吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2006/02/26◆ナショナル・クラシコの寂しい現場。
 home  index  prev next 

国立ではスーパーカップ、でもどうせ赤軍が勝つに決まってるし、それより何より名古屋でナショナル・クラシコが行われるのであれば、優先順位はそっち。サッカーは録画しておけばよいのだし。というわけで、中村公園に行きましたわさ。


どんなスポーツにも、対戦競技である以上はライバルという存在があり、その存在がスポーツを盛り上げる。女バスのシャンソン化粧品と共同石油====ThisIsTheErrorMessege====がそうだし、男子ハンドの大同特殊鋼と湧永製薬の対決もそうだ。長い間、そしていまも男子ハンドボールをリードし続ける2チーム。かつては中村荷役なんて新興チームに席巻されたこともあったし、昨今は古豪・大崎電気が存在感を存分にアピールしている。今年の順位も大同と大崎の2強の図式で、湧永はすでに4敗も喫していて明らかに第2グループだ。それでも、今年のこれまでの大同湧永戦は1勝1敗でしかもともに1点差。これは期待するなという方が無理である。

自宅に荷物が11時に届く予定があったので、途中で食事も出来ずに中村公園へ。バス停から会場までの間にコンビニくらいあるだろうと思っていたのだけどそんな店は全然ないうちに会場に着いてしまった。しかも試合開始は13時半だとばっかり思っていたのだが13時開始だという。この近くで手頃に昼飯が喰える店は……と近くを歩くと公園の向こうが賑わしい。なんだ、名古屋競輪やってんじゃん。しかも東王座戦の場外売りだから入場無料。構内にはおしゃれなレストランもあって驚くが、ここはやはり競輪オヤジに混ざってリーズナブルに豚汁定食550円を。ぽかぽか陽気で、場内ではフリーマーケットなんかもやっていて、それでいて観客はくたびれた競輪オヤジ達。眩暈がするようなミスマッチ。

さて、メシを済ませてハンド会場に戻る。入場料1000円。公式プログラムは売り切れだそうで残念。中に入り、ゴール裏すぐ上の席を確保した。GKを立たせて、列をなしたCPが走り込みながらのシュートをバンバン打ち込んでいく練習は、初めてハンドの試合を視た時は「集団リンチか?」と思わせたのだが、今回は大同も湧永もおとなしいものだった。湧永の監督が大同のコーチと話を交わしている。おお、あの大男は中山====ThisIsTheErrorMessege====ではないか。懐かしい。湧永の監督なのね。
試合開始近くになると大同高校ハンド部らしい高校生が動員されて観客もそれなりに埋まってきた。しかし、この入りはあまりに寂しい。たしかに、このあとでプレーオフが行われる====ThisIsTheErrorMessege====のだし、大同も湧永もその枠は確保している。それでも、もっとアピールしていいカードだと思うのだ。大同湧永戦なんだぞ。意外な盛り下がり方だ。

意外だったのは試合の内容もそうだった。大同が湧永を圧倒する。大同の20番・ペク・ウォンチョルはまさにエースであり司令塔であり、こんなにこの選手に頼った攻撃作りしちゃっていいのかしらん?と心配になってしまうくらいの存在感。2番が基本的にポストプレーヤなのだけど、いざシュートフォーメーション作りになるとすっとサイドに逃げてDFをずらしたりして、湧永の攻撃とは次元が違う。
DFの作り方も両チームでかなり違った。湧永が6人ずらっとゴールエリアライン====ThisIsTheErrorMessege====前に並んでスペースを埋めるオーソドックスなDFを敷くのに対し、大同はDFはその2mくらい前、明らかに湧永より高い。しかも真ん中の1人はさらにその前まで飛び出してチェックする。ラインを固める選手が1人少ないのでスペースは空く、だからそこに湧永CPに入り込まれるとピンチになるのだが、スペース両側のDFがすばやくカラダを張ってファール====ThisIsTheErrorMessege====で止める。「湧永ってこんなに弱かったっけ」と思ってしまうくらいの差があって、前半は16-8のダブルスコア。後半はさすがに湧永も盛り返したけれど差を埋めるまでのポテンシャルはなかった。湧永が第2グループなのも当然の内容で大同が圧勝した。うーむ、なんだかなあ。

そんな感じで、あまり観戦満足度が得られる試合ではなかったのだけど、行って良かったと思ったのはぼくの隣り座った10歳前と思われるガキ達、これがまだハンドボールに詳しいんだ。なんでまた?と思ったらどうやら女子ハンド選手達の息子さんらしい。しかし、なかなか頼もしいぞ。将来が愉しみ。


試合が終わったのは15時前。この日は職場で電気工事やってて、終わる夕方には通電確認をしに行かないといけない。パチ屋で時間つぶししたらいくら要るかわからないし、少ないカネで遊ぶならとさっきの名古屋競輪で3レース遊んできた。なんで横田努が東王座戦に出てるんだ====ThisIsTheErrorMessege====と思ったら、いまは東京で差し屋やってるのね。気にはなったもののこのメンツじゃ買えないなあと見切ったらしっかり2着に入って3連単は10万車券。バカヤロー買えるかこんなの。でもP屋で負けるよりは損害は少なかった、と後ろ向きになって職場に行き、通電確認やらちょろっと仕事したりで帰ってきた。帰りがけに駅のホームで日曜の競馬新聞を拾ってしまった。天気予報は雨だし、自宅でちまちま馬券買って遊ぶかな。少なくとも、P屋に行くよりは損害は少ない。相変わらず後ろ向き。で、結局、当然のように赤軍が勝ったもののスーパーカップの録画映像はまだ視ていないのである。なんだかなあ。

 top  prev next