吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2003/12/19◆活字文化の危機と我が社の危機
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もちろん天皇杯3回戦は飛田給にいた鋳造です。実は新幹線の時間の関係で延長後半12分までしかいられなかった。と書くと「ほらやっぱり鋳造は疫病神だ。もし鋳造が最後までいたらTGはPK戦で負けたに違いない」と思うガスサポもいるだろうけど、ぼくは本田側G裏近くで本田モードで観戦していたのだからその認識は正しくない。もっとも、ぼくが応援していた本田は負けてしまったのだから疫病神伝説はいまだ健在ということでもある。

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で、次は4回戦なのだけど、日曜に敷島でJFL入替戦があるので前日の天皇杯も観戦は関東になる、というわけだ柏サポの皆さん戦慄しなさい。このぼくが鹿島に付くわけがないじゃないか、わははははのはー。とりあえずこれでようやくW杯日本開催全ヴェニューに到達することになる。例によって、帰りの乗車券は名古屋の赤い電車系の旅行代理店のトチギさんに5分で出してもらいました。さすがであります。


神戸の譲渡やら鳥栖の存続危機やら、ここんとこ試合とは関係ないところでいろいろありましたね。神戸の譲渡については計画倒産だという指摘もあるみたいだけど、ぼくは経済に疎いのでこういうのを計画倒産と呼んでいいのかわからない。ただ、この譲渡でカネまわりは良くなるという噂がホントなら悪い話じゃないんだろうね。
鳥栖はとりあえず存続みたいでサポの皆さんおめでとう。もっとも、現時点では問題は何一つ解決していないんだけどね。こう言っちゃなんだが、J2に降格はないのだから何年連続で最下位でもいいからとりあえずチームを残すという方向で意思統一した方がいいんじゃないだろうか。


でも、今回の鳥栖問題を「Jリーグの危機」やら「日本サッカーの危機」なんて風に捉える向きがいるとしたら困ったものだ。かつてこの雑文でもちょっと紹介した武蔵野美術大学通信教育課程『編集計画』のテキストブックに、マンガ全盛時代を「活字文化の危機」と叫ぶ出版側のヒステリーを「『活字文化の危機』と『我が社の危機』は独立した別の問題じゃないか」と指摘するアーティクルが引用紹介されている。鳥栖の危機はあくまで鳥栖の話であって、別にそれで日本サッカーが危機に瀕するわけじゃない。「リーグが奇数になって困る」と言うのなら困るヤツらで2億円集めてみろってんだ。
鳥栖を語る際に必ずと言っていいくらいついてまわる「あんなにいいスタジアムなのに」という話も、まずスタジアムありきな考え方でチームが維持できるはずもない。「スタジアムを閉鎖してしまえば借金は残るが維持費はかからない」という言説も頭から否定されるべきものではないだろう。

実は、この『初めにスタジアムありき』的考え方で動き出したのがファジアーノ岡山なんじゃないか、という疑念をぼくは抱いている。あのムーブメントは、国体終了後の桃太郎====ThisIsTheErrorMessege====の使い道に困ってのアイディアだとしか現時点では思えないのだ。


さあ土曜日はようやくカシマだ。カシマスタジアムを鹿島戦以外で訪れるというアイディアはギリギリ直前で消えてしまった====ThisIsTheErrorMessege====けれど、仕方がない。ここで、鋳造が今年これまでに観戦した60試合のうち、どちらか寄りの気分で観た53試合を振り返ると、ぼくがついた方の戦績は実に15勝5分33敗。なんなんだこの数字は。うぐぅ、数えなかったことにしよう。柏サポも見なかったことにしてくれ。

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