吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2003/08/02◆物欲に負けてしまいました
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携帯電話を買い換えてしまった。


1年以上使っていた機材なのだけど、ここ1週間ばかり電波の受信が著しく不安定で、自宅内で線が3本立ったり圏外になったりと非常にストレスがかかる状況。もともとそれほど電波が弱い地域でもないし、近隣に高層建築物が建ったわけでもない。まあ何度も落としたり蹴飛ばしたりしてるからなあ。というわけで修理に出すことにしたわけだ。保証期間内だしね。
auが貸してくれた代替機はフォトやムービーも可能な新型。「これを機会に各種機能も試してみてくださいね♪」と、営業の常套手段。その手に乗るか!と最初は思っていたのだよ。ところが。
やはり使ってみると新しい機材は新しいだけのことはあって画面は綺麗だわ多機能だわ、修理に出して2日目にして機種変更する意思を固めてしまった鋳造である。実に消費経済に組み込まれているね。

では機種はどれにするかという問題。とりあえず代替機と同じものは問題外。なぜって、辞書がバカなのだ。メーカー名を指定してはっきり申し上げさせていただくが、東芝の辞書はバカだ。ぼくは携帯電話をほとんど視覚情報ツールとしてしか活用していない。要するにメールとWeb。となると日本語変換機能の充実は必須項目なのだけど、MobileRupoとかいう変換エンジンがからっきし使い物にならない。もっともこれはぼくだけの感想じゃなくて、別の販売店も「東芝はねえ」と言っていたので、ある程度の定説なのかもしれない。東芝の関係者がもしこの雑文を読む機会があったら、一度変換機能を見直していただきたいものだ。
日本語変換が賢いとなるとATOK搭載が狙い目。となると京セラか日立かカシオだ。日立の携帯電話ってユーザーが少なそうで面白いかなと思っていたのだけど、販売店でお試しさせてもらったところ、キーが小さくて使いにくい。京セラのリボルバータイプ====ThisIsTheErrorMessege====はキーの使用感がチャチくてカンベン。となるとカシオの最新機種となってしまうぞ。メガピクセルがどうとか書いてあるし、競技場印象録で使う写真も撮れるかもしれない。ああ、モノの見事に消費経済に組み込まれているね。

そんなわけで30日に晴れて新機種に切り替えしたわけだ。色は鋳造らしくないおチャメな黄色にしたのだけど、あとで聞いた話ではこれが一番の売れ筋なんだそうで。しまった。
電話番号を変えるのはイヤだったので機種変更にしたわけだけど、解約→新規契約にすればタダ同然とは言わないまでもかなり安く手に入れられる。店側にしても、激安で販売してもインセンティブが入って来るのでペイ出来るって仕掛けは理屈ではわかるけれど、心のどっかではどうも納得できない。経済の仕掛けはまったくの素人だからよくわからんのだけど、ユーザーそのものが増えているわけではないのに、こんな商売やってて破綻しないのかなあ。


最近の機材では常識なんだろうけど、発信者によって着メロや画面を替えることが出来る。ぼくの前に機材ではそんなこと出来なかった。萌え萌え男からなら画面も着メロも帝国華撃団で決まりかな。巴里華撃団でもぼくは別に構わないけど、要するにその線。まさか着メロは新潟ブルースにしろ!とは言ってこないだろう。Sun'sSon氏ならレイソルで固めてしまって何の問題もない。手配師たろう君は、画面はもちろんMCFCだ。着メロは………そうだMatchOfTheDay====ThisIsTheErrorMessege====のテーマにしよう、なんて具合。もっとも、こいつは何にしよう見当もつかないぞって奴もいる。こんど本人に聞いてみるか。


ウィリアム・ギブスン====ThisIsTheErrorMessege====が、雑誌のインタビューで「日本の女子高生は携帯電話でメール交換やチャットやWebを見たりしているって?それのどこが『最先端じゃない』ってのさ」と外交辞令的なことを言っていたが、実際のところ諸外国の携帯電話ってのはこんなに多機能じゃないのかな。
日本の携帯電話メーカーが中国に進出しようとしたところ「大きい」「重い」ってんでボロッカスに叩かれたという話を読んだことがあるけど、文化の違いなんだろうか。日本で電卓が開発された時、アメリカでは最初のうちは「会社に行けば計算機があるのに持ち歩ける必要などない」と邪険にされたんだそうで、算盤という携帯用計算ツールが定着している日本とは発想が違ったんだな。ここの常識はあそこの非常識ってことか。

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