吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2005/08/23◆たんしぬん、ほくし(あなたはもしかして)……
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最初から「この週末は“近場で”天皇杯予選」と決めていた。土曜日に愛知の準々決勝、日曜は静岡の準決勝。


まず土曜日の愛知予選。口論義で2試合====ThisIsTheErrorMessege====港で2試合====ThisIsTheErrorMessege====行われる。どっちも行ったことがあるから、観戦会場はカードで決めたい。ぼくの観戦嗜好は学生<社会人だから、選択は口論義で決まり!となるところだが、気になったのが港の第2試合に出てくる名古屋グランパスユースだ。これだけサッカーの試合をうじゃうじゃ視ていて、実はぼくはクラブのユースチームを観たことが一度もない。グランパスユースがどれくらいの強さなのかはわからないけれど、対戦相手が東海2部で首位争いしている佐川急便中京だというのは興味深い。1部のユースと5部の上位。なかなかいいカードなのではないか。
口論義も港も、最近になって新たな交通機関が出来た====ThisIsTheErrorMessege====ので鉄チャン的興味もあったのだけど、リニモの方は藤が丘で30分待ちだという黒い情報もあったし、リニモもあおなみ線もしばらくはなくなるまい。だったら単車で動いてハシゴするのがいい。


土曜日の朝、“ジョッキコーヒー”が呑みたくなったので星ヶ丘の『poem』に行き、ぐびぐびとアイスコーヒーを愉しむ。30分ほど休憩して、口論義へ。一般車の通行規制====ThisIsTheErrorMessege====が行われているのか、さしたる渋滞もなく口論義に到着。
第1試合は中京大学×デンソー。中京大はこの準々決勝に2チーム出してきている。デンソーが対戦するのは大学リーグの中京大学====ThisIsTheErrorMessege====だ。社会人リーグの中京大FC====ThisIsTheErrorMessege====は港での第1試合で愛知学院大と戦う。どっちが1軍なのかはわからない。
試合については語りたくないなあ。とにかく90分は退屈で退屈で。特にデンソーが。先日刈谷で観戦したSC鳥取戦と同じチームなのか?後半途中に中京大に1人退場が出たにもかかわらず、スコアレスで延長へ。

さて困った。ぼくの周囲の観客の誰も延長戦のレギュレーションを知らないのだ。Vゴールなのかシルバーゴールなのか、延長戦は15分ハーフなのか10分なのか。誰も知識がなくどこにも資料がない。
延長前半6分、伊藤が当たり強さを見せてゴールにねじ込みデンソーが得点。……おっ、試合は終わらない。ということは、Vゴールではないのだな。前半はあと4分なのか9分なのか。どっちだ。サポも気が気でない。4分経過し、審判が笛を吹いた。選手の表情に「終わった」という感じはない。ということは……鬼だ悪魔だ愛知県協会。10分ハーフとはいえフル延長とは!今日は準々決勝だが、準決勝は明日だぞ連戦なんだぞ。90分でケリがつかなかったら、いきなりPK戦でも誰も文句を言わないところだ。それを、真夏の真っ昼間のしかも灼熱の愛知県でフル延長。恐るべし愛知県協会。
延長後半にもデンソーが加点し、2-0で延長戦も終わった。フル延長の試合なんて視たの11年ぶり====ThisIsTheErrorMessege====だぞ。おかげで港の第2試合の開始時間である13時半まであと10分しかない。やれやれ、後半は視れそうだが。


長久手道路→東名→東名阪で大治南まで行き、そこから港サッカー場を目指す。本当は長久手道路→東名→東名阪→(高針)名古屋高速の方が早く着くが料金がバカ高いのだ。時間も惜しいがカネも惜しい。結局、港サッカー場に着いたのは14時過ぎだった。なんとか前半が終わる前に着けたか。
スタンドは当然だけどガラガラだった。中央の座席に腰掛ける初老の紳士に経過を訊ねると「スコアレスです」とのこと。「始まったばたりですから。14時開始です」と追加情報。「第1試合が延びたんですか?」とさらに訊ねると「ええ、PKまで行きました。学院大の勝ちです」。氏によると3-3でPK戦になり愛知学院大が中京大FCに勝ったとのこと。おやおや、中京大はともに消えてしまいましたか。2兎を追う者は………それより、この紳士、どこかで視たような。
穏やかな顔立ちだけど鋭さも秘めている。特に眼光の鋭さ。それとその声。聴いたことがある。たしかテレビでだ。ということは解説者?グランパスの監督だったひとか?いや違う。でも間違いなくテレビだよ、サッカー関係のテレビだよ。誰だったっけ………
思い出したのは数分後だ。そうだそうだ、思い出した、小宮さんだ。たぶん間違いない。株式会社名古屋グランパスエイトの小宮副社長!

