吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2004/11/25◆地域リーグ決勝大会予選勝ち抜け会議
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冬になると、いよいよこの季節だ。天皇杯?いやいや、もちろんそれもあるけど、ぼくらノンリーグ====ThisIsTheErrorMessege====サッカーファンのメインイベントと言ってもいい。すなわち

え~~~~~~~~~~第11回~~~~~~~~~~
「地域リーグ決勝大会予選勝ち抜けはどこになるのか会議」~~~~~~~~~~

NiftyServeのフォーラムで毎年行われていた予想大会。ぼくが参加する前からやってたかもしれないけどそれは省略。少なくともぼくが参加してから今年で11回目、だろうと思われる。一部では「本命不在」とも言われている今年はどんな展開になるのか。ぼくの友達のノンリーグ通に声をかけたところ、またしても全員から快諾をいただいての予想大会。さあ、どういう予想になるのでしょう。今年の地域決勝の組み合わせは以下の通り。

Aグループ:鴨池(鹿児島)開催
学連推薦流通経済大学
東北1位TDK秋田
関東2位海自厚木マーカス
Bグループ:鴨池(鹿児島)開催
九州1位ホンダロック
北信越1位金沢SC
北海道1位ノルブリッツ北海道
Cグループ:春野(高知)開催
中国1位三菱自動車水島
東海3位静岡FC
関西1位AS.LaranjaKyoto
Dグループ:春野(高知)開催
関東1位ホンダルミノッソ狭山
四国1位南国高知FC
東海1位矢崎バレンテ

さあ、いってみよう。例によって到着順ね。


流浪の地域リーグマニアS氏の見解。

●Aグループ:流通経済大
この組、流経大は観戦歴なし、TDKは全社で15分程度観たにすぎないので、もうヤマカン。大学生の若さが両社会人の経験を押しのけるのでは。特にマーカスは学生に分がよくない印象があるので。個人的には山形OB2人を擁すTDKか育ち故郷に近いマーカスに上がって欲しいが…
個人的注目選手:栗澤僚一[流]…東京の試合とブッキングしているが、もしこちらに合流するとなればどこぞのチームよりも「最高の補強」といえるかと。技術はこのレベルになし。逆に彼が不在なら社会人2チームにも目があるか?

●Bグループ:ホンダロック
ノルブリッツは観ていないが、国体でのvs栃木県での内容====ThisIsTheErrorMessege====を思うと少し苦しいかと。金沢もまとまったチームではあるが。
今回の面子の中にホンダロック以外を予想する人はいるのか?
この予想通りだと、日曜の鴨池はけだるい雰囲気になるんでしょうな…
個人的注目選手:水永翔馬[ホ]…城弟、南光太など見所多いチームの中で高卒新人(プログラムでは19歳とあるので1年ブランクあり?)がいきなり得点王。決定力は本物、今大会でも得点王候補No.1と見た。

●Cグループ:AS Laranja Kyoto
全チーム観戦済。先の全社では水島がLaranjaを圧倒、さらにその水島を圧倒した面子がここに集結…静岡借遊士FC、これで勝てなきゃ嘘ですよ。
でも、多分「嘘」な展開になると。Laranja、相当堅いんで。いずれにせよ最激戦区。全チーム決勝で観たい。ああ勿体ない。
個人的注目選手:江川雅樹[L]…地味ながら結構な補強をしているLaranjaの中でも貴重な生え抜き選手。高校時代は徳島商国立の原動力、今ではオレンジ色のラモス。

●Dグループ:矢崎バレンテ
全チーム観戦済。狭山の強さは揺るぎようがない。とはいえどうも地域決勝との相性が悪いイメージが…いつぞやみたいに2分けで日曜の勝者が勝ち上がると踏んでしまう(あくまで予想ですから)。日立清水・ジヤトコと消滅した2チームのいいとこ取りに成功した矢崎が制すると読む。ここもグループCに負けず劣らず見所多そうですな。
個人的注目選手:松尾昌則[矢]…本当は遠藤孝弘[矢]とか書くべきだろうな。そう思うんですが私ゃ山形派ですから。ジャトコから抜けてどうなったかと思ったらここにいたんですねえ(試合を観たときは松尾だと気づかなかった)。気合で勝負!


