吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2006/11/19◆続・今年もやります!地域決勝予選通過チーム予想大会
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Aグループ:島原(長崎)開催
関西1位バンディオンセ神戸
中国1位ファジアーノ岡山
北海道1位ノルブリッツ北海道
Bグループ:島原(長崎)開催
北信越1位JAPANサッカーカレッジ
関東2位ホンダルミノッソ狭山
九州1位V・ファーレン長崎
Cグループ:春野(高知)開催
全社決勝枠静岡FC
東海1位FC岐阜
関西2位FC MI-OびわこKusatsu
四国1位カマタマーレ讃岐
Dグループ:熊谷(埼玉)開催
九州2位新日鐵大分
東北1位TDK
関東1位YSCC

●打算無用!王者奪還を狙うおくだ隊長閣下の見解。

昨年のこのコーナーで「予想する際の考え方」について披露したが、今回は件の考え方が通用しないと思う。その理由は、
(1)何としてもJFLに昇格したいと公言するチーム、気合の入っているチームが多いこと、
(2)中でも昇格願望の強いチーム、有力と目されるチームが、特定のグループに固まったこと。
(3)これまで昇格する気があるのかないのかよくわからなかったチームが、現状の実力はともかく、JFLへの挑戦を口にし始めたこと(ノルブリッツ、JSC、TDK)。
(4)死んだふりしているのか本当に死んでいるのかわからないチームが複数あること。(関東の2チーム)
(5)全国社会人選手権枠が新設され、東海リーグで2位に甘んじた静岡FCが(私の予想通り)滑り込んだこと。
(6)(FC岐阜に一度は息の根を止められた)静岡FCが、こともあろうに岐阜と同グループに組み込まれたこと。こういうグループを予想する時、リーグ戦での結果は参考にならない。ただただ「今」がどうなのか、そのためにどんな準備をしたか、それに尽きる。

そして、もっともっと悩ましい理由がある。
国内ノンリーグ事情に明るい人たちの間に、「それぞれの地域リーグ終了後、選手や指導者、フォーメーションなどを大幅にいじったチームはこの大会に勝てない」という言い伝えがある。
フロントの立場に立てば、勝ちたい気持ちが強いほど、チームの弱点が気になるのも無理はない。そこで、弱点を補うため、Jリーグチームを契約解除された選手や外国籍の選手、国内の名の通った選手を短期契約で連れてくる。時にビッグネームの監督やコーチを招聘したりもする。
ところが、有名選手を連れてきたからといって、チームの熟成はそう簡単に進むものではない。キーになる選手1人が入れ替わるだけでも、チームのパフォーマンスに及ぼす影響は殊の外大きい。また、連れて来たばかりの選手がいきなりレギュラーになることで、それまでリーグ戦を戦ってきたメンバー、とくにレギュラーの座を明け渡さざるを得なくなった選手のモチベーションは一気に低下する。
大量補強によって地域リーグ時と全く違うチームを作ってしまう例は、90年代半ばに九州で名を馳せた東亜建設工業(後にブレイズ熊本となり消滅)や最近の静岡FCの度重なる迷走が有名だが、どちらもJFL昇格を果たしていない。今回、動きすぎて失敗ばかり繰り返してきた某チームが地味(だけど的確)な補強にとどめている反面、元から有力と見られていたチームが直前の大量補強に動いた。「オタオタするんじゃない!」「ビビるな!」と叫びたいところだが、そんな事実を目の当たりにしたとき、データをとるか、補強の成果をとるか、言い伝えをとるか、「今の」自分の感性をとるか、いろいろ考えさせられた。

●Aグループ:バンディオンセ神戸
神戸 80、岡山 15、北海道 05

無風グループ、カマトンカチの圧勝。
和多田充寿&森陽一の2トップは、今大会のベストFWだと思う。移籍時期が早く、周囲との連携向上に割ける時間も豊富で、慌てて補強に走った他のチームよりも明らかに有利。事実、天皇杯本戦を通じ、そのパフォーマンスが確実に上昇していることが証明されている。関西予選で負けたため全国社会人選手権には出場していないが、松本GMが丹念にスカウティングに動いており、決勝ラウンドで当たるであろうチームまで含めて分析が済んでいる。大会直前に補強に動いたファジアーノのディフェンスでは持たないだろう。