2000年7月の平野・大岩・望月の解雇騒動でフロント側の最前線だったひとだ。あの時……名古屋テレビだったかな……のグランパス関連番組は、30分まるごと使って完全に3選手側に立った放送を流した。ぼくや“右の萌え萌え”の間では、あの放送をあまりのバイアスにいまでも『ピョ●ヤン放送』と呼んでいる。しかし、小宮氏は解雇決定後の瑞穂で試合開始前にサポーターに事情説明を行って一気に賛成多数の状況を創り出した。迅速かつ的確な施策で“守旧派”を黙らせた辣腕家である。
しかし今日の小宮氏は、どう見ても私服。セントレアの帽子を片手にゆったりと観戦をしている。帰宅して調べて知った。小宮氏は今年の5月で副社長を退任していた。現在の肩書きは顧問。「お疲れ様でした」というところか。
件の3人の解雇についてネットで検索すると、いまでも小宮氏に批判的なルポを読むことが出来る。許す/許さないはひとそれぞれ。====ThisIsTheErrorMessege====小宮好雄を人間として認めていないG8サポだっているはずだ。しかしすべては歴史である。All Things Must Pass。顧問ではあるが最前線は退いた身で、ユース選手の天皇杯予選に私服で訪れる。なんか、いい光景に見えて来ないか。

もっとも、そんな元副社長が見つめるG8ユースは5部の佐川急便中京に、木端微塵のすみざりーん。weblogにも書いたけど攻撃を綺麗に作り過ぎる。でも、フィジカルで勝てない以上しかたないのかな。あと、これも書いたけどGKのポジション明らかに高過ぎ。それが要因で2失点してる。3点目なんか、佐川陣からのFK、ただゴール前に放り込んだだけなのにGKの前でバウンドさせてしまい、頭を越えてゴールイン。普段は同じユース相手だからいいのかもしれないけど、おとな相手だとキック力が違う。そのあたりは考えてプレーして欲しかった。小宮顧問も用事があるのか後半途中で席を立っていなくなってしまった。

試合は5-2で終わり、ぼくは喰いそびれた昼飯を午後4時に喰い、単車を飛ばして6時過ぎに帰宅し、風呂入ってから寝転がって缶チューハイ呑みながらテレビでスカパのJ中継を視た。


日曜日は初観戦の草薙球技場に静岡予選準決勝を観に行く。第1試合が静産大×静岡FCの好カード。少々お疲れ気味だし、東海地方は雨で雷を伴って強く降るという天気予報では無理もしたくない。この試合だけ観戦することにした。

朝は出遅れたので名古屋から素直に新幹線で静岡入り。途中の天候は晴れ間が見えたかと思えばトンネルを過ぎるとざざ降りだったりして、不安。
県総合運動場駅から数分歩くと球技場に着く。いやいや驚きました。ピッチが近いのなんの。もし静岡FCがJFLに上がったらホームはここでいいんでないか?とさえ思えてくる。
スタンドに女子大生が三々五々集まってくる状況で試合開始。静産大は相変わらずゴール前の勝負どころが淡泊。チームカラーってそう簡単には変わらないねえ。2-1で静岡FCが勝つんだけど、うーむこれで東海1部の首位なのかあ。すぐ上で「静岡FCがJFLに上がったら」なんて書いたけど、そんな先の心配はしばらくしなくていいのかもしれない。

そうそう、ハーフタイムに飲料を買いに行ったら、ぼくの前3人目に並んでいたのはロバート・カレン君でした。こういう時に昨日の2ゴールおめでとう!って言えないんだよなあ。静産大に市船時代の同級生がいるみたいだから観に来たのかしらん。

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