吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2007/09/11◆本当は新潟旅行記を書くつもりだった……が
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やはり富山発のニュースに先に触れざるを得まい。山雅サポの皆さん、ごめんなさいね。


YKKAPサッカー部とアローズ北陸の合併。ぼくがまだniftyサッカーフォーラムで駆け出しの青二才だったころにJFLフォーラムだかに「トヤマユナイテッドって考えは、ないの?」と何気に書いて、当時の(というかいまもだけど)重鎮氏から「そんなアイディアは笑止千万!」とキツく窘められたのを思い出しますね(苦笑)。

で、ネットや私の参加するmixi関連でもいろいろな意見が飛んでいます。いろいろ、と言っても私の周囲では意見は2種類。「残念/許せない」型と「受け入れたい」型。「ばんざーい」型がいてもいいとは思うのですが、皆さん社会人サッカー好きですから(笑)。


で、私の感想ですが、完全に「受け入れたい」型。それは、現在の私が『上を志向している』岐阜隊に付いているから、ではありません。

それは
「企業のサッカー部は、企業の都合でなんとでもなる」
からです。私はちょうど10年前に、それを西濃運輸で経験しました。

今回の合併を約10年前に横浜で起きたプロクラブの件と同じ地平で考えるのは違うような気がします。プロクラブは、興行と地域振興で成立しています。サポーターというのは、そのクラブを支える大事な存在。ある意味“顧客”です。でも、企業のサッカー部の場合はその図式は成立しません。もちろん、サポを大事にする企業だってあるでしょう。けれど、「大事にする」のレベルが違うはずです。

あと、「この『上を目指す最短距離』で地域に根付くクラブになるのだろうか」という危惧を表されたJFLファンの方の意見を読みましたが、私は逆に「根付く土台は出来た、あとは根付かせ方だ」と思っています。
おそらくですが、富山県にいる大多数の人は、YKKAPサッカー部もアローズ北陸もはっきり言って「どうでもいい存在」のはず。そうでないなら、もっと客も入るでしょう。でも、地元に『Jを目指す』クラブが出来る、しかもJのすぐ下から、しかも上位の実績をひっ下げて参戦する。「どうでもいい存在」から「気になる存在」には出来るでしょう。そこから「支える存在」にまで出来るかは、今後のお手並み次第。


さて、現在のYKKAPサポやアローズサポはどうなる?はっきり言って、置き去りです。いままで「敵だ!」と争っていた相手と「手を組め」と言われても、すぐには切り替え出来ないかも知れません。で、どうするか。「やっぱ俺はYKKサポとは組めねえ」「陸電サポの連中となんか、まっぴら御免だ」という方々は、お気の毒ですが他の生き方を探すしかない。繰り返しますが、「企業のサッカー部は、企業の都合でなんとでもなる」からです。

私は、それより「どのように2者が組むのか」に興味があります。アローズは廃部らしいですから、構造としてはYKKAPが吸収するようなカタチに見えます。実際、昨年までのアローズの戦力と今年のそれを比較すれば「もしかしてアローズは運営厳しいのかな?」という疑問は当然出てくるでしょうし、陸電側はそれでいいのかも。
ただ、佐川東京と佐川大阪の合併のようにうまくはいかないのでは?という危惧はあります。だって、東西佐川の場合は争っていたとは言え、外部の人間から視れば「佐川急便という“掌の上”」という風にも受け取れたし。でも、YKKAPとアローズの場合は違いますよね。
あと、両チームの合併でこぼれた選手が出てくる。これを気に社業専念、それも選択肢の一つ。でも、ヴァリエンテとか富山新庄とか、ちょっと遠いけどツバイとかテイヘンズとか橙猿とかもあるし、サッカーは続けて欲しいなあ。


今回の雑文は「ネタは新鮮な方がいい」ということで、ロクに推敲もしないで載せます。申し訳ない。

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