●Bグループ:V・ファーレン長崎
カレッジ 30、ホンダ狭山 05、長崎 65

微風が吹くかもグループ。 会場は島原で地の利はあるし、地力はあるし、長崎がこの大会の本命であることは多くの方が認めるところ。だけど、直前に動きすぎだと思う。国見OBを中心とする緊急補強はやり過ぎ。あんなに集めてどうするの?スタッフも選手も、ドン小嶺(敬称略)の顔色を気にして動いているようにみえるのが心配のタネ。
まあ、会場が高岡あたりだったらJSCにもう10ポイントくらいあげていたかも知れないが、それでも長崎の優位は変わらないだろう。補強された選手が全て先発で出てくるとは限らないが、レベルの高い九州リーグをぶっちぎったチームが解体されていないことを祈る。
狭山は、ここに出てくるのが不思議なくらい。関東リーグのレベル低下は(関東在住者にとっては)寂しい。

●Cグループ:静岡FC
静岡 35、岐阜 30、Mi-O 15、讃岐 20

よくぞ集めた戦国グループ。
このグループは、4チームが4チームともJFL昇格願望ありと明言している。
私の周りには静岡アレルギーな人がたくさんいるが、過去の行状から考えればそれも無理からぬところではある。きっと今年も「絶対に」何かしてくると思っていた人が多い。だから、下馬評は岐阜有利。
ところがどっこい、今回の静岡は、コンサドーレから清野智秋を39日間レンタルで借りてきただけ。(実は、プレーヤーの最大課題だったGKについて、シーズン初めに190cmの金子芳裕を横河武蔵野FCから獲得するなど、「らしくない」やり方で手は打っていた。)
だが、この補強は実に的確。過去にこのチームに籍を置いてこの大会を戦ったこともある清野と水野和樹の2トップはなかなか強力。例年とは打って変わって「動かなかった」静岡と(デンと構えていればよいものを)噂や影や不安に怯えて「動いてしまった」岐阜との立場は逆転していると見た。
静岡というチーム、森下さんや納谷さんが前に出てこなければとても面白いチーム。大会期間中であっても油断できないのがこのチームだが(^^;)、泰年さんと高田監督(兼選手)がチームをしっかり掌握できていると思う。
讃岐の評価が高いのは、全社2回戦・静岡FC戦での後半途中までの内容がよかったから。相手陣に入ってから短いパスをダイレクトで何本も繋いで前進していくサッカーは、個人技に優れる静岡でさえ対応に苦労していた。90分継続できるスタミナがあればダークホース的存在になれるのだが。

●Dグループ:TDK
新日鐡大分 35、TDK 40、YSCC 25

よくぞ集まった吹きだまりグループ。
Dグループは、4つのグループの中で一番わかりにくい。どちらが勝っても不思議でないくらい拮抗していると思う。
戦力的には新日鐡がやや上だが、JFL昇格願望度はTDKの方が上か。来年の国民体育大会は秋田開催だし、チームとしての経験値もジワリとではあるがアップしている。
尚、YSCCの上村補強はシャレ。このチーム、全国レベルの著名選手はいないが、昨年、ジェフ・アマをJFLへと導いたFW・斉藤正樹が、今回はYSCCから出場する。ジェフでのプロ契約はあきらめたが、ここで活躍して他チームのスカウトの目に留まれば、新たな道が開けるかも。


●初参戦・札幌&鳥取爆裂サポあさい氏の見解。

地域リーグに関しては、まだ超初心者の域を脱しない私ですが、予想に参加させていただこうと思います。

●Aグループ:バンディオンセ神戸
天皇杯1回戦で新日鉄大分に破れ、全社1回戦でフェルヴォローザ石川・白山にPK戦の末敗退したノルブリッツ北海道。1次ラウンド突破は難しいかなと思います。そうすると、バンディオンセ神戸とファジアーノ岡山ということになりますが、ファジアーノに去年からの戦力の積み上げができているかどうか。ファジアーノは全社ではFC Mi-O びわこkusatsuに延長の末0-1で敗退していますし、昨年決勝ラウンドに進出した経験をもつバンディオンセ神戸の方に分があるかなと思います。 したがって、バンディオンセ神戸の勝ち抜けと予想します。

