吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2008/04/17◆週末の行動(福岡&鳥取)
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4月11日金曜日

常滑から最終便で板付へ。もう夜遅いので呑みはなし。博多駅前のホテルにチェックインし、鍵ももらう前に「ローセンない?」と訊いてしまう。日付が変わる前にチケットを買えば前売り料金。「ビジター自由席」の発券レシートを渡すと店員の兄ちゃんの視線の質が変わった。いいじゃんいいじゃん、このアウェーの雰囲気。

4月12日土曜日


7時前に博多を出てコジコジじゃからん嬢と合流し肥前鹿島へ。レンタカーを借りて短期決戦、とお店に行くと、をををっそのポスターは九州INAX!ちょっとと言うか、かなり嬉しくなってしまう。
道の駅・鹿島に立ち寄ると、目の前には満ちる前の干潟が出ていて、先の方にはムツゴロウがうじゃうじゃいて感激。前回の干潟訪問では観れなかったのだ。喜んで次の訪問地・県界バス停に行ったのだけど、しかし子猫の姿は見えず。残念。
レンタカーを返して博多に戻り、地下鉄で機場、連絡バスで博多森球技場。久しぶり。バックスタンド側入口から入り、屋台街を見てからアウェーG裏へ。いつもの濃ゆい面々と挨拶。誰も塩は用意してなかったけど十字架は突きつけられた。やむを得まい。
まずは腹ごしらえ、と屋台村に行こうとすると、と警備員の兄ぃに止められた。「アウェー側の色の服の人はOffLimit」だそうで、うわあアウェーだ。でもぼくらは上着で隠して無事潜入。鶏の串焼とブラジルウィンナーとビール。串焼うまいわあ。ウィンナーはちょいクセあるね。席に戻ってメンバー発表を聴く。コジコジはケガか、ベンチにもいない、じゃからん嬢は残念そう。
さて、試合。前半。目の前で見事なパスワークを見せられて北斗にやられた。こりゃしょうがない。それはそれとして、心配だったのは攻撃陣。まったく前線でボールが収まらない。うま~く守備されてしまっている印象。こりゃ1点が遠いわ。鋳造の呪い====ThisIsTheErrorMessege====は福岡でも有効か…。「このまま負けたら終了と同時に逃げよう」とまで思っていた。
後半。前線でビシビシとボールが奪える、つながる、フィニッシュまで行く。何がどうなったんだ。56分、片桐の同点ゴール。「これで呪縛は解けた!」と思った。それから5分、シュート3本であと3点。得点のたびに武装組が一番前まで雪崩れていく。どうしたんだ。何が起きたんだ。ゴール裏からの視線なんで全体的な変化はわからない。とにかく、5分で4点はそうはねえぞ。スカパーでザッピングしててこの数分を見逃したひとは『満塁ホームラン?』と思ったのではないか。
終了近くにも梅田が入れて、1-5。試合終了の際に博多森を揺るがしたブーイングは、岐阜サポの歓喜の声で聞こえなかった。録画しかスカパーの情報では、岐阜のシュートは前半1本、後半9本。その9本のうち5本を入れたのだから大したものだ。

ぼくが下部リーグにハマるきっかけになったクラブは、藤枝ブルックスだ。その流れを汲むアビスパ福岡。だから、この博多森ではブルックスのユニやブルゾンを着て観戦したこともある。でも、今回の訪問で自分の中にそういう“つながり”を見つけることは出来なかった。一度も。
こうして少しずつ、ぼくは自分の過去に答を出していくのだろう。自分の街に自分のクラブがあるって、そういうことなんだと。

