観れないのはちょっと残念だ。
試合はもう圧倒的に松江ペース。カウンター単発しかない鹿セカに対し、ボールが繋がるのなんの。中心は、中盤前目に位置するちょっと小柄な32番。いつもいいところ顔を出すし周囲も見えるしパスの精度もいい。中国リーグにあんな選手がいるんだぁ……と感嘆してから、ふと思った。「……実信?」
あまりにサネノブなそのプレーっぷり。もしかして、実信の背番号は23じゃなくて32なんじゃないの?しかし、問い合わせたS君からの返事は「松江公式には23となっている」。記者会見での写真もあるらしい。なぜだ。どうしてだ。23と32。『沈黙の艦隊』の北極海決戦か。「いま、わかった。松江にはサネノブが2人存在するのだ。」みたいな。あるいは、イズミコとカガミコ====ThisIsTheErrorMessege====
ハーフタイムに、ぼくの後ろに座ってた松江サポのお嬢さんに「あの32番って、誰ですか?」と訊いてみたところ、「実信さんです、ガイナーから来た」と即答。で、ぼくが「32番なんですね」と返事すると彼女は「あ、あれ?ホントだ32番だ、なんでだろ、でもあれは実信さんです」と、その質問で初めて気づいたご様子(笑)。現地にいた三菱水島のサポリーダーさんのご協力もあって、この大会では実信が32番で登録されていることを確認できた。あーよかった、カガミコじゃなくって(笑)。
試合は、前半終了近くに鹿セカのウォンビン====ThisIsTheErrorMessege====が退場なったこともあって、松江が押しまくるものの決定機を作るまでには至らず。実信が中盤の底に下がって選手の操りに特化するようになると途端にゴール前の仕掛けの精度が落ちる。要するに、実信と他の攻撃陣の間のスキル差があり過ぎる。実際、松江には悪いが「実信はこのカテにいるタマじゃないよなー」と。かつて図南でトリ====ThisIsTheErrorMessege====を観た時もそう思ったっけ。PK戦の結果で松江の勝ちあがりだけど、課題いっぱい夢いっぱい。
一方、“チームになってる感”のまったくなかった鹿セカは心配だ。九州リーグは沖縄遠征を抱えているので維持費が他地域とは比べ物にならないという認識をしている。新しい鹿聯隊がどれだけの資金力を持っているかわからないけど、トップチームの全国遠征がある中でセカ隊の維持にどれだけのエネルギーを裂けるのだろう。『セカ隊を持つ意義』を可及的速やかに構築しないと。


第2試合はBピッチへ。そこで、モバイルブースターとスマホを繋ぐUSB充電ケーブルを紛失していることに気づいた。あいや困った、あれがないとスマホの電池が実に厳しい。第1試合を観たAピッチまで探しに行くけど、見つからない。仕方ない、しばらくは電源切り入りで対応しなくちゃ。とほほほほ。

西日本社会人
島根 0-3 アミティエ

島根から離脱者が相次いでいるという情報はあったけど、この試合に登録しているのは12人らしい。あらあら、それでは庄司御大====ThisIsTheErrorMessege====も出撃せざるを得ない。
試合はアミティエペース。スピード感あるカウンターで小気味良いジャブを決めていくという感じ。一方の島根は、御大がバランサーのポジションが基本ながらゴール前にも行くし最終ラインに戻ってカバーまでするという。もう42歳だというのに、まったく島根も人使いが荒い(苦笑)。そんな時、水島のリーダー氏が「島根の13番が『リンタロウ』と呼ばれている」と。見た感じはブラジル人、でも日本語ペラペラ、そんでもってリンタロウとなればエフライン君====ThisIsTheErrorMessege====しか思いつかない。のだけど、調べたくてもスマホの電源が入れられない、ああっ充電ケーブルをなくしたのは実に痛いっ。
アミティエが2-0とリードしてハーフタイム。もう一度、Aピッチまで探しに行くけど、やはりケーブルはない。うぐうううううう、これは帰りにどこかで入手しないと。とりあえず試合終了まではおとなしく……と、意気消沈してBピッチに戻る途中、Aピッチの試合を観ている老人に気づいた。ちょっと背を丸めてるけど、幹がしっかりしているという感じの体格。穏やかな表情だけど、試合をしっかり見詰めている………………

あ。

今西和男さんだ。

「岐阜から来ました」と挨拶。今西さんはぼくを見て「憶えていますよ。今日はどうしたの」。ピッチ原理主義の話をしてもしょうがない(苦笑)ので、「一つ前の試合にヤマニ……山内がいまして」。今西さんは、この“西日本社会人”という大会の存在をご存知でなかったらしく、「上に繋がってるのかと思ったけど、そうじゃないんだね」。「ええ、プレマッチのような位置づけの大会で」と鋳造。
何をどう話したらいいのだろう。「ありがとうございました」と「ご苦労をかけてしまって本当にごめんなさい」と、他にも他にも。でも、いまここでそうした“岐阜隊”のことをここで出すのが果たしていいことなのか。Bピッチのハーフタイムがもう終わる。戻らなくちゃ。ぼくは今西さんに向こうのピッチに戻ることを伝え、こう話して握手を求めるのが精一杯だった。「お会い出来て、よかったです」。

禍福は糾える縄の如し。USB充電ケーブルをなくさなければ、Aピッチに探しに行くこともなく、おそらく今西さんと再会することもなかったのだ。

試合は、しっかりとアミティエが3-0で勝利。地域リーグのチームとしてはなかなかいい戦闘能力と訓練がされていると思うけど、それでも大阪隊の圧倒的物量の前に屈してしまうのだろうか。ちょっと、応援したくなってくる。


水島のリーダー氏のクルマでスポンサー・エディオン様経由で福山駅まで送っていただいた。USB充電ケーブルを無事に入手。そして、新幹線の中で西条の酒『賀茂鶴』のワンカップを呑みながら、“リニューアル岐阜隊”のお披露目の前日に今西和男さんと偶然会ったことについて考えていた。

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