●Bグループ:V・ファーレン長崎
ここは、V・ファーレン長崎だと思いますが、ホンダルミノッソ狭山が緒戦のJAPANサッカーカレッジ戦でどんな試合をするのかによって、その後の流れが変わるかもしれません。狭山が緒戦を取れば、むしろ長崎に有利に働く気がしますね。

●Cグループ:FC岐阜
FC岐阜か静岡FCか。緒戦で両者が激突するので、ここが事実上の天王山ともいえそう。FC岐阜が勝ち抜けると予想します。
毎回毎回大量補強が仇となって沈む静岡FCですが、今回はコンサドーレ札幌から清野師匠が期限付き移籍。恐怖の固め撃ちストライカーが覚醒すれば、静岡FCにも勝機があると思うけどなあ。ただ、静岡FCは、全社では、カマタマーレ讃岐、FC Mi-O びわこkusatsuにいずれも2-1で勝っていますが、スコアがひっくり返ることもあり得ると思います。
FC岐阜は短期決戦で勝ちきれるかどうか。3戦目のMi-O戦も結構厳しい戦いになると思うんですがどうでしょう。新戦力の融合はもちろん、瞬間湯沸器の中尾くんが1次ラウンド270分間ずっとピッチに居られるかどうかも鍵かもしれません。

●Dグループ:TDK
結構力が接近していそうなのがこのブロック。ただ、TDKに勝機があるように感じます。新日鉄大分は、天皇杯での躍進が目立ちましたが、TDKが押し切るかなと。YSCCも全社ではファジアーノに延長勝ちしてますが、地域決勝での経験値の差でTDKを推したいと思います。


●唯一の『現場』からの視点。飛行機マニアたろう氏の見解。

Aグループ:バンディオンセ神戸
バンディオンセ神戸
ファジアーノ岡山
×ノルブリッツ北海道

神戸:和多田の獲得で攻撃陣に厚みが出た。元来守備陣には定評があるだけに、西村に負担が掛かっていた前線で和多田が使えるようになり、西村を本来のスーパーサブで使うことができるようになったことは心強い。
少なくとも、ウチに負けたことで目が覚めて危なげない試合になってきたことは事実で、補強のタイミングも比較的早いうちに手を打って、準備期間も十分取れているから、大本命に推してもいいでしょう。
岡山:ジェフェルソンと梁圭史が突出しているけど、リーグ戦でセントラル中国と佐川中国とで最後まで争わざるを得なかったのはどうしてだろう?と気になる。ただ、初戦が取れれば分からないけど…。得点力があるように見えるのだけど、この大会は分からんもんなぁ。
北海道:メンバーが分からないので、予想の立てようがないのだけれど、恐らく着実に平均年齢が1ずつ上昇しているように感じる。特に、突出した力を持つチームに挟まれてしまったのは不運だったかも知れない。虐殺にならないことを願いたいのだけど…。

Bグループ:V・ファーレン長崎
JAPANサッカーカレッジ
ルミノッソ狭山
V・ファーレン長崎

JSC:対抗というか、場合によっては勢いと若さでやってしまうかも知れないんだけど、その辺りは書生さんだからなぁ。非常にギャンブル的要素が高い。ただ、長崎にとってみれば嫌なチームが入ってきたと思うだろう。
狭山:いや、よくきてくれた!
恐らく、精一杯やるんだろうなぁとは思う。実は、これが一番怖い。やっぱり長崎にとってみれば嫌なグループになったなぁと思うんだろうね。
長崎:上記2チームを嫌だなぁと思って戦えれば勝ち上がれるでしょう。だけど、いいグループに入ったと思ったら、足許を掬われます。そういう大会だし、そういうチームの中に入ったんだと思う。小嶺せんせのことですから、ちゃんと言い聞かせているでしょう。だから○です。

