cyic.co.uk 吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2004/05/03◆そうだ、都田行こう。
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なんとか4連休は確保出来たので、2日の日曜は久しぶりに都田に行った。HondaFCと群馬ホリコシ。Hondaは言わずと知れた実力チームだし、ホリコシは地域決勝で観た時にも「これならJFLでいっぱいいっぱいにはならないだろう」との予感はあったので、愉しみな対戦だ。都田に行くなら本来は単車だ。しかし、単車のタイヤに不安があったこともあるけど、もっと不安なのは渋滞。なにせ大型連休である、浜名湖花博である。今回は、これまた久しぶりに電車とバスで行こう。

豊橋から浜松までの電車は4両編成で、まさに朝ラッシュ級の大混雑。花博恐るべし。しかしもっと恐るべしだったのは、新居町で降りていった競艇オヤジの一言だ。

「終戦直後に戻ったな」

いやあ、いい味出してるよオヤジさん。がんばって万券当ててくれ!と応援したくなるね。浜名湖花博のアクセス駅は舞阪だ。駅前に形成されるバス待ちの長蛇の列。車内でも絶望感に包まれたどよめきが。あの行列を捌ききるには1時間じゃ足りないだろう。浜松市内も渋滞するのだろうか。ちょっと心配。


都田行のバスにサッカー観戦者風の男はぼくを含めて3名。そんなもんだったっけ。ぼくの心配は杞憂だった。浜松市内に目立った渋滞もなく、40分くらいで都田口に着いた。途中、東名高速をオーバークロスしたが、浜松西出口の渋滞はかなりのものだった。単車にしなかったのは正解だったと思う。
バス停近くのラーメン屋で昼飯を食べて、田舎道を15分程とぼとぼ歩くと、都田のサッカー場だ。うーむ、Hondaのホームゲームってこんなに客少なかったっけ。メインスタンドの奥の方、いつもの席に筋金入りHondaサポのMEIDO氏が座っていた。

「鋳造さん、今日はどうしたの」
「いやいや、これは好カードでしょう。まだ東海リーグ始まってないしね」

都田にバスで来たからには、呑まないわけには。とビールやつまみを買いに行くと、報道関係者席に観たことのある顔が。あ、あれは岡田正義さん。間違いない。しかしなにゆえに都田に。ぼくは以前、西が丘の来賓席?にいたレスリー・モットラムさんにサインをもらったことがあるが、今回は気軽にサインをせがめる雰囲気じゃなかった。


さて、試合開始。ホリコシの動きがものすごい「もしもし?東京ガスですか?」と訊きたくなるような猛烈なプレッシング。前線の森と奈良が代わりばんこに下がってきて縦の関係を作り、対処するDFの横を中盤の大谷や深田や、本来は右サイドの菅野までガンガンすり抜けていく。愉しい、愉しいぞこのサッカーは。Hondaの中盤がまったく機能しない。なんなんだこれは。
そんな中でつかんだセットプレー、FKを新田がヘッドで合わせてHondaが先制する。JFLに名を轟かす強豪と昇格組の対戦で昇格組が先制される。普段ならこれで試合結果に対する興味はかなり消滅するはずなのだけど、この日はそんなことはなかった。お構いなしにガンガンつっかけて来るホリコシはゴール前のこぼれを大谷が叩き込んで1分で同点にしてしまう。周囲のHondaサポからも「今日はちょっと雲行きが怪しいぞ」という気配が。「ハーフの出来が違いすぎる」「1−1でなんとか前半を終えて修正しないと」と後ろ向きの意見も聞かれた。それでも、ぼくには疑念があった。こんな猛烈プレッシングをホリコシは90分続けられるのだろうか。

その答は後半に現れた。びっくり、ホリコシは後半開始5分にして足が止まってしまう。プレッシングは50分しか続かないのだった。そうなると構成力・展開力に勝るHondaの時間、ホリコシは押されたい放題の打たれたい放題になってしまう。しかしこの日は絶好調FW古橋はイマイチの出来だった。しげる====ThisIsTheErrorMessege====がいないせいか、ここぞ!という時の攻撃のスピード感がない。結局、後半は大消耗戦となってしまい得点は入らず。1−1のドローで終了した。前半のガンガンサッカーを視ている分、その落差は強烈だった。


もしホリコシ側がこの試合を「勝てる試合だった」と言うのなら、Honda側にしたら「勝たなければいけない試合だった」ということになるだろう。こういう試合をキチンとモノにしていくのがHondaの強さだったはずだ。JFLのパワーバランスにも変化の兆し、なのだろうか。

しかし、都田の雰囲気は相変わらずいいね。実にいい。ピッチが近いだとかつまみが豊富だとかもあるけど、とにかく観客がサッカーを知っている。ぼくの前に座っていたのは、豊橋→浜松の電車の中で「終戦直後」の話をした競艇オヤジと同じくらいの年格好の男達なのだけど、「そうそう、そうやってサイドから攻めていかないと」とか話をしている。こいつらも筋金入りだ。おそらくは、ここ都田サッカー場で日本リーグ時代から読売クラブや日産自動車や古河電工とかいったところとの試合を観ていたクチのはずだ。やっぱり、たまには都田に来ないとなあ、と思わせてくれる。

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