吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2003/09/14◆ぼくたちに明日はない
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現在放映中の缶コーヒー・ジョージアのCMが気になっている。別に米倉の踊りがサマになってるかとかやっぱ矢田ちゃんだねとかでも彼女は真剣に踊ってないねとかじゃなくて。


ザワザワの都会の喧噪が聞こえてきそうな駅の構内。モチーフは上野駅だろうか?案内表示はJR東日本風になっているけど、ピカピカの駅ではなく古い構造の駅を選んでいるおかげで、なんか平成というより昭和40年代を連想してしまう。ゴミゴミしたその構内でスーツ姿の3人が踊り出す。

満員電車でもみくちゃっちゃ♪
朝からスーツはしわくちゃっちゃ♪
ちょっと一息入れなくっちゃ♪

横を通り過ぎる上司は
それでも会社に行かなくっちゃ♪
そして駅で踊るな!と一喝。


何があったんだろう?


ジョージアのCMと言えば、戦略も展望もなぁーんもない中で「あしーたがあるっ♪」と歌ってそれでOKと、ほとんど植木等ばりの脳天気さが売りじゃなかっただろうか。それがどうだ。今回のCMには脳天気さのカケラも見えない。夢も展望もない現実の中で、ギシギシ音を立てながら生きていく現実のサラリーマンの姿が投影されているようにしか思えない。このCMシリーズの企画書みたいなものがPDFで出ていて、『働くすべての人々に、厳しい現状も陽気に笑って吹き飛ばそうというメッセージを送ります』なんて書いてあるけど、あのCMで笑えるのかなあ。

「あしーたがあるっ♪」から今回のCMへの180度方針転換は、「労働者には明日なんかない」というメッセージだとしかぼくには受け取れない。3人の後ろで踊る他の通行人の中には制服姿の小学生もいたはずだ。お受験に巻き込まれたこの子もギシギシ音を立てる生活者のひとりなんだろうか。このコンセプトで缶コーヒーを売ろうってんだから、コカコーラの方針転換は相当なものだ。本当に、何があったんだろう。


明日なき闘争をしているのは一般生活者だけじゃなくて、この時期に始まるJ1恒例残留争いのチーム関係者もそうだろう。ぼくは2月の雑文でキャストを大分・「べ」・神戸・ミュウミュウと予想したけど、ミュウミュウの代わりに京都でしたね。まあこう言っちゃ身も蓋もないかもしれませんが、いたって妥当なメンツという感じで、昨年の柏やその前のマリちゃんみたいに「ここが絡むの?」といった興味はあまりない。12位と13位の間に結構な差がついてしまっているので、この4チームでキャストはほぼ決定でしょう。

その中で現状から考えると、やっぱ「べ」は本命なんじゃないだろうか。いまのチーム状況で残留できたらシミーちゃんは神!って感じだろうけど、勝ち目の薄い相手から勝ち点1を拾いながら13節の京都戦・最終節の大分戦で勝負をかけるしかないんじゃないだろうか。しかし最終節に大分-仙台とは見事な番組設定です。Jリーグはグッジョブですね。
対抗は、神戸。次の次だかの大分-神戸は注目です。神戸としては宇宙刑事シリーズの敵ボスよろしく「降格ゾーンへ引きずりこめぇ~っ!」と行きたいところでしょう。大分は、JFL最弱とまで言われたクラブの選手から現在はJ1戦士に蒸着!状態の梅田の活躍で、神戸の不思議獣ピカピカをやっつけられるでしょうか。この日は別の観戦旅行を組んでしまったから行けないけど、そうじゃなかったらビッグアイに行きたかった。もっとも、どっちのサポからも疫病神来んな!と邪険にされそうですが。とほほ。

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