Cグループ:FC岐阜
静岡FC
FC岐阜
FC Mi-OびわこKusatsu
×カマタマーレ讃岐

静岡:誰か取ってません?取ってなければちょっとは脈があるかと思うんですが。だけど、目下の敵と言われている岐阜はガラっと変わっているしねぇ。対策取れるかな?ここも岡山同様に初戦次第ですね。
岐阜:大本命ですけど、しんどいねぇ。チームの動向よりも、一番ポイントなのはどれだけ戸塚監督が平常心を維持していてくれているか。補強こそしたけど、どんな補強したかではなくって、どうやって戦ってきたかをちゃんと覚えていてくれると期待しています。そうであれば、勝ち抜けられるでしょう。
Mi-O:実は、今年戦っていてバンディオンセ神戸より嫌だったのはここ。真っ正面からぶつかってくるチームだけに、短期決戦には向いているかも知れない。
だけど、警告・退場の類が出てこなければの話。プレーイングマネージャの中尾は心技体ともまだまだ十分にやっていける。少なくともいつぞやの漢・前田とはひと味違いまっせ。岐阜に控えし立場ですね。直接対決で叩ければひょっとするかも。
讃岐:ここには去年ウチでレギュラーだった長谷部がいるんで気にはなるんだけど、ちょっとチームとしては力不足の感がするね。今回の大会がまず第一のステップで、あんまり色気を出さずに自分たちのサッカーをやれば、結果に表れるだろうと思うけど、でも今回は足場固めの年かな。

Dグループ:TDK
新日鐵大分
TDK
×YSCC

大分:Kyuリーグ準優勝だけど、安定感で言えば長崎より上だろう。あとは、チームとしてどれだけ目標を持てているかなんだけど、そういう点ではTDKの方が上かな…と。ただ、可能性では互角といってもいいと思う。
TDK:来年の国体を控えて、当然補強に余念がないはず。それも、決勝大会云々という話ではなく、これから1年というスパンでの目標だけに、時間をかけてじっくりとやっているのではないだろうか。新日鐵大分と拮抗した戦いになるのではと推察するけど、場数という点でTDKを推しておきたい。
YSCC:経験・実力という点ではどうだろうか。私が関東リーグ各クラブに対する評価をちょっと低く見てしまっていることからかも知れないけど。ただ、TDKや新日鐵大分のこれまでの戦いぶりを見ている限りでは少し見劣りするのは偏見かな?


●『ダサンダー組に入るんだ!』吉田鋳造の見解。

昨年の惨状====ThisIsTheErrorMessege====を思い起こせば、もはや失うモノは何もない(笑)。
わはははははははははははははははははのはー(泣)。

●Aグループ:バンディオンセ神戸(打算含有率10%)
残念ながらノルブリがどうこう出来るグループではないので、初日の鎌鎚×岡山で全部決まってしまうでしょう。で、ぼくがナマで観たかまとんかちはリーグ戦唯一の負け試合(爆笑)だったんで参考にならない?いやいや、あの時の紫光さんの見事なスカウティング&戦術の徹底があれば、PK戦に引きずり込める可能性は低くない。問題は、直前まで優勝=地域決勝出場が決まらなかった岡山にその余裕があるか?という点。なければ「自分達のサッカーをやろう」ということになり、そして自分達のサッカーをしている限りかまとんかちには勝てない。

●Bグループ:JAPANサッカーカレッジ(打算含有率50%)
いにしえより言い伝えられる「直前にチームをいじることはネガティブにしか作用しない」に従えば、長崎は明らかにいじり過ぎ。JSCが緒戦でキッチリ勝ち点3を得ると仮定した上で、2戦目に「長崎に攻めさせてカウンターに徹する」サッカーを貫ければ、チャンスはあると思うのだが。

●Cグループ:FC岐阜(打算含有率120%)

他に思い当たるフシがない。

にへら~っ♪

続きを読む(笑)...》====ThisIsTheErrorMessege====

●Dグループ:TDK(打算含有率30%)
単純に「地域決勝を愉しむ」ために、TDKを推します。Dグループから必ず1チームが決勝ラウンドに勝ちあがってくるのだから、そのチームが決勝ラウンドで勝ち点ゼロの草刈り場にならないようにということで。その意味ではYSCCはちょっと家賃が高いかな。TDKと新日鐵はどっこいどっこいなんだけど、国体強化仕様と古豪復活に期待ということで。


というわけで、7名の予想はこうなりました。

 Grp:AGrp:BGrp:CGrp:D
運び屋A氏
神戸長崎静岡YSCC
無料試合のS氏
神戸長崎岐阜YSCC
Sun'sSon氏
岡山JSC静岡大分
おくだ隊長閣下
神戸長崎静岡TDK
あさい氏
神戸長崎岐阜TDK
紫光SDたろう氏
神戸長崎岐阜TDK
吉田鋳造
神戸JSC岐阜TDK

さて、今年はどうなるどうなる?

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