吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2006/07/08◆“4部なぼくら”のother『股旅フットボール』
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Jクラブサポのみならず、日本のノンリーグのクラブサポからも注目を受けている雑誌『サッカーJ+』。なかでも宇都宮徹壱氏による“股旅フットボール”は、地域リーグのクラブに注目したルポルタージュとして貴重な存在なのは間違いない。しかし、やはり氏の注目はJ昇格を目標に目の前の地域リーグを戦うクラブということで、第1回から順にグルージャ盛岡→Vファーレン長崎→ファジアーノ岡山→ツエーゲン金沢と、実にわかりやすいクラブ名が並ぶ。となると、次は岐阜隊かかまとんかちか、あるいは釜玉うどん隊か?

こうなると、あまのじゃくの虫がぐつぐつと蠢き出す。おそらく「4部を視る」ということにかけては宇都宮氏よりは先を行くと言ってしまってもいいのではないか、私と“無料試合のS君”が「もし自分が『股旅フットボール』を任されたら、どこをどう取り上げる?」というテーマでまとめてみた。

  無料試合のS 吉田鋳造
北海道
サンクFCくりやま
大都市札幌を離れて地域密着クラブチームを目指す試み
サンクFCくりやま
北海道の中心都市・札幌をあえて離れた意図と現状/そして離れて見える都市『札幌』とは
東北
FCプリメーロ
プロを目指せない(といってよいのか?)県内最強チームの意地
TDK秋田
東北の雄・“日本リーグ”の経験は何を残したか/強さの先に何がある
関東
矢板SC
後ろ盾もない、残留が基本線だったチームのよもやの快進撃の秘密と新たな道への挑戦
東邦チタニウム
JFLから県リーグへ/そして復活の道程
北信越
松本山雅FC
チームとして、また街の代表として、長野へのライバル心
フェルヴォローザ石川白山
「上を目指す。」先に手を挙げた者の矜恃/県協会との距離/サポにツエーゲン金沢(の上昇と下降)はどう映る
東海
静岡FC
終点はどこにあるのか…迷走を続ける盟主
中央防犯藤枝SC
『藤枝ブルックス』の残像/もし当時「J2」という概念があったら/サッカーの街・藤枝のいま
関西
FC.Mi-OびわこKUSATSU
企業チームからの転換、滋賀という新たな(しかし激戦区になりうる)土壌での挑戦
三洋電機洲本
実は“サッカーどころ”の淡路島/イングランド代表は何を残したのか/海峡の向こう・三洋電機徳島との関係/淡路島へのこだわり
中国
佐川急便中国
企業チームの意地
石見FC
浜田に突如として現れた“外様”セントラル中国を前に益田の古豪はどう動く
四国
南国高知FC
四国でもっともJから遠くなってしまった感のある高知県…その現状は?
カマタマーレ讃岐
四国の勢力図を塗り替えろ/カマタマーレのライバルは徳島か愛媛か、それとも岡山?
九州
沖縄かりゆしFC
堅実路線への転換、再浮上への軌跡
ヴォルカ鹿児島
上を目指す動きは早かった/完全に取り残された感のヴォルカはどこで何を間違えたのか

サンクが重なってしまったのは、まったくの偶然。というか、他の地域ではフィーチャーするクラブが重ならなかったという点に注目。地域リーグを語るにもいろいろな視点があるということなのでしょう。さあ、“4部なあなた”なら、どこをどう取り上げますか?

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