吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2008/04/10◆バイクで行けるで五輪予選
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4月5日土曜日【予選第1日】

夜勤明けだけどちょっと職場でトラブルがあって、夜勤明けに宿直室で2時間寝る予定が30分になってしまった。岐阜駅から単車で向かうと、すぐ近くになってようやく歓迎の幟を発見。地域リーグとは言わないけどまるでJFL公式戦のように岐阜県グリーンスタジアムでは五輪予選が始まろうとしていた。

駐輪場に停めて歩くと、いやいやそこはさすがに五輪最終予選。通訳ボランティア詰所もある。屋台もあって焼きそばとかカレーライスとか売っている。本場ドイツの皆さんに明宝フランクはどんな評価をいただけたのかな?週末はBSでライブということでNHKの中継車も来ている。
中に入ると、仮設のバックスタンドはまずまずの入りかな、と思ったら第1試合の開始前にほぼ一杯になった。
でも、メインスタンドは空席も目立つ。後に聞いたか読んだかしたんだけど、メインスタンドは高さがあってしかもピッチに近いというより近過ぎで従って手前のライン際の攻防はよく見えないのだそうだ。
公式プログラムは500円。日本ではまだマイナーなスポーツのフィールドホッケーなのだから、もう少しシロートに優しい設計でもよかったんじゃないかな?なんて思ったり。

第1試合/ドイツ 8-0 イタリア

サッカーの代表戦だったら眩暈のする垂涎の好カード。でも、ホッケーではドイツとイタリアには段違いの差があるそうな。その段がどの程度なのかが知りたい。おお、ユニはサッカーと変わらないぞ。イタリアは、まんまアズーリ。いいねえ。国旗掲揚国歌斉唱では、イタリア代表は肩を組んでデカい声で歌っていた。いいねいいね。
で、試合。いきなりすげえモン視ちまった。これがイデの発現か……====ThisIsTheErrorMessege====じゃなくて、これが世界ランキング1位のホッケーか。パスがめちゃ速いし、またそれをビシッと停める。手首がすごい強いんだろうね、大きく振らなくても速いパスが打てるから相手にコースを読まれにくい。8点中4点がPCだったと思うけど、7点めのダイレクトシュートには「いまの、なんだあああ?」と叫び声が出てしまった。
一方のイタリア。カテナチオでなく自陣に押し込められるアズーリ。縦パスがまったく通らないんでドリブル突破しか出来ないアズーリって、いったい。試合後に現場で会った知人のホッケー選手に「ドイツが強過ぎるのか、イタリアが弱過ぎるのか、どっちだ」と訊いたら、彼は「ドイツ、強ええ………」と一言。

第2試合/マレーシア 2-1 ポーランド

実力伯仲。観ていて面白かった。試合以外でも面白かったのは、近くに座っていた女子高生ホッケー部員達が試合後半の両チームのプレーに「わああっ」とか「おおおっ」とか歓声を挙げ始めたこと。彼女たち、ドイツ戦もいたと思うんだけど、やはりあの試合は「声も出ない」ってレベルだったのか。キューピー3分クッキングで『料理の鉄人』を視せられてフリーズする新婚の奥さんのような。「私たちに、どうしろと?」ってなモンだったのかしらん。初めてPS====ThisIsTheErrorMessege====というものを観たが、ポルスカGKがナイスセーブ。にも関わらずマレーシアに1点差負け。ポルスカ選手達、マジで真剣にへこんでました。ある意味、上位2チームに入るための生き残り戦====ThisIsTheErrorMessege====だったからね。

第3試合/スイス 1-2 日本

日本のユニって赤なのね。で、胸には協会エンブレムではなく日の丸。いやまったく問題ないよ。でも、呼び方としては「日本代表」より「全日本」が似合いそう。岐阜サポも集まってきて盛り上がる。メインスタンドに張られた「燃えろ片山」====ThisIsTheErrorMessege====のダンマクにも「しまった、ガチャピン人形====ThisIsTheErrorMessege====持ってきてないぞ」とか過敏に反応してしまう。が。
はっきり言って一番つまらん試合だった。日本は中盤を制圧するも、ラストパス前の最終組み立てでパスミス連発。まるでサッカー代表ではないか。サッカーと違って1-0では終わりにくい競技だから先制されても観ていて焦ることはなかったし、なんとか逆転も出来たからよしなんだけど、「これでドイツに挑まなければならないのか?」と少々暗澹たる気分に。緒戦でガチガチに固かったから……と信じたい。


