cyic.co.uk 吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2004/11/01◆その後の9月26日(前編)
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9月26日に観た天皇杯2回戦・松任FC×ザスパ草津。その両チームのそれぞれのリーグ戦を観る機会を得た。まずは10月23日、草津本白根へ。


名古屋から草津温泉というのは、誠にもって行きにくい。キックオフは13時だが、この試合はおそらくザスパ草津の歴史で初めて、そしておそらくおそらく今後数年はないであろう『地元』草津での有料開催試合。かなりの混雑が予想される。早めに着こうとするなら、名古屋を当日朝に出ていたのでは間に合わない。新幹線で東京に行くのがすんなりのルートだが、宿も高いし交通費も高い。ならば、と軽井沢からバスで入ることにした。ちょっと心配なルート====ThisIsTheErrorMessege====ではあったが。

前日夜は篠ノ井泊。いつものように姨捨の夜景====ThisIsTheErrorMessege====を愉しみ、駅近くのホテルに泊まった。翌朝、しなの鉄道を乗り継いで中軽井沢へ。この駅に来るのは記憶が正しければ28年ぶりなのだが、いやはや想像を絶する寂れ方だ。バスの乗り継ぎに30分近くあるから駅のスタンドで信州そばでも食べよう====ThisIsTheErrorMessege====と思っていたのだが、駅員すらいないとは思いも寄らなかった。
やって来た西武高原バスの運将に真っ先に尋ねたのもそれだ。「中軽はどうしちゃったの?」当然だが新幹線が出来て観光客の流れが完全に変わったとのこと。予想通りの答ではあるが、それにしても・・・・。
それにしてもと思うのはもう一つ。乗客がいないのだ。結局、ぼくが乗った中軽井沢駅からぼくが降りたところまで、ずーっと乗客はぼくだけだった。運将に「走らせるのが仕事とは言え独りだとやはり寂しい、いろいろ話が出来てよかった」と感謝されてしまった。有数の観光路線のはずなのだが、それにしても。

さて、本白根農場バス停から10分近く歩くとグラウンドだ。入口には整理担当の兄ちゃんが「駐車場は詰め込み式です、一度入れると試合終了まで出られません!」と盛んに注意を流していた。第3グラウンドには長蛇の列が出来ていた。試合開始2時間前、JFLでこれだけの列を視るのは、第3回「旧」JFLの藤枝市民グランド、藤枝ブルックス×柏レイソル====ThisIsTheErrorMessege====以来だと思う。とにかく列の最後尾に並ばないと、と思って歩いていると、列の途中で観戦中間のくっしー君に声をかけられた。ラッキーである。
中に入ると、“貧弱”としか感想が出てこないメインスタンドと、両ゴール裏に設えられた仮設スタンド。これがなければとてもじゃないが有料開催は無理だ。空いてるアウェーゴール裏に向かう道はちょっとしたハイキングコースを切り取ったよう。いやはやワイルドである。
さて、これから開始まで2時間だ。くっしー君とビール呑みながらサッカー談義。彼に見つけられて本当によかった。することがないのだ。天気はいい、快晴だ。しかし10月の草津である。風はかなり冷たい。メインがいっぱいになったのか、草津ファンらしきひともどんどんアウェー側に流れてくる。近くにカップルが座った。「こっちアウェー側だよ、佐川のファンが来るよ」と彼女。「来るわけねーって」と彼氏。彼氏が正しい、明確に佐川印刷を応援すると主張したいでたちの人間はひとりしかいなかった。そんな中、ネット仲間のなかじ夫妻を発見。「誰かいるだろうとは思ってたけど、鋳造さんかあ」と驚かれた。今日は草津に宿を取ったとのこと、賢明です。ザスパ側も、もし草津で恒常的に有料試合が出来るようになったら、ホームゲームはすべて土曜の午後3時キックオフにしたいところだろう。

さて試合なんだけど、これが実にしょっぱいものだった。金沢市民には来てくれなかった我らがトリ====ThisIsTheErrorMessege====が中盤の底に君臨し、前目では山口====ThisIsTheErrorMessege====が攻撃を指揮する。これでサイドの依田や寺田が仕掛けたらさぞスペクタクルな攻撃サッカーが観られるのかなと開始前は思ったのだけど、前線の菅野&吉本がさっぱりだったのと印刷のDFのがんばりで実質ハーフピッチゲームに近いクセに見どころがあまりない。そうこうするうちに印刷のセットプレーだったと思うのだけど草津のゴール前で小競り合いが発生する。印刷の小林をノブさん====ThisIsTheErrorMessege====が突き飛ばすところは反対側のゴール裏からもはっきり見えた。結局、小林は黄色2枚で退場、ノブさんは一発退場。これで試合の行方はわからなく・・・はならなかった。印刷はがんばったと思うよ。それでも得点の気配は残念ながらほとんどなかったと思う。結局、FKを寺田が左足で直接放り込んだ一発が決勝点だった。普段は右足でトリが狙うところなんだろうけど。1−0で試合終了。ホントはもっと攻撃的な“観ていて楽しい”サッカーをしたかったんだろうけど、とにかく『地元』草津では、まずは“勝利”が絶対条件だったんだろうね。あとで公式記録を視ると、草津のシュートはFWと寺田だけだった。あまりリスクを負わないサッカーをした、と言えば聞こえはいいのかもしれないけど。

試合が終わってヒーローインタビューはもちろん寺田。慣れてないのか受け答えがぎこちなく、観客の笑いを誘っていた。そんな中ぼくらは帰路につく。仮設スタンドからの眺めはよかった。けど、このスタンドはその後すぐに分解されたのだろう、なにせ草津はこれから豪雪の季節を迎えるのだ。もし、恒常的に有料試合が出来るスタジアムを作るのなら、「足湯は標準装備にして欲しいよね」と言っていたのはハーフタイムにひなたぼっこをしていたなかじ夫人。同感です。やはり秋の草津は寒い。
あと心配なのはザスパの戦力だ。現状のままJ2に参加したら「目標は11位だね」というのがぼくと周囲の統一見解だ。もっとも、地域決勝時点の戦力でここまで来れたわけじゃないし、来年に向けての動きは当然だがあるはずだ。さっそく動きもあったようだし。====ThisIsTheErrorMessege====

本白根農場を通るバスの本数は少ないが、なかじ氏が「ここから温泉の中心街まで歩いてもそんなにかからない」の言葉を信じて湯畑====ThisIsTheErrorMessege====まで歩いたけど、たしかにそんなにキツくはなかった。夫妻とはここでお別れ。ぼくとくっしー君で白旗乃湯====ThisIsTheErrorMessege====で疲れと寒さを取り、彼は長野原行、ぼくは新宿行のバスに乗った。
新宿行のバスは「上州湯めぐり号」というだけあって途中に伊香保温泉にも立ち寄る。そこでバスに乗ってきた女性グループが「地震はどうですか?」と尋ねてきた。高速バスの運将はまったく知らない。そのころから、ぼくの携帯に“右の萌え萌え”から断片的にメールが入ってくるようになる。新潟ではとんでもないことになっているらしい。関越道は渋川伊香保から北が通行止。おかげでぼくらのバスは問題なく東京に向かえたのだけど、新幹線が脱線したなどの情報にはバスの乗客も不安げだった。長野原草津口から電車に乗ったくっしー君は地震の影響でしばらく電車が動かなかったそうだ。

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