cyic.co.uk 吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2011/07/09◆再会の朝、600ゴールの夜
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天皇杯福島予選。震災や原発事故で開催を危ぶんでいたのだけど、無事に行われている。会場も、会津限定とかじゃなくて中通り・浜通りでも行われている。土曜の勤務が終わったところで『オートダホン』を担いでそのまま上京。宿は上野・入谷にして。


日曜の朝。せっかく入谷に泊まったんだったら、時間もあるし恐れ入谷の鬼子母神〜っ====ThisIsTheErrorMessege====に参拝していこう。どうせ上野まで移動するんだし…とホテルの玄関前で『オートダホン』をBicycle-Modeにチェンジ。
鬼子母神は地下鉄西のすぐ西にある。で、行ってみて知ったことがいくつかあって、まずは読み方。『きしもじん』なんだね。『きしぼじん』だと思ってた。そして、「鬼子母神」の“鬼”の字の第1画の点が、本当はない。====ThisIsTheErrorMessege====そして、想像してたよりずっと小さいお寺だった。
上野駅まで自走し、Mobile-Modeにチェンジして新幹線。上野から新幹線に乗るのは新幹線のターミナルが上野だった時以来かもしれない。しかし、新幹線が東京駅まで延伸し、東北・上越線も新宿系統が出来て、上野駅のターミナル性がどんどん失われていくようで、利便性はわかるけど少々寂しい。両国も同じような感じなのかなあ…。====ThisIsTheErrorMessege====
モバイルSuica特急券で新白河へ。目当ての列車は指定席が売り切れということでちょっとビビッてたんだけど、やって来た列車の指定席には空席もかなりあった。モバSui特急券の指定席って枚数限定なのかな。うつらうつらしながら新白河で列車を乗り換え、鏡石で降りる。
さて、目的地は福島空港公園だ。いろいろ調べたさ。でも、行きは須賀川から一日数本のバスに乗ってガッツリ歩いたらなんとか行けそう====ThisIsTheErrorMessege====な感じもするけど、帰りはタクシー呼ぶしかないし、料金試算サイトで調べたら片道3000円超コースだし、それだったら……と最初から『オートダホン』を漕いでしまえ!ということにしたのだ。

幸いにして、淡路島・アスパに行った際に所要時間計測をして「自分が『オートダホン』で時速何キロで走れるか」はすでに把握していたし、おそらく途中からはひたすら上り坂になるけど、たぶん大丈夫だろうと。果たして、ひたすらの上り坂も想定内で、鏡石→空港公園を40分で漕ぎ切ることが出来た。汗だくになったけどね(苦笑)。途中で走行中のこんなクルマを追い抜いた。====ThisIsTheErrorMessege====ナンバープレートに“鏡石町”ってあったから「何がどうしたのか」と思ったぞ(笑)。


天皇杯福島予選:
信夫DREAM 0−3 ビアンコーネ福島

ビアンコーネ。2010年度までは東北2部。その昔はノーザンピークス郡山。天皇杯県代表になって横浜FCと対戦した試合は現地で観た。新横相手に1点は取った。ちなみにこの試合の会場はJヴィレッジだ。今後、かの地で公式戦が開かれることはあるのだろうか。====ThisIsTheErrorMessege====一方、対する信夫DREAMは2010年度の県3部優勝クラブ。

試合は、前半でカテの違いがキッチリと出てしまって3点差。信夫DREAMもカウンターから生まれるチャンスは何回かあるのだけど、ビアンコーネは点の取り方を知っていて、チャンスをちゃんとゴールという結果にする。信夫DREAMの監督さんは「ああ、ウチは真ん中がダメだ……」と嘆きながらアタマを抱えてしまっていた。もっとも、この日の空港公園は「いい加減にしていただきたい」というくらいの暑さで、ぼくの後ろにいた観戦者が携帯電話で「この赤いユニはどこだ?……あぁ、ビアンコーネか、年寄りばっかりだから」と話していたのが聞こえてきたけど、実にその通りで後半はビアンコーネは結構マジメに足が止まってしまって。もっとも、信夫DREAMの追撃もしばらくすると止んでしまい、夏の日中の社会人公式戦にありがちの“脚の止まり合い”の大膠着戦になってしまった。結局、そのままのスコアでビアンコーネが勝利した。試合中にボヤいていた信夫DREAMの監督さんは「あ〜、終わった」と、一言。

