cyic.co.uk 吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2003/08/07◆レアル・マドリーがやって来たヤァ!ヤァ!ヤァ!
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運良く残業しなくて済んだので、TGとレアル・マドリーの試合はアタマから観ることが出来た。当たり前の話なんだけど、なんの躊躇いもなくベッカムに大ブーイングを浴びせるTGサポは、漢だねえ。TGが序盤から飛ばしまくる時ってのは、後半にバテバテになるのが定説なんだけど、「レアル・マドリーを相手にしている」ことがアドレナリン異常分泌を促したのか、大丈夫でしたね。
しかし、職場の同僚である40代のお母ちゃんが「ねえ吉田さん、あのレアルってチーム、まだチームになってないような気がしたんだけど」と言ってきたのには驚いた。シロートさんにもわかるくらいの興業モードだったということなのかな。たしかに後半から出てきたロナウドを見た時は、一瞬モハメド・アリか?と思ってしまったことだよ。
で、翌日のスポーツ報知の1面にもでかでかとベッカムの文字が。やれやれ。せめて報知ぐらいは「巨人5割」の大見出しをつけるくらいの気概を見せてもらいたかったものだ。

この試合でCBを務め上げた藤山竜仁のことを思うと、あ、涙が。10年前にぼくが初めてTGを観た、都田での第3回JFL本田技研戦。彼もピッチに立っていた。当時は東京ガスの社員だったはずだ。まさか10年後にロナウドやフィーゴやラウルのマークにつけるなんて。全国のサラリーマン選手の皆さん、夢はいつ叶うかわかりません。がんばりましょう。


レアル・マドリーの戦力がとんでもないってのはベッカムが移籍する前からのことだし、だから彼が移籍したから急に銀河系一の戦力====ThisIsTheErrorMessege====になったわけじゃない。今回のツアーはベッカムが移籍する前から企画されていたのだから、レアル・マドリーはベッカム移籍前の状態で十分アジアツアーはペイすると踏んでいたわけだ。そこにベッカムというビッグボーナスが鴨ねぎでくっついてきたに過ぎない。となると、もしベッカムが来なかったらメディアの扱いはどうだったのか?という疑問がわいてくる。
そもそも「ベッカムさまぁ〜っ!(はあと)」という連中のうち、彼の前所属チームを言えるのはどの程度か。W杯に出ているから「イングランド代表だ」との認知度は大丈夫だろうけど、実は「いつも赤いユニ着てるけど、どこだっけ」ってレベルではないかと。しかし、今回これだけドヤドヤ騒がれたから「レアル・マドリー」という名前は覚えられただろう。そして、ここぞとばかりに「レアル・マドリーには他にもこんなスーパースターが大勢!」ってな具合。ほとんどの日本のメディアが『ベッカムを獲ったレアル』ではなく『ベッカムが行ったレアル』という視点で語っている。「他にも」扱いの選手はたまったもんじゃないだろうが、ベッカム加入というイベントをキチンと使いこなしたわけで、営業ってのはこうでなくちゃあ。


思い出すのは、映画「稲村ジェーン」だ。あの映画のプロモーションもなんか胡散臭いなあと思っていたのだけれど、後になって『稲村ジェーンの営業戦略』というアーティクルに接する機会があって、ぼくは大いに納得した。あの映画においては『桑田が撮った映画』ではなく『映画を撮った桑田』という視点で営業を行うとする戦略が徹底していたというのだ。確かに、「稲村ジェーンを語る桑田」ってのは数多くのメディアで見たけれど、肝心の「稲村ジェーンという映画」を語っているのにお目にかかった記憶はほとんどない。なるほどねえ。


しかし、ワールド・ビジネス・サテライトでも「レアルの戦略」とか題して今回のツアーを取り上げるあたり、テレビ東京も必死なのかもしれない。この番組は、珍しく「ベッカムを獲ったレアル」という視点で作られていたが、一応「ビジネス番組」なのだから、さもありなん。で、そのコーナーで「専門家はこう分析する」というコメントとともに「ベッカムのベンチスタートもありえます」としたり顔で話すのは、かのカネコタツヒト大先生様であらせられたので、あーびっくり。おそらく奥様====ThisIsTheErrorMessege====の営業努力でしょう。頑張った甲斐がありましたね。


かくしてレアル・マドリーは日本を去っていく。次は香港、そしてマレーシアらしい。どうして韓国に寄らないんだろう?Kリーグにだってadidasと契約してるクラブはあるだろうに、やっぱスペインは昨年のことをまだ根に持っているということなんでしょうか。なんでしょうね。ピースカップ====ThisIsTheErrorMessege====にも参加してないし。外交的に言うと「かなりの冷遇」ということになると思うけど、韓国のサッカーファンはレアル・マドリーのアジアツアーをどう見ているんだろう。つくづく李天秀====ThisIsTheErrorMessege====の勇気には敬服します。ケガしないように頑張ってね。


次にレアル・マドリーが日本に来るのはいつだろう。「じゃあ次は年末のトヨタカップで」ならいいんだけど、銀河系一の戦力だったらたかがトリノのローカルクラブユベントスごときに負けちゃあいけないでしょう。実はトレゼゲやデルピエロはM78星雲の出身だったのかもしれない。

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