日本ダサンダー協会京都支部長・たろう氏の見解。

●Aグループ:TDK秋田
第1日の『流通経済大学 v. TDK秋田』が全てを決するように思う。
TDKはこのところ決勝大会の常連でもあり、戦い方もある程度までは知ってきていることでしょう。そして、こういった短期決戦を戦い抜くのに重要な守備力があることがポイント。流経は関東学生リーグで優勝争いしただけに実力は折紙付き。しかも、監督が元プリマハム土浦====ThisIsTheErrorMessege====の中野監督ときたら、地域決勝が何たるかを知り尽くした人物。しかし、短期決戦のポイントは『経験と実績』これに忠実に予想するとなるとTDKを推す。厚木マーカスは一説にレベルが高いと言われる関東1部で2位に入った実力があるが、どこまでやれるだろうか。有力クラブが出尽くした関東というイメージが強いだけにqualifyするかと言われるとちょっと弱い。

●Bグループ:金沢サッカー
このグループは恐らくノンリーグに精通された方だと『ホンダロック』を推す方が多いのだろうと思うのだけれど、確かに激戦のKyuリーグを制したホンダロックは強いと思う。しかし、このグループはあえて本命不在の激戦になると予想した。ここからはある意味消去法となるのだけど、北信越の激戦ぶりはKyuリーグどころではない。レベルの差を超えて、ここは一つ最も厳しい中を勝ち抜いたチームを推してみたい。ノルブリッツ北海道も常連ではあるけど、平均年齢が毎年確実に上がっているイメージが強い。そういう点では消去法かも知れないけど金沢サッカー。最後まで予想が難しいグループになるだろう。

●Cグループ:AS Laranja Kyoto
やはり、京都紫光クラブのSDとしては自らの1部残留のためにもラランジャには勝ってもらわないといけない。打算だらけは否めないけど。ラランジャにとって最も強敵となるのは初戦の相手となる三菱自工水島だろう。スピード感ある攻撃が魅力で、全国社会人で直接対決だった時にもラランジャはチンチンにやられてしまったけど、ラランジャはただ死んだふりしてただけ。そんな直接対決で当たる相手に正面から当たるはずないからね。三菱にも死角はある。必ずある。それはどこかは言えないけど、あるんです。静岡は見事に総取っ替え。これはちょっとどうでしょう。危機感は伝わるんだけど、これで上手くいけばリーグ戦は何だったのよってことになる。そのためにはラランジャも三菱も負けられはせんでしょう。

●Dグループ:南国高知FC
ルミノッソ、高知という経験豊富な中に入るのが矢崎バレンテ。これもかなりの難しい予想だけど、南国高知を推す。北信越同様に激戦を制したチームに分があるように思われる。四国リーグで南国高知はここ数年強さを維持しているけど、今年はしまなみFC====ThisIsTheErrorMessege====という新鋭が首位戦線に登場。最後まで優勝の行方は分からなかった。下から突き上げてくる勢力が出てくるリーグはレベルも上昇する。今年の南国高知はそういう中を戦っただけに、今まで以上に勝負強さが備わって、地元春野での開催もあって十分勝ち上がりが期待できる。


