吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2013/02/13◆2月11日の笠松競馬
 home  index  prev next 

岐阜隊が練習場として優先使用出来るサッカー場が笠松町に建設される====ThisIsTheErrorMessege====ことに対し、サポから感謝の意を表することと岐阜隊のアピールを込めて笠松競馬場の協賛レース====ThisIsTheErrorMessege====に参加する。このアイディアを持っていた岐阜サポはぼくだけではないと思うけど、企画として実際に動き出したのは昨年11月のこと。2月11日の祝日に笠松で開催がある。これはシーズン前のアピールとして絶好のタイミングだし、せっかくだから多くのおカネを集めて多くのレースを買い取れた方が目立ってアピール度は上がる。5レースの買い取りを申し込むと、幸いにしてすべての枠が確保出来た。1レース1万円なんだけど、5レースのうち1つだけ協賛金を倍にして『メインレース』を用意する作戦に。あとは、サポ有志で協賛金6万円を確保出来るかなんだけど、日頃お世話になってる岐阜サポ仲間に趣旨を説明すると皆さん賛同してくれて、全17人が参加してくれて目標額を上回る資金調達が可能になった。

で、この笠松競馬でもう一つのイベントを仕掛けることに。レース名でアピールするだけでなく、来場の方々にもっと直接的にアピールすることは出来ないか。すると、笠松競馬と太いパイプのある友人が仲介してくれて、岐阜県馬主会様が趣旨に賛同してくださった。これは大変ありがたい。
馬主会から協力金がいただけることになったので、それで岐阜隊のグッズを購入して入場者に配ろう。一緒に、シーズンの案内も配ろう。岐阜隊の新体制も出ているし、Jリーグの日程もその頃には発表済。でもクラブ・オフィシャルのそうした資料は印刷が間に合わない。サポの軽いフットワークで動くには最適な状況ではないか。サポ有志で集めた資金のうち、協賛金を上回った分で2013シーズンの非公式案内を印刷して用意することに。
笠松競馬施行サイドとの交渉は現地で2回行った。当初のこちらの計画は、入場ゲートで先着100名様にグッズと案内を配るというもの。しかし、それは施行サイドから「待った」がかかった。その日は競馬場サイドでも『畜産フェア』というイベントを用意している。当日は入場開始からかなりのお客さんがやってくるので、入場時の配布では混乱を生じて危険だ、と。そこで、場内にブースを用意してもらって馬主会からの協力金で購入した岐阜隊グッズと非公式案内を配布することに決まった。場所は正門を入ってすぐ左の案内所前、というより“オグリ像”のすぐ近く。東門側は『畜産フェア』で押さえてあるからでもあるけど、“一等地”に近い場所を確保していただけた。

この企画、ぼくの中で「あくまで岐阜サポ有志が運営するもので、クラブは主催でも共催でもない」がテーマだった。クラブが関係すると組織対組織の話になるのでどうしても話が大きくなってしまうし、笠松競馬は岐阜県が誇る文化資産だとぼくは思うのだけど、そうは言っても『ギャンブル』であることに変わりはないので、“子どもたちに夢を!”をテーマに掲げるクラブが動くといろいろネガティブな話が出る可能性も。なので、クラブには企画の承諾と、グッズ&非公式案内の配布時に目立つために幟と旗をお借りしただけ。クラブ製作の24日のPSM案内の配布もあえて行わないことにした。


当日。朝8時半に入場して、設営。幟を立てて、配布するグッズを並べて。10時の開門前には手伝ってくれるサポ3名も到着して、準備万端。競馬場の運営や『畜産フェア』の準備スタッフも通りがかりで「今年はどう?」とか「あの1億5千万、スゴいねえ」とか話しかけてくれる。ありがたいことです。
さて開場。実は心配だった。来客はあくまで“ギャンブル”あるいは『畜産フェア』のイベントを目標にやってくる。いくら先着にグッズ無料配布とはいっても、興味のないところに来てくれるんだろうか。終日グッズが余っちゃったりしないだろうか。ホントに心配だったんです。開門までは。