4月8日火曜日【予選第3日】

平日だから屋台は出ないかも…と心配になってガツーンと昼飯を喰って出掛けたらちゃんと屋台出てました申し訳ない。でもさ、焼きそば500円のところに『US5$』とか『EU4ユーロ』とか出てたけど、ユーロ使えたのか?
バックスタンドは半分くらいの埋まり。意外と入っている、のは土曜もそうだけど地元のホッケー部員高校生が多いから、なんだろうな。わかってくれば観ていて面白いスポーツなんだけどねえ。
日曜の試合でドイツも日本も連勝。意外だったのはイタリアとマレーシアが引き分けたこと。やはりドイツが強過ぎただけで、もしかしたらアズーリは要警戒の相手なのか?

第1試合/ポーランド 3-2 スイス

近くに金髪別嬪さんのスイス・スタッフが座ったもんでバリバリにスイス寄りの観戦モードに。2点先制して「おおおっ」と思ったけど後半は脚が止まって結局は逆転負け。ここでも鋳造は疫病神?いやいや世界ランキング的には妥当な結果。金髪別嬪さんは、さほど落ち込んだ風でもなく選手ミーティングに混ざっていった。

第2試合/日本 5-1 イタリア

隣の席のご婦人達が「日本」とシンプルに書かれたダンマクを用意して応援開始。ちょっと話を聞くと、アテネにもドーハにも行った筋金入りのダンマクなのだとか。しかもご婦人の一人は女子代表某選手の御母堂だそうで、しかもかなり熱い方でした。「行けーっ!」「早く出せ!」「何やっとんじゃ~」などなど、隣の私が少々押されてしまいました。その近くでは記者さんらしいイタリア娘、しかし実力差をわかっているのか、淡々とメモを取っていましたね。
試合は、日本がセットプレーを確実に活かして優位に進める。安心して観ていられました。もちろん五輪最終予選に出てくるんだから弱いわけはないんだけど、やはりホッケーのアズーリは日本を脅かすレベルではないのだね。動員?された地元の小学生達が残り10秒からカウントダウンを始めたのは微笑ましかったです。

第3試合/ドイツ 3-0 マレーシア

仕事や旅行やで、ぼくが視れる今大会最後の試合。世界1位の実力をしかと眼に焼き付けておく。それにしても、スタンド上部にドイツ応援団3名、「ドーイッチュラン!ドーイッチュラン!」と叫びながら何やらガラガラの金属的なヤツみたいなのを振り回してガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ以下同文。なんなんだあれは。
土曜日のトコにも書いたけど、ドイツのパスはすごく速い。そしてとにかくパスコースが正確。出した先に受け手がいなくてラインを割るということがほとんどない。だからドリブルで突破を図ることがあまりない。だってパスで崩せるんだもん、無駄に走ることはない。あと、ドイツの選手はリバースヒットを“普通の技術”として使う。これはなかなかすごい事だと思う。
そんなドイツ相手に互角の戦いのマレーシア。なんと先制のチャンスが2回もあった。結局は力負けなんだけど、横綱と大関ががっぷり四つで横綱の寄り切り勝ち、みたいな印象を持った。マレーシア、強ええぞ。日本とドイツで日曜に決戦を!なんて思ってたけど、決戦は土曜日なのかも。そう考えると、マレーシアがイタリアと引き分けたおかげで土曜の日本×マレーシアはドローでもOKなのはめちゃ有利。逆にマレーシアは自力でひっくり返せるんだから必死で勝ちに来る。日本×マレーシアを最終日に持ってきた番組屋はGJ。


この日、第1試合のハーフタイムに外に出てみると正面玄関に人だかり。なんでもチャコさま====ThisIsTheErrorMessege====が観戦にみえていて桜を植えていったのだとか。とすると、日本戦が終わったらお帰りになるなとミーハー魂炸裂、めちゃ久しぶりに『出待ち』してしまいました。チャコさまは、白金台あたりのスーパーでカート押しててもなんら違和感ないフレンドリーな笑顔でいらっしゃいました。これからもホッケーとサッカーをよろしくお願いします。

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