吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2007/04/11◆塩味は効かせ過ぎると成人病になるよ
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今週は土曜日が出勤だったこともあって帰省はなし、5週間ぶりに自宅で『目がテン』を視た。そうかそうか、アサリでなくシジミでパスタ作ってもうまいのか、こんど試してみよう。さて。


県議会議員選挙の投票を済ませて、西へ。大垣は西濃運輸本社から西にちょっと行ったところに、大垣南公園がある。そこで全国社会人大会の岐阜県予選が行われる。岐阜県では全社予選は天皇杯社会人ブロック予選を兼ねている。つまり、この大会はJFLにもつながっているしACLにもつながっている。少なくとも、道は切れてはいない。昨年の天皇杯で岐阜隊が久々に社会人ブロックから全国大会に進んだため、今年はこの予選の上位2チームに全社東海地区予選と天皇杯最終県予選の出場権が与えられる====ThisIsTheErrorMessege====、はずだ。で、この日は10時からの試合に岐阜隊のBチームが登場する。
しかし、もしかして県協会はノーシード無作為抽選で組み合わせを決めたのではないか?と思えるトーナメントのヤマ構造である。地区1部所属の岐阜隊Bは2回戦から登場なのだけど、その対戦相手は1回戦・テクノ渡辺と養老クラブの勝者。両チームとも県1部でしかも養老クラブはその覇者だ。昨年の同大会でB隊は雨の八百津でテクノ渡辺のサッカーに苦戦を強いられている。というか、その時のテクノ渡辺のサッカーがなかなか良かったのでもう一度視たかったのだけど、1回戦は3-1で養老クラブの勝利。残念。
大垣南公園。スタンド他の観戦施設まったくなしのただのピッチ。しかし、Bの試合に来た物好き岐阜サポから聴いたのだけど、勝野名誉組長が「JSL2部時代にここで日立と試合をした」と言っていたというのだから驚きだ。


さて、8部所属とはいえ戦闘能力はカテゴリーを超えているはずのB隊と6部チャンプの対戦は、なかなか興味深い。この興味深いカードを観戦に訪れた岐阜サポは私を含め3名。Aの試合がもう少し遅い開始だったらもっと大勢が来たのではないかと思うが。
個人技術は明らかにB隊が上、チーム戦術浸透度は明らかに養老クラブが上。プレスも養老の方が厳しい。B隊はメンバーに苦慮しているのだろうか、背番号10のFW遠藤がCBを勤めているではないか。で、B隊のFWを勤めるのは昨年途中からA隊所属になった松江。この日の松江は自らに課題を科して試合に臨んだようだった。自分で打てるシーンでもポストプレーに徹してシュートは後ろに任せる。先制点はそんな流れで生まれた。左からのグラウンダーのクロスに松江がスルー。後ろから18番が右足でキチンと合わせた。えーと、背番号で記すのはB隊の選手は背番号と名前が一致しないため。申し訳ない。
しかし、その後もチームとしては養老クラブに押し込まれるシーンが多く、結局は後半なかばにCKからニアで綺麗にヘッドで合わされ同点になってしまう。その後も一進一退だったが、縦一本に松江が右足どっかんロケット炸裂で勝ち越し。まあ、県1部チャンプに勝てればこの先の県予選で敵はいないという解釈も可能なのかもしれないけど、サッカーってそんな甘いもんじゃないぞなもし。試合開始前に「JFLに行くぞ!」と円陣組んで気合を入れていたけど、道はつながっているもののそれは天竺よりも遠い彼方ではある。


