cyic.co.uk 吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2005/05/09◆5部リーグの現場
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GW前半に結構派手に動いたこともあって、後半は自粛。っつーか、3日は出勤だし5日は当直だし7日も出勤だし。で、今週もバタバタが想定されるとあれば、さすがに遠出はしませんわさ。それにほら、もうトシだし。


で、行ったのが長良川メドウ。自宅から単車で20分とかからずに着いてしまうところだ。この季節にメドウに行くなんざ西濃以来だと思ったら実際その通りだった。====ThisIsTheErrorMessege====東海リーグ2部の開幕戦。相手は春日井クラブ。ああっ鋳造はどっちにつけばいいのっという試合だ。
いやいや驚きました。テレビ用のビデオカメラが3台!ひとつは先日の岐阜経済大にも来ていた中京テレビ、もう一つはテレビ愛知、3つめはどこだろうわからなかった。とてもとても5部リーグの現場とは思えません。しかし、取材対象なのが「森山泰行のいるFC岐阜」ではなく「FC岐阜にいる森山泰行」にしか映らないのは、現時点ではしかたないんだろうな。サポもまだいないし。かつての西濃太鼓隊が戻ってくる可能性はある。監督は勝野さんだしガンダムも哲さんもいるし。でも、逆に西濃太鼓隊に頼っちゃいけないんじゃないかとも思う。
岐阜隊はつい3日前の天皇杯岐阜予選(社会人ブロック)決勝で格下のコーガンズに0−2で足下を掬われるという大失態を演じ、秋の全国区デビューへの道を既に断たれている。現地観戦していた“無料試合のS君”曰く「まだチームになっていない」……って、リーグ開幕直前でそれはまずいんじゃないかい。

で、試合なんですが、ゴリ様はサブ。西脇と北村は不在。北村はそのコーガンズ戦で黄色2枚SentOff。その後の振る舞いで2試合追加。西脇も試合が終わってからいろいろおっしゃったらしく2試合の停止。ただでさえ「チームになってない」状態で、主力2名がこれだ。なもんでFWは森下====ThisIsTheErrorMessege====が勤めるのだけど、川重にいた時から「太いなあ」とは思っていたけど、今日に関しては「太い!」と叫んでも構わなかったんじゃないだろうか。その存在感と重量感でポストプレーでボールを奪われることはなかったけれど、ゴール前で触ればゲット!というシーンで2回も脚が届かなかったのは、太さも一因だと思うぞぼくは。
ま、そんなわけで決めてもなく試合は淡々と進む。ぼくの前にはG8のタオルスカーフを巻いた兄さんもいる。「森山泰行のいるFC岐阜」を初めて観る方も多かっただろう。彼らは退屈で退屈でつらかったかもしれない。でも、『逆境ナイン』====ThisIsTheErrorMessege====風に言えば、こうなる。

これだ!

これが5部リーグだ!

岐阜隊は右サイドの小柄なMF永尾がチャンスメーカー。彼からでないとチャンスは作れないようにも見える。こんな右サイドがいるなら、西濃時代は爆走サイドバックだったガンダムがボランチを勤めるのも頷ける。先制点はその永尾からスルーパスが出てFW高橋がキッチリ決めてゴール。スタンドからは「たかはし!たかはし!」コールも飛んだ。おおっ、いつしか観客は200人以上になっている。西濃戦と同じくらい入っているじゃないか。もっとも、東海2部は無料試合ではあるけど。
ところが、後半なかばにSBのミスをキチンと突かれて同点にされてしまう。さあ舞台は整いましたよゴリ様あなたの出番だ!と思うのだけど、ゴリ様はアップもしない。どうやら、件のコーガンズ戦でケガをしたらしい。決め手のないままタイムアップ。試合は1−1の引き分けで終了した。試合内容からして、妥当なスコアだと思う。


ところで、じゃからん嬢から「『まんま5部リーグの試合だった』っていうけど、どういう試合が『5部リーグの試合』なの?」と質問が来た。さて、どう応えたものだろう。

かつて、インターネットがこれほど普及する遙か以前に「インターネットって何?」とよく質問されたものだけど、「メールが出来てホームページが視れて……」って説明は「インターネットで何が出来るか」の答であって「インターネットとは何か」の答ではない。でも、じゃあ「インターネットとは、TCP/IPのWANです。要するにネットワーク」なんて答えたら質問者は怒り出すに決まっている。同様に「『5部リーグの試合』とは何か」と訊かれて「上から5番目のリーグとして行われている試合です」なんて応えるのは、いくら間違いでなくても正しくない。

パスワークで相手DFを綺麗に崩してチャンスになる、というシーンは試合全体で2回あればよし。クロスは基本的にゴール前で勝負出来るところには飛ばない、そのままゴールラインを越えなければ評価対象にしていい。同じく直接ゴールを狙うFKは基本的にバーの上を越えていくものと考えていい。

「そういう試合でも観戦の愉しみはあるんだ」というのが彼女の感想。それに対してぼくは「もちろん!」としか応えようがない。貴重な余暇を使っているのだ、愉しくなければ行くわけがない。

選手の皆さんには失礼な表現だったかもしれない。でも、それが5部リーグの現場なんだとぼくは思う。クロスをキチンとゴール前のDFとGKの間に落とせたり、直接FKをポストやバーにぶつけられる選手は、もっと上のカテゴリーで勝負出来るだけのスキルがある、ということでもある。


この試合だけで判断は出来ないだろう、主力が2名もいないんだから。でも、岐阜隊はこのサッカーなら県リーグに降格の心配はしなくてよさそう。ぼくが視た岐経大Gでのモリシンズ戦よりは明らかに「チームになりつつある」。昇格を狙うことも可能だろう。

ぼくはまた単車で20分かけて自宅に戻った。テレビではJ1の中継をやっていた。やっているサッカーは、もちろんさっきまでの5部とは比べものにならない。でも、ぼくはメドウの方がいいと思った。サッカーは現場で視るものだ。

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