吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2006/12/06◆地域決勝・大分ラウンドの総括などを
 home  index  prev next 

日曜日。岐阜駅に着いたのは夜の9時ちょっと過ぎ。このままSULTANに直行して「決戦地・大分からの帰還兵第1号」として武勇伝を吹きまくるというアイディアも思い浮かんだのだけど、それを実行するだけの体力は残っていなかったですね。そのまま帰宅して風呂に入って轟沈でした。


さて、大分で10年ぶりに開催の地域決勝・決勝ラウンド====ThisIsTheErrorMessege====では、優勝=自動昇格を勝ち取ったのはTDKサッカー部。伏兵?たしかに下馬評はそうだったし、ぼくだって予想大会では「せめて草刈り場にならない」という意味で推したに過ぎない。しかし、ぼくが観戦できた長崎戦・岡山戦については「地域決勝を勝ち切るに相応しい」サッカーをやり抜いたと言えます。参りました。
いろいろな方が書かれている讃辞をぼくも書き並べるしかないのだけど、まず、誰もサボらない。プレスをしっかりかけ、ボールを奪ったら素早くサイドを縦に使ってシンプルに攻める。個々の選手が出来ることをひたむきに行う。そして、ファールの判定を受けても文句を言わない。警告を少なくすることで選手層の薄さをカバーする。まさに“4部サッカー”の集大成とも言える内容だった。元Jが何人いるとか、関係ない。全国各地で上を目指して戦うすべての社会人クラブの選手・関係者・サポにみてもらいたかった。来年はさらに熾烈なリーグを戦うことになりそうなサルッパさん達====ThisIsTheErrorMessege====が視たらどう思うかな、なんて。
岐阜サポのジュニア氏が「鋳造さん、こういうサッカー好きでしょ」と言った。うぐぅ、見抜かれている。つまらないサッカーに見えるひとも多いかもしれないけど、地域決勝を勝ち上がるにはそれでいいのですよ。TDKのサッカーについては、年末にもう一度書ければいいなと思う。

2位の岐阜隊。実は予選ラウンド・春野の日曜日第2試合を前半で切り上げて近くの“はるのの湯”に行ったら、先に岐阜サポ達がいたのでぼくと紫光SDのたろう氏で「TDKは侮れないぞ」と言ったのが当たってしまった。しかし、今回も順番に恵まれたというか、緒戦で負けたことで「岡山と長崎に勝つしかない」と“値踏み”が不要な展開になったのがよかったのかもしれない。
片桐=池元のホットラインはこのクラスでは屈指で、チームとしては大会中にカードを多くもらったけれどこの2人のどちらか片方でもサスペンドされることがなかったというのは大きかった。守備については菊池の存在が大きかった。彼がいることで山田のボランチ起用が出来たし、中尾がサスペンドされたびわこ戦や最終の長崎戦の前半でも小峯のSBという懐かしいシステムも採れた。哲也さんや小峯といった百戦錬磨のCBとともに戦って、菊池も成長したと思う。ひやひやだったのはGK日野の沸点が想像より低かったことだけど、長崎の誰かと違ってよく耐えてくれました。

緒戦で長崎を叩いて勢いに乗れる可能性もあった岡山隊だったけど、土曜の岐阜戦の前半でバーを叩いたジェフェルソンのシュートが入っていたらそのまま勢いで行けたかもしれない。実際、岐阜との差はほとんどなかったと言っていい。孤立してても独力でなんとかしてしまうジェフェルソンは脅威だった。ただ、松浦が最前線で絡む機会が少なかったような気がする。緊急補強のむずかしさ、だろうか。

下馬評では“本命”と言ってもよかった長崎はまさかの勝ち点1で最下位に沈没。ただ、決勝ラウンドでは「いいトコなし」と言ってもいい内容で、最下位もさもありなん。いくら個々の選手の保有能力が高くても、ねえ。最後に来て「直前補強はネガティブにしか作用しない」という前例をトレースする結果になってしまった。白尾のスピードは恐かったけどね。
サポさんの行動については、目視できたのが試合開始前の長縄跳びぐらいだからコメントしないけど、土曜のTDK戦で沸騰どころか臨界状態になってしまったGK塚本については結構近くで視ていたのでちょっと書いておきたい。
1本目のPKやり直しについてはぼくでも「動くのが早い」とわかったけど、2本目のやり直しは「厳しいな」と思った。これはあくまで“おそらく”の話になるが、1本目のやり直しの際にあそこまで激しい抗議をしなければ2本目はOKになったのではないか。あの抗議で主審の心証は激しく悪くなっただろう。
結局、集中がズタズタになった状態で長崎は散ることになるのだけど、PK戦の最中にGKは替えられないための恩情があったとしても、主審は終了後に塚本に2枚目の警告を出さなければいけなかったといまでも思う。塚本に「Jで10年やっている」自負があるのなら、なおさらあんな態度を取ってはいけない。腹立たしく、残念なシーンだった。
日曜の岐阜戦における池元の決勝ゴールについてもそうだし、長崎隊は選手が判定に対してナーバスに過ぎたように思える。ただ、地域決勝の審判は今年が特にひどかったわけでもなく、毎年視ているぼくらからしたら例年通り。そうした判定に慣れてない、上位リーグから獲得した選手が多かった負の部分が出てしまったのかもしれない。


さてさて、JFL=地域の入替戦は3年ぶり。====ThisIsTheErrorMessege====熊猫氏よりさっそく「鋳造さん、今年ロック視てる?」と問い合わせが来たりして、戦闘モードは続きます。今年は地域巡礼べったりだったんでJFLは4試合しか観てないのだけど、実はその1つがロック戦なんだなこれが。しかもそれは5試合しかない勝ちゲームの1つで、しかも3位の佐川大阪に勝った試合。で、ぼくなりの感想は熊猫氏に伝えたけど、その内容は内緒(笑)。
間違いなく言えるのは、相手は日本のサッカークラブでは49番目にランクされるクラブであり、いかに最下位でもJFL34試合で得られる経験値ってのは地域Lでは考えられないほどのものであって、間違っても決して侮ってはならない格上挑戦なのだよ。向こうだって全国リーグにいたというプライドは強いはずだ。それはかつてJFLで最下位ばっかりだった西濃運輸を観ていたのでよ~くわかる。岐阜サポの中にもわかる人いるよね~?

というわけで、年末も近くて特割もない“どノーマル運賃”での宮崎行はいかに冬ボが出た後でもキツ過ぎる。勝利を持ち帰ってもなお足りないぐらいだから、絶対に勝利は持ち帰らねばならない。立てよ岐阜県民!いまこそ、ホンダロックをこそ我等の前に倒すべきである。====ThisIsTheErrorMessege====

 top  prev next