グッズがなくなるまで2分半でしたね(爆笑)。

開門と同時に
どわぁーーーーーっ!とヒトがやってきて
どわぁーーーーーっ!とグッズと案内と手にとって
どわぁーーーーーっ!といなくなりました(笑)。
イメージとしては、大きな寺院や神社にあるような多くの鯉を飼っている池に『コイのエサ』のカタマリを投げ込んだ時の状況を人間が再現していると考えていただけるといいと思う。失礼な形容になるので一般の方が読むと怒るかもしれないけど、サッカーファンには通じる表現を敢えて使います。

『イナゴだ』

ガスサポがあまりに競技場グルメに群がるので『イナゴ』と呼ばれてるけれど、まだ彼らは『イナゴ』じゃないということがわかった。だって、彼らは列を作るもん(笑)。

かくして、グッズの配布(苦笑)が終了して、あとは残った非公式案内の配布を入場の皆様に。「本日はFC岐阜のサポーターで“協賛レース”を実施していまーす」と声掛け。これで興味を持ってくれた方々が案内を持ち帰ってくれる。用意した案内も第1レース発走の40分前には配り終えてしまった。NHKさんが取材に来るという話だったけど、配布終わっちゃったよ(笑)。

配布スタッフで「よよよい、よよよい、よよよい、よいっ!」と締め。====ThisIsTheErrorMessege====これが通じるトシヨリばっかり(笑)。さ、あとは我々も『博徒モード』に。


第1、2、3、4、6レースが『協賛レース』。レースのたびごとに「このレースは、笠松町にFC岐阜が練習で使えるサッカー場が建設されることにサポーターから感謝の意を表して……」と放送される。レース名を“買っている”ので、専門紙にもバッチリ名前が出るのはもちろん、馬券にも名前が出る。インパクトは十分だ。
笠松は傾向として本命馬が連に絡みやすい。これは、大穴ゲットは難しいが初心者も当てやすいということ。このイベントで「初めて競馬場に来た」という岐阜サポも大勢いたけど、だいたいは的中レースがあった。ぼくも第2レースを馬単1点で的中。だから、第2レース「『岐大通』発行皆勤宣言」の馬券は手元にない(笑)。
馬券を買い、競馬場グルメを愉しみ、皆で語り合い、岐阜隊のアピールも出来て、一部の人間はプラス決算。ぼくも、7Rで3連複4頭ボックスで1着2着3着4着という会心の的中があったおかげで、馬券はプラス。最高の休日を過ごすことが出来た。


ただ、笠松競馬の現状を冷静に視ると、岐阜隊同様に決して楽観出来ない。
2012年度、ダートグレードレース====ThisIsTheErrorMessege====に参加してない地方競馬場は、そもそも参加出来ない“ばんえい十勝”を除くと水沢・笠松・姫路・福山の4場。水沢は岩手県組合、姫路は兵庫県組合でそれぞれペアの盛岡、園田できっちりグレードレースがあるし、福山は今年度で廃止だ。笠松もかつてはあった====ThisIsTheErrorMessege====のだけど。
オグリキャップ、そしてアンカツ====ThisIsTheErrorMessege====の“故郷”として知られ、中央との交流開始後も、ライデンリーダー====ThisIsTheErrorMessege====レジェンドハンター====ThisIsTheErrorMessege====、そして現在のラブミーチャン====ThisIsTheErrorMessege====。運営規模の現実から考えると、強い馬を輩出する競馬場ではある。初めてやって来た時のじゃからんも、その知名度と現実の乖離に少々驚いていた。
だから、今回のような『仕掛け』は大事だと思う。自画自賛するようで申し訳ないが、今回の“協賛レース”は、競馬側にFC岐阜を広めることにもサッカー側に笠松競馬を広めることにも成功したのではないか。これが、今後の交流のきっかけになってくれるといいし、せっかく岐阜サポと笠松競馬の接点が出来たのだから、“協賛レース”は来年も実施したいなあ……なんて思ってます。

最後に、この企画にご快諾くださった笠松競馬の皆様、趣旨に賛同して御協力くださった岐阜県馬主会の皆様、そして協力・賛同・参加してくれた岐阜サポ・サッカーファンのみんなに感謝します。どうもありがとう。

 top  prev next