この時はサラッと聞いてしまったのだけど、帰りの新幹線の中でぼくはこの一言の“重み”に考え至った。原発事故の影響で、2011年の福島県は県内での社会人リーグ戦を開催していない。東北リーグに所属するクラブも、福島ユナイテッドがホームゲーム県外開催で参加しているだけ。つまり、この敗戦で信夫DREAMは「2011年の全公式戦が終了した」可能性があるのだ。


試合が終わって、『オートダホン』で鏡石に戻る。道すがら、左側に鳥見山公園が見えた。ぼくは鏡石は一度だけ観戦で来たことがあって、ここの多目的広場で東北リーグを観た。この日も、その多目的広場からサッカーの試合か練習をやっているような声が聞こえる。そうかそうか……と自転車を漕ぎながら公園の方を見たぼくの思考は、その瞬間にフリーズした。

駐車場に山積みの瓦礫。


レンガ、コンクリートブロック、木材。ある程度は仕分けが終わっている感じに見えるから、二次貯蔵所なのだろうか。とにかく、この瓦礫の“向こう”には、本当に数多くの『ライフ』があって、それがあの日の数時間でこうなって、ここに積まれている。青森・浪岡の帰りに新幹線の車窓から屋根にビニールシートを載せて重石で固定した家屋をいくつか視てたけど、『震災』という現実一端を直接見たのは初めてだった。


鏡石駅で『オートダホン』をMobile-Modeにチェンジ。新白河で昼飯のそばを食べて、新幹線を乗り継いで名古屋に着いたのは18時前。これなら余裕だ。twitter情報では「岐阜は小雨」とのことだったけど、岐阜駅に着いた時は雨は上がっていた。再び『オートダホン』をBicycle-Modeにチェンジして、長良川まで漕ぐ。試合開始前のそこそこ余裕のある時間に着いたので、“たじみそ焼きそば”====ThisIsTheErrorMessege====を買ってみたけど、うまいじゃん!長良川に来る愉しみが増えたね。


J2:
FC岐阜 3−2 京都サンガ

前半早々の2失点で「どうなることか…」とは思わなかったよ。思ったのは「またか」。“慣れ”とは恐ろしい(苦笑)。でも、ぼくの中で札幌戦のような憤りはなかった。というのも、岐阜のサッカーは悪くなかったから。1失点目はあの位置からあの脚の振りであの位置に蹴られたらしゃあないや…って感じだったし、2失点目は昨年のぼくの岐阜隊ベストゴールと同じ感じ====ThisIsTheErrorMessege====の「“セット”されたセットプレー」だったし、たしかに2点のビハインドは重いけれど、これまでと違って選手達が『闘って』いたから。すると、京都がサックリ2点を取ったせいで“緩んだ”こともあったけれど、岐阜が攻め込む時間が多くなる。それでも点を獲れないのが今年の岐阜隊クオリティ…なのだけど、この日は染矢のクロスが相手DFに当たってコースが若干変わったところに優大が走り込んで左足で決めて1点差。後半に入っても岐阜隊は京都を押し込み、これまた染矢のクロスをコーイチが「メキシコ戦の澤さんのゴールから学びました」みたいなヘッドを叩き込んで同点に。ホントは、この後の10〜15分の圧倒的“岐阜タイム”で勝ち越さなくちゃいけないのだけど、そこはそれ、今年の岐阜隊クオリティが(苦笑)。

それでも、一度落ちた京都の運動量は最後まで上がることはなく、残り10分はビタ止まりに。結局はアッドタイムにコーイチのポストプレーで抜け出した正吾の低いクロスに正面で押谷がつぶれ、その先で永芳が蹴り込んで決着。後のインタビューで永芳は「蹴った瞬間に入ったと思った」って答えたらしいけど、どフリーでしかもポストに当てとるやん(笑)。ま、こんな感じで岐阜隊は11試合振りの勝利を飾った。ぼくの集計が正しければ、この永芳の決勝点ゴールが岐阜隊通算600ゴール====ThisIsTheErrorMessege====のはず。

ウチがよかったから勝ったわけでも京都が悪かったから勝ったわけでもなく、おそらくはその両方。だから、この勝利をクサすつもりはないしかといって全面的に「岐阜隊は復活した!」と叫ぶ気もない。でも、とにかく勝利の後の長良川競技場の正面には“歓喜”の空気が長い間漂っていた。勝つって、いいねえ。

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