ノンリーグサッカーの重鎮・おくだ隊長の見解。

●Aグループ:流通経済大
流経大70:TDK25:海自厚木05
大学チームがJFLに参加することについていろいろな声があることは承知している。彼らの活動の基本が、各地域連盟のリーグ戦に勝ち、総理大臣杯に勝ち、究極はインカレ(大学選手権)に勝つことであることは言うまでもない。そういう環境の下で、大学連盟の公式戦のある時期には別働隊まで作って、最低でも年間1500万~2000万円の活動経費を負担してまでJFLを戦うことに意味があるのか、という疑問もあるだろう。
だけど、大学によっては「十分に意味がある」んだよねぇ。
スポーツが強くなることで大学の名が売れるなら、学生募集に効果があるなら、それくらいの金、安いもんだよ。流通経済大が(社会人の)茨城県リーグでなく、(1種登録チーム最高峰を標榜する全国リーグである)JFLへの参加を望むのは、彼らなりの周到な計算があるからに他ならない。
流通経済大の中野雄二監督は元プリマハムFC土浦====ThisIsTheErrorMessege====の監督。川澄、佐藤、大平の各コーチも、プリマ時代からずっと中野監督と一緒に仕事をしてきている方たちで、プリマ時代に地域リーグ決勝大会を2回====ThisIsTheErrorMessege====経験していて、戦い方を熟知している。
不安要素としては、インカレの予選リーグと日程がダブっていることたが、たぶん何とかするだろう。この大学の母体は日通学園。そう、あの日本通運。佐川急便、佐川印刷との間で、飛脚対ぺりかんの戦いが見られるかも知れない。

●Bグループ:ホンダロック
ロック70:金沢15:ノルブリッツ北海道15
ホンダロックの力が一枚抜きん出ている。ボランチを2枚置いた 3-5-2 システムで、非常に攻撃的。南、大串という2人のボランチは能力が高く、出場12チームの中でもトップクラスのコンビ。この2人、キック力とシュート力も併せ持っているので、セットプレーのヴァリエーションも豊富。両サイドハーフは右に池田(158cm)、左に廣池(165cm)と小柄だが、スピード抜群。
元日本代表で横浜FCでプレーしている城彰二の弟、城和憲が攻撃的なトップ下を務める。城は昨年まで、ヴォルカ鹿児島でプレーしていた。敢えて弱点を探すと、3バックに高さがなく、ややファウルが多いこと。大型FWが相手だと苦労しそうだが、金沢と北海道相手なら大丈夫とみた。

●Cグループ:三菱自動車水島
三菱水島40:静岡35:Laranja25
予想が難しいグループ。
国民体育大会、天皇杯府県予選、そして10月に岡山県で開催された全国社会人選手権での戦いぶりから考えると、三菱自動車水島と予想したい。しかし、静岡FCは11月上旬に、つい10月末まで九州リーグの沖縄かりゆしFCで活動していた9人の選手を緊急補強。元日本代表の松原====ThisIsTheErrorMessege====は破壊的な攻撃力をもつ。ただ、大会の直前にチームを丸ごと変えてしまうやり方がいいのかどうか。、経験的にはロクなことがない。あとは監督の力量。選手個人の力だけではね。たった5週間の短期契約、給料もそんなに高くないはず。ん十万。昇格を決めたらボーナスみたいなことになっているだろうけど。ラランジャは、全国社会人選手権ではちょっとみっともない試合をしてしまった。一部には「猫をかぶっていた」との声もある。

●Dグループ:ホンダルミノッソ狭山
狭山50:南国高知30:矢崎20
昇格したい気持ちの強いチームばかり3つも集まって大変なグループ。守備は安定しているのに点がとれずに昇格を逃してきたルミノッソ。今年、守備ラインの年齢が上がって堅守に綻びが出始めた途端、点をとれるようになってきたのは皮肉。南国高知もあと一歩、得失点差であと1というところで逃してきたチーム。地元開催は大いに有利に働くだろう。ただ、ベストメンバーでなかったとはいえ、全国社会人選手権の2回戦で海自厚木マーカスに6失点で敗れたのが印象悪い。矢崎は東海のダークホースだが、選手の高年齢か進み、やや小粒な印象。


