吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2004/03/14◆神戸における抵抗、松任における矜持。
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いまや話題作りだけなら飛ぶ鳥が全部落ちそうな勢いのヴィッセル神戸。黒白を臙脂色に変えるんだってさ。ふーん、要するにクリムゾンレッドにしたいわけか。そりゃ反発が起きるのは必至だろう。油屋さん====ThisIsTheErrorMessege====が来年からチェルシーのチームカラーを赤にしてエンブレムに“かまとんかち”を入れますって言ったら大騒ぎさね。ちょっと違うか。

そう、神戸さんはエンブレムも変えるんだそうだね。そりゃ臙脂色ベースにいまのマークでは、血まみれの海をかきわけて進んでいくような感じだ。
クリムゾンでしょ?だったら是非ともデザインは
rn003_10b.jpg====ThisIsTheErrorMessege====
をベースに………ってギャグは、ある程度トシいってある程度洋楽ロックを知るヤツならみんな考えつくだろうな。でもチームカラーが赤系になると聴いて喜ぶオールドファンは、ほとんどいないでしょうな。ぼくなんか若干だけど喜んじゃったクチだけど。だって、
rn003_10a.jpg====ThisIsTheErrorMessege====
の出番ですから。アダウベルトってFWを憶えてますか?

なーんてネタを考えながらロック関係のサイトをうろうろしていてびっくり。21世紀のスキッツォイド・マン====ThisIsTheErrorMessege====って、なんですかあ?言葉狩りは着実に浸透しているな。だったら最初から邦題なんかつけるな。


ま、とにかくわかったことは、本場の油屋さんと違って神戸の油屋さん====ThisIsTheErrorMessege====はサッカーをビジネスの一つとしか考えていないってことだ。わかりやすく言えば「サッカー文化がわかっていない」と言ってしまうのは簡単。でもね。
ぼくはこの「サッカー文化」という表現を安易に使う皆さんに「『サッカー文化』って何ですか?」って訊きたくなることが多い。同様に訊きたくなる言葉に『地域密着』って言葉もある。ぼくは、数年前にコンピュータシステム関連の展示会で「すみません『ソリューション』って何ですか?」と質問して営業担当を絶句させたことがある。グループウェアの展示ブースで「それって電話より便利なんですか」と質問飛ばして空気の流れを一瞬止めたこともある。
まあ、でもぼくの姉貴は開成高校の文化祭に乗り込んでいって物理部の展示コーナーで「波動って『波動砲』の波動ですか」という質問をぶっ飛ばして部屋を氷結させたこともある。血なのかもしれん。


またしても支離滅裂になってきたな。さて、ぼくが秘かに横目で追い続けている北信越リーグの松任オレンジモンキーが、今年から松任FCと名前を変え、チームカラーも青になったのだそうな。なもんでサイト====ThisIsTheErrorMessege====を構成する基本色も青になったのだけど、ぼくが驚きそして感動したのは、変更後もサイト名が“橙猿広場”だということ。自分達が愛したオレンジモンキーという名前を誇りにし大事にするという矜持だ。

これは事実誤認の可能性もあるけれど、思いつくのは中日ドラゴンズ応援団の行動だ。ナゴヤドーム移転に際し、中日球団は新しい応援歌を作って場内で流したり広めようとしたのだけど、7回裏になるとお構いなしにライトスタンドの中日ファンは『燃えよドラゴンズ』を歌い続けた。結果、球団はナゴヤドーム・バージョンの『燃えよドラゴンズ』を作ることになる。違ったかな。


神戸サポも、あくまで黒白にこだわり愛するのであれば、経営者がクリムゾンにしますと言っても、あるいはしたとしても、黒白のユニを着て黒白の旗を振り続ければいい。結果、サポは分裂してしまうかも知れない。クリムゾンな経営者は逃げてしまうかも知れない。でも、どれだけリスクがあっても踏み出さなければならない一歩があるのと同じく、どれだけメリットがあっても譲れない一歩ってのがある。「誇り」って、そういうもんじゃないのか。

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