B隊の試合が終わって単車でダッシュ!途中でラーメン喰ってもA隊の会場である長良川競技場には12時40分に着けた。ぽかぽか陽気の日曜の午後。いつものゴリサンドを買っていつもの席に行くといつもの連中がいつもの酒盛り(笑)。ぼくもワンカップを勧められるけど、はうぅ単車なんです申し訳ない。
水島側はタイコ2名。迎える岐阜側G裏は、メインからはホーム開幕の時より人数少なめに見えたけど、気のせいかな。メンバーは、ケガの佐藤聡に替わって岩田。あとは替わらず。「勝っている時はメンバーをいじらない」と公言する戸塚監督らしい。
さて、試合。北村のポジションがいままでより高い。中尾康二も高い、というよりほとんどトップに張っているような感じすら受ける。で、そんな行った行ったの岐阜隊攻撃陣に対して水島はポストプレーヤーの11番に当てて前で作る作戦で岐阜隊の前後分断に成功。DFラインの前にぽっかりとスペースが出来て、山田正道ひとりでこの羊が飼えるエリアをケア出来るはずもなく、ポストプレーからそのスペースを左の7番、真ん中の21番、右の14番にいいように使われてしまう。
前半は持ち堪えた感じでスコアレス。酒盛り組と感想を交わすが、ぼくは周囲の声ほど“イラつく”試合だとは思わなかった。“イラつき度”なら高崎戦や仁賀保戦の方がずっと高い。というのも、岐阜隊が攻めあぐねているわけではないからだ。水島の方がいいサッカーをしているというだけ。いわば“納得の出来る苦戦”なのだ。

後半も戦術で水島が岐阜を凌駕する。やがて、岐阜隊左サイドからのクロスにファーサイドのフリーの選手に蹴りこまれてついに岐阜先制される!と思ったらオフサイド。ああオフサイドオフサイド。♪ぜんぶうーそさぁそんなもーんさぁいまのゴールはまぼろしぃ~♪なんて“リゾラバ”歌ってるような状況ではない。まあ、一番オフサイドラインがわかる位置にいる副審が旗を上げたのだから間違いない……いやいや実際のところかなり微妙な香りというか、後日CCNのダイジェストで確認した感じではどこがオフサイドだと小一時間という印象で、がくがくぶるぶる。あとで聴いた話では、この時にゴールを破られたGKも冷や汗状態だったとか。
この直後、岐阜隊は和多田に替えて“子犬”ことジョルジーニョ====ThisIsTheErrorMessege====投入。相変わらず球離れが悪く“攻撃の終点”にもなっている片桐に替えてだと思ってたので少々意外。と思っている間に後ろからのボールにそのジョルジーニョがすぐさまゴール右下隅にミドルをぶち込んでしまう。あれあれびっくりの先制点。

4分後、水島が動く。中盤前目で岐阜隊を混乱させていた14番に替えて松永を投入し2トップに。しかし、夜のアルコール付き感想戦では水島の敗因にこの交代を挙げたひとも何人か。運動量豊富な中盤の攪拌役が3枚から2枚になったことで水島の攻撃はえらく淡白なものになってしまい脅威半減。これなら岐阜隊の得意技「相手が疲れた後半にどかどかと叩きに出る」で試合を決めにいくことが出来る。
と思ったらここから急激に岐阜隊の攻撃もしょっぱくなってしまう。無人のゴールに蹴りこめない片桐に弁明の余地なしでしょう。結局、1-0で5連勝。熊本がロスタイムに失点して試合を落としたこともあって岐阜隊は単独首位になった。いや、させられてしまった。


恒例の試合後のアルコール付き感想戦は、この日は舞台を替えて本来は日曜休みの『戸岐』====ThisIsTheErrorMessege====で。A隊もB隊も塩辛過ぎの試合だったもんで、軍服組が到着するまではカテ1酒飲み組で細々と。ここで意見の一致を見たのは、猪木よろしく「ビンタ1発喰らって目を覚ました方がいいのではないか」。4月終わりから5月にかけて、栃木・横河・熊本と上位陣とアウェーでの戦いが待っている。いまの状態では、ここを軒並み落とすという筋も十分ありえる。次節、岐阜隊はアウェーでアローズ北陸と戦う。JFLを知り尽くした“曲者”が相手だ。サッカーってそんな甘いもんじゃないぞなもし。

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