吉田鋳造の見解。

●Aグループ:TDK秋田(打算含有率70%)
ぼくが予想する際に重要視するのがリーグポテンシャルと経験値なんだけど、東北リーグはNEC山形・ブランメル・福島FCが抜けたあとは無風状態で、リーグポテンシャルはそれほど高くなく、ここで勝ち抜くことが経験値UPにつながるとは考えにくい。マーカスは確かに関東1部で経験値を積んでいるが、6勝2分6敗というリーグ成績を鑑みれば恵まれて2着という見方も否定できない。なにせ2位と降格ラインの7位まで勝ち点2の差しかなかったのだから。実は一番経験値の上積みが見込めるのが流経大ではないかと。激戦の関東大学リーグ1部で2位の実力はハンパじゃない。本命はここだ。ではなぜ予想がTDK秋田なのか。だから打算含有率70%なのだよ明智君。わはははははははははのはー(笑)。

●Bグループ:ホンダロック(打算含有率10%)
「ノルブリッツ切り」には何の文句もないのだけど、金沢とロックの選択は迷うところ。しかし、リーグポテンシャルも経験値もロックが数段上を行く。金沢は激戦を勝ち抜いたとはいえ、その激戦ってのが上記『マーカス』と同じく、どんぐりのなんたらとまでは言わないが恵まれて1着という見方も否定できない。ぼくは三重町で今シーズンのロック×かりゆしを視ている。ロックは2-3で負けたんだけど、それがロック唯一の90分負け試合。かりゆしの圧倒的攻撃力をしっかり受けきる守備力とカウンター攻撃の鋭さを持つ。実はロックにも知られざる不安材料ってのがないわけではないのだけど、ここは実力を素直に信じることにしたい。

●Cグループ:三菱自動車水島(打算含有率40%)
地域決勝の、特に予選勝ち抜けを予想するにあたって最重要になるとぼくが思っているのが「戦力にだまされないこと」。アルビレオも、ブレイズも、戦力的には十分に勝ち抜けが出来る状況でありながら予選敗退。特にブレイズ敗退は「急場の戦力補強はネガティブにも作用する」ということを我々に強く示してくれた。
そこで、静岡FCの緊急大補強をどう評価するかという問題が出てくる。今回の大補強を“補強”と考えたらネガティブにしか作用しない、それがぼくの考え。なにせ大量移籍してから公式戦が1試合もないのだから、これでもし大会までにチームが出来あがったら指導者の能力を褒めあげるしかない。問題は、これだけ同一チームから大量の補強を仕掛けると、もはやそれは補強ではなく“引っ越し”とも受け取れることで、そうするとあながち静岡の目も否定できない。しかしここはあえて水島の完成度を評価したい。全国社会人のラランジャ戦。あのヘタれラランジャが、試合中にもダサンダーたろう氏がつぶやいていたような“秘投・死んだふり”なのか、本当にそうなのか。ぼくにはそうは見えなかったんだけどなあ。

●Dグループ:ホンダルミノッソ狭山(打算含有率20%)
昨今の東海リーグのレベル凋落を考えると、どうしても矢崎を推すことは出来ない。南国高知は今年1試合観ているのだけど、どうも印象が薄い。となると関東ぶっち切りの狭山ということになってしまうのだけど、つまり狭山の選択はあくまで消去法、正直言うけど“知名度”で選んだに過ぎない。全国社会人でのアルエット戦では、たしかに破綻はなさそうだけど、局面打開の飛び道具が見えなかったのは不安材料ではある。膠着状態を打開できずにPK戦に引きずり込まれると、何がどう転ぶかはわからない。


というわけで、4名の予想はこうなりました。

 Grp:AGrp:BGrp:CGrp:D
S氏
流経大ロックLaranja矢崎
たろう氏
TDK金沢Laranja高知
おくだ隊長
流経大ロック三菱水島狭山
吉田鋳造
TDKロック三菱水島狭山

さて、どうなるどうなる?

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