吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2005/02/19◆そのファールはエリアの中だったのか?
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新館日誌で“青いミュースカイ”から“青い三角定規”に思考が飛んだ話を書いた。まあ“セントレア”から“セイントフォー”に飛んでいくひともいるんだから、特に気にしなくていいのかもしれない。


“青い三角定規”。「太陽がくれた季節」。すまんな、悪いが他にヒット曲を知らない。スポーツ系熱血教師ドラマ『飛び出せ!青春』====ThisIsTheErrorMessege====のテーマソング。タイトルからして、ちょっと引き気味に手を伸ばさざるを得ない、そんな感じ。
舞台は弱小高校サッカー部。村野武範が演じる、赴任した熱血教師。周囲からの妨害。最終回では強豪校との練習試合に勝利する。予定調和。それはまあいい。
その最終回。1-1の同点でロスタイムに入る。エリア近くでタックルを受けてファールの判定。シュートは綺麗にバナナな弧を描いてジャンプしたGKの手をかすめてゴール左上隅に突き刺さった。蹴る直前、キッカーは女子生徒から「決めたらキスしてあげる!」と叫ばれる。最近の奴らだったら、その程度じゃスイッチ入らないだろうなあ……。

ちょっと待って!プレイバック、プレイバック!
いまのシーン、プレイバック!プレイバック。
ちゃん、ちゃん、ちゃん、ちゃんっ♪

なにせ30年以上前のドラマだ、記憶があやふやなのは許して欲しい。クライマックスの決勝ゴールのシーン、壁が立っていなかったような気がするのだが………。
だって、PKだから当然じゃん。実際、このシーンを「ペナルティキック」と紹介するサイトもある。でも、PKだったら弾道はバナナにはならないでしょう。ぼくの記憶に刷り込まれた決勝ゴールのシーン、ボールは左に大きく弧を描いていた、はずである。

あの決勝ゴールは、PKだったのか、直接FKだったのか。


昨日は体調不良。電車に乗って職場に向かったものの、途中で引き返して突然年休。昨日の午後から咳が止まらなくなっていたのだ。最近職場で消耗していることもあるし、それにほら職場が職場なもんで、病原をふりまくってのもまずいでしょ。
で、布団の中でDVD『ぼくのプレミア・ライフ』を視た。ずいぶん前に買ってたんだけど、ようやく視た。『飛び出せ!青春』が“する方のドラマ”なら、こちらは“視る方のドラマ”。

原作はサッカーファン必読と断言できる本なのだけど、映画版はラブストーリーを中心に据えているために、“サッカー映画”として視ると肩すかし。コアじゃないサッカーファン、あるいはコアなサッカーファンを好きになってしまった普通の女の子にはお勧めの作品だ。女優さんが松下由樹に似てるなあと思いながら視ていた。史実に基づいたハッピーエンド====ThisIsTheErrorMessege====なので、安心して愉しめる。
そして、パートナーシップというのは資質を認めあうことなんだということをわかりやすく提示してくれる。もちろん、取り憑かれてしまったサッカーファンってのは「どうしようもない」ということも、わかりやすく提示してくれる。
ちなみにぼくは副音声がお気に入り。映画側&女性側から語る2人組を受けて立つのは、サッカー側&男性側代表の西岡明彦さん。ウンチク語りもそんなに嫌みに聞こえない。レンタル屋で借りて観れば十分な作品かもしれないけど、レンタル料のモトは取れるとみた。


この映画のクライマックス、アンフィールドでのリバプール×アーセナルのロスタイムは、ジョホールバルの瞬間を思い起こせばいいんじゃないかな。ぼくは寝てたけどさ。そりゃ0-0でも面白い試合はあるし、8-0の試合が試合として面白いかは別だけど、やっぱりサッカーって、ゴールなんだよな。もう2週間後にはシーズンインじゃないか。また1年が始まるのだ。

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