バスで雑餉隈に移動し、いつもの太宰府参拝、いつもの梅ヶ枝餅。そして薬院『あんじぇろ厨房』へ。結婚式の2次会で中は占拠されていて、テラス席。全然構わないです。


初めて訪れたのは2年前で、ぼくの宿が薬院だったから近くで呑みたいというだけだったのだ。店を探して歩いている時に偶然見つけ、じゃからん嬢が「グリーンカレーが食べたい」というのでエスニック料理店に入ったというだけ。夜勤明けの金曜夜だったはずだ。夜勤明けにしては結構呑み喰いしたと思う。翌日の土曜に八代でロッソ×栃木を観て、日曜に生目でロック×佐川大阪を観た。岐阜はまだ東海リーグを制したというだけだった。
以来、何度かこの店に足を運んだ。店員の兄ちゃんに「下部リーグのサッカーファンだ」ということも完璧に憶えられた。でも、いつかは『岐阜サポとして』ここで呑みたいと思っていた。それが、初訪問から1年半後のこの日に実現したのだ。
いい気分で酔っ払った頃、中で行われている2次会も盛況のうちに終わるようで、最後に出席者が全員立ち上がり歌を歌い出す。東海地区では聴くことのない歌。店員の兄ちゃんが『祝いめでた』====ThisIsTheErrorMessege====だと教えてくれた。ああ、これがそうなのか。締めの手拍子も独特だった。「音楽と舞踏を持たぬ民族は存在しない」と言ったのは周防監督====ThisIsTheErrorMessege====だったか。もしかしたら岐阜にもこうした文化があるのかも知れない、ぼくが知らないだけで。でも、この時は“固有の民間伝承を誇りにする”福岡の人たちが、少し羨ましかった。

4月13日日曜日

土曜のうちにレールスター指定席で岡山まで移動しておいた。日曜朝の上り普通列車、『のびのび』シーズンでもないのに思ってたより乗ってるな、と思ったら吉永で大勢降りていった。そういえばニュースでF2のことをやってたっけ。雉さんもアウェーだしね。


上郡からは特急で鳥取。自由席で座れるかが心配だったけど、まったくの杞憂でしたね。「バカみたいに飛ばす」と評判らしい智頭急行の特急だけど、ウトウトしてるうちに鳥取に着いてしまったので体感的にはわからず。
バスを布勢で降りて歩くと公園の正面入口。左はガイナーレも使ったことがある陸上競技場、右はその練習場である球技場、奥の高台に見えるのは補助陸上。多目的広場は、と……はい?補助陸上の裏に見える丘というか山の、その上なの?!気分はもうハイキングだ、と階段を上り、ようやく着いた広場の近くでは桜が満開、いい感じではありました。


全社の鳥取予選。多目的の第1試合には元気SCが出てくる。昨年は全社中国予選で出場権直前まで行った====ThisIsTheErrorMessege====クラブだ。対戦相手のEaseスフィーダは、全員が曼聯レプで統一…なのだけど、ボーダに混ざって一人だけ白襟ユニがいるのが微笑ましい。ま、申し訳ないが普通に粉砕されるだろう…と思ってたらさにあらず。元気の詰めが甘いというより雑、しかもスフィーダは中をしっかり固めてきて、ほぼハーフコートマッチながらなかなか得点出来ない。元気のGKはかなり欲求不満のようで、最後尾から「声出そう!なんで黙ってんの!」「しっかりやろうよ全部ミスからなんだから」と鼓舞する。視ていて「スキルあるなあ…」と思った小柄な10番君の2ゴールでスフィーダを下したものの、これが実力だとしたら先は厳しい。まだリーグ戦も始まってないだろうし、チーム作ってる最中なんだろうと思うが。
丘を下りて球技場へ。こちらの第2試合には鳥取の雄・キッカーズが登場。数年前には中国リーグで2位になったこともある====ThisIsTheErrorMessege====クラブだ。対戦相手のノートリアスは米子のクラブらしいけど、どうにも選手の線が細いし背も低い。申し訳ないが普通に粉砕されるだろう…と思ってたらこちらもさにあらず。ただ、元気隊と違って“無理に仕掛けない”で試合を支配しつつ寄り切り勝ち狙いかな、という印象はあった。3点目の右からの崩しは綺麗だった。4-0は順当勝ち、ではある。
同じ時刻にもう一つの会場である鳥取工高グラウンドでは『SC鳥取ドリームス』というクラブ====ThisIsTheErrorMessege====が登場しているはず。岐阜で言うセカンドチームなのか、位置づけはちょっと不明。県2部なんで見せ場は全社と天皇杯ということになるが、見てみたい気もする。

さて観戦も終えて、鳥取駅へ。神戸経由の高速バスで三宮へ。高速に乗るまで1時間半もかかる====ThisIsTheErrorMessege====んだ。日曜夕方の中国道上りなんてこわくてこわくて、だから神戸経由を選んだのだけど正解でした。三宮から電車を乗り継いで岐阜に戻る。ラーメン屋に寄ってニンニクをどか載せして喰って帰宅。風呂入って即刻沈没、のつもりがついスカパの福岡戦の録画に手をつけてしまい30分も反芻してしまった。やれやれ。

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