cyic.co.uk 吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2005/04/15◆遙かなる“復活の長良川放送”
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土曜の夜は当直だったのだけど、ただ「忙しい」わけでもただ「眠れない」わけでもなく、ひたすら「忙しくて眠れない」勤務をこなせたのは、日曜の朝10時からのお楽しみがあったからに他ならない。

FC岐阜。ゴリ様====ThisIsTheErrorMessege====移籍でにわかに脚光を浴びてしまった、地域リーグのベタなサッカークラブ====ThisIsTheErrorMessege====だ。今年初の公式戦は、全国社会人大会の岐阜予選。相手は県リーグのモリシンズ。ぼくは大垣に向かう電車の中で、窓にもたれながら思い出していた。昔のこと。


まだ西濃運輸サッカー部があった頃、ぼくはパソコン通信NiftyServeのサッカーフォーラム・JFL会議室で西濃運輸会議室に常駐していた。チームが昇降格や解散をすると会議室は消滅し、そのエリアは次のチームに譲り渡される。西濃解散を受けてそのエリアを譲り受けたのが『アルビレックス新潟』だったってのは、いま思い返すとなんか歴史を感じてしまうのだけど。ぼくは西濃部屋の最後に、気取ってこんなアーティクルを載せた。西濃運輸会議室のクローズ宣言

00595/00595 KFD01001 吉田鋳造/各務原 最後の長良川放送
(13) 98/02/24 01:46
●我々の闘いは勝利だった。
全国のサッカーファンの皆さん、
我々の闘いは決して終わったわけではありません。
再び、岐阜から全国にアピールできる、地域に根ざしたサッカークラブが真に現れるその時まで、一時、この放送を中止します。
98/02/24(火) 西濃運輸会議室 吉田鋳造/各務原(KFD01001)

いやあははははは、ナァルシスざんまぁーい。====ThisIsTheErrorMessege====若いっていいねえ。

そして、7年後の05/04/10(日)、中スポで記事が組まれそれがサポティスタのタレ込みにリンクされるようになったFC岐阜が始動する。当直明けだとか、仮眠1時間だとか、関係ない。時はいま、来たれり。


会場は大垣市と神戸町の境界にある、岐阜経済大学グラウンド。人工芝だ。ぼくが着いたのは開始数分前。いやあ驚きました、テレビクルーがいる====ThisIsTheErrorMessege====のだよ!集音マイクを上からかざして試合開始前のミーティングを拾っている。観客は数十人。多くは岐阜県協会の関係者とか指導者とかで、G8サポらしきひとは数名。ゴリ様はベンチスタート。
試合開始。ぼくが仲間にゴリ様はベンチだとかメール打っている間にサクッとゴールしてしまい、おそらく開始から1分経ってないだろうがFC岐阜先制。東海リーグ2部3位と県リーグの対戦なのだから、格の違いは明らか。これは何点入るかわからないって試合になるのかな。だとしたらゴリ様の出場機会はないかもしれない。
ところがどっこい。その後、試合のペースはモリシンズが握る展開になった。中盤のルーズボールを奪った時の選手の動き出しの速さと質が全然違うのだ。FC岐阜はまだチームになってない。実力差から決定的場面は作られてないけど、ぼくでもわかるくらい、チームになっていない。前半はそのまま1−0で終了した。

ハーフタイムに、元・西濃の橋本哲也選手と話をする機会があった。「人工芝はちょっとやりにくいね」。彼もやはり「まだチームを作っている段階だから」と言っていた。しかし、この全国社会人岐阜予選は、例年通りなら天皇杯の岐阜予選も兼ねている。岐阜のレギュレーションは、高校・大学・社会人の大会の各1位と前年度天皇杯出場カテゴリーの2位の4チームが秋の最終予選に進む、というのが通例。いくらチームを作っている段階でも、春のこの時点で負けるといきなり天皇杯への道が断たれてしまうのだ。しかも、岐阜の社会人で一番上のカテゴリーにいるのがFC岐阜だ。このままというわけにはいかない。

しかし、後半も動きの質で勝っていたのはモリシンズだった。これは顔見せという点を考えずともゴリ様を投入せざるを得ない展開。ハーフタイムに会った西濃サポ氏によるとゴリ様は内転筋を軽く痛めているという情報だったけど、後半なかばについにピッチへ。続いて、今年から移籍加入の西脇====ThisIsTheErrorMessege====も投入。元J1リーガーが2トップを張る東海2部のクラブ。しかも片方は代表キャップ持ち====ThisIsTheErrorMessege====だ。すげえぜこれは。
実際、FC岐阜は攻撃にメリハリが出来た。「とりあえずぶつける」な展開になってもそこでなんとかなってしまうのだ。将来を考えたらもちろんホントはそんなんじゃいけないんだけど、今日のところは勝たなければ話にならない。ゴリ様も積極的にゴールを狙い、胸トラップからDFをすり抜けるようにボレーを放った時は「ああ、森山だ、森山だあ」と感激してしまった。あのボレーはG8時代なら数十センチ下の弾道でゴールネットを揺らせていたはずなのだが、そこまで求めちゃいけないのかな。試合は1−0で終了した。


西濃サポ氏は「いいのいいの勝てば。たとえオウンゴールの1点だって」と余裕の表情。でも、2割くらいはヤケが混ざっていたかもしれない。もし、もしチーム状態がこのままなら、決勝====ThisIsTheErrorMessege====までたどり着く前に消える可能性を否定できない、とぼくは思う。
ハーフタイムに橋本選手はこうも話していた。「昨年と違い、チーム全体に前向きな意識を感じる」。ゴリ&西脇を活かすチーム作りが出来上がったら、東海2部は余裕で通過できるだろう。しかし、ゴリ様は選手として期待されての加入ではない。勝野さんも「“今年は”現役です」と言っていたし、むずかしいところ。“復活の長良川放送”の道程はいまだ遠くというところか。もっとも、その方が長く愉しめるのではあるのだけどね。瞬間芸で短い夢を視て消えたって、しょうがない。

そうそう、最後に。FC岐阜は今回の試合会場となった岐阜経済大学と組織的に深いつながりを持っている。「日本代表の皆さんが『人工芝に慣れたい』とおっしゃるのでしたら、いつでも練習相手を務めさせていただきます」とは、笑いながら橋本選手の談話。ジーコさんカピタンさん、いかがですか。

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