cyic.co.uk 吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2003/06/01◆我看了松任橙猿足球隊。
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名前を聞いただけでそそられるチームってのがある。宇都宮徹壱氏が『ディナモ・フットボール』執筆の動機になったのも、別に社会主義がどうとかいう話ではなく、単純に「ディナモとは何ぞや?」という単純な好奇心からだっただろう。
日本にも、そんな怪しげなクラブがいくつか存在する。それはユベン鳥栖====ThisIsTheErrorMessege====であったりディナモ都城====ThisIsTheErrorMessege====であったり。かつては上田ジェンシャンもぼくにとってはそんなクラブだった。そして現在、北信越リーグには「松任オレンジモンキー」なるクラブが存在する。

まず、松任というところが絶妙。小松ではなくもちろん金沢でもない。そして、なんてったってオレンジモンキーである。なぜオレンジでどうしてモンキーなのか。しかもこのクラブ、前シーズンは結局ぜえぜえひいひいの残留だったのだけど、かつてのJFL東北勢の理論====ThisIsTheErrorMessege====でいけば実は石川最強社会人クラブ====ThisIsTheErrorMessege====なのである。今シーズンもぜえぜえひいひいの残留争いを展開しそうなこのクラブ、早めに見ておく必要がある。根上町で石川の雄・テイヘンズとの試合が予定されていた。これは行かねばなるまい。天気もよさそう、二代目あたしのマジェの初ツーリングにはうってつけだ。


前日のうちに金沢まで走り、当日の朝は湯涌温泉で9時頃までゆっくり浸かっていたので、10時の第1試合キックオフには間に合わなかった。根上町のサッカー場に着いたのは10時20分近く。既に上田ジェンシャンが金沢SCを1−0とリードしていた。上田には元・横河の登内が移籍したはずだが、スタッフの方に尋ねると今日は本業の都合で遠征に帯同していないとのこと。残念だ。試合はそのままゴールもなく1−0で終了。一方的な試合というわけでもなかったが、1−0の1点を埋めるのは困難かな。そんな試合だった。

さて、第2試合で今回の目的・松任オレンジモンキーが登場する。だがしかしですけどが。スタッフが着ている服を見てぼくは腰が抜けた。かつてのWimbledonを思い起こさせる上下群青色のユニなのだけど、胸には橙色の筆文字風太字書体で

橙猿

と書いてあるではないか!開始前の練習をする選手達も同じ服を着ている。ゴング10秒でいきなり左フックをあごに喰らったような感じだ。す、すげえ。
さらに、観客席を振り返ると右ストレートが飛んできた。そこにはオレンジ色のTシャツを着た男が2名。太鼓と橙色の大旗を持ちこんでいる。なんと、オレンジモンキーにはサポがいるようなのだ。ピッチからスタンドを見上げると、橙猿サポが陣取る反対側にはテイヘンズの横断幕が。ただ一言、「テイヘンズ王国」。なんか、なんか違うぞこの試合。
どう考えても橙猿サポのそばで観戦した方が面白そうなのでそっちに移動。サポは3名。太鼓要員・大旗要員・ペット要員。ペット担当は野球の応援でよく聞くメロディーが得意らしい。そして彼らのこどもと思われるチビちゃんが数名。他に、サポではないが選手の友達らしい若い女性も数名。

選手が出て来た。あ、橙猿のユニが違う。試合用のユニは上が橙色で下が群青色。かつて見たヴォルカ鹿児島がこんな色だったような。胸に「あさがおテレビ」====ThisIsTheErrorMessege====の文字が。なんとオレンジモンキーにはスポンサーもいるのだ。


さて試合開始。橙猿サポは何を歌うのだろうと思っていたら。

♪まっ、とう!Let's Go!♪ だとか
♪おーれーんーじもーんきー、Go!行くぞまっとう、おーれーたちととーもにー、ReadyGo〜っ♪ だとか

お手本は「べ」ですか?なんか、なんか、なんか、なんてコメントすればいいのだろう。おまけに、後半からはスタンドの反対側にテイヘンズサポまで登場し、太鼓叩いての応援の声が聞こえてくる。正直言って、次々と襲ってくるイベントにぼくはもう壊れそうなんですけど。
しかしそんな大健闘のサポに対して、肝心の橙猿のサッカーはというと、後半開始早々に選手が動けなくなってしまうのは問題でしょう。地力に勝るテイヘンズに耐えてカウンターの橙猿という図式。だけどなんとか橙猿がボールを奪って縦に出しても、FWが全然走れなくてチャンスにもならない。結局は直接FKを叩き込まれて逆転負け。こりゃあ間違いなく目標は北信越残留だ。今年から試合数が増えて====ThisIsTheErrorMessege====選手も大変かもしれないけど、こんな個性的なチームが落ちていくのは惜しい。がんばってほしいものだ。


試合が終わって帰ろうとすると、橙猿サポのペット担当氏から「お疲れさまでした」と声をかけられた。挨拶して通り過ぎようとし、ふとペットケースを覗いたぼくはフィニッシュブローを喰らって立ち尽くした。ケースにはCARPと書いてあったのだ。広島ファンだったんですか?松任在住と思われる広島ファンが応援する地域リーグ残留が目標の社会人クラブ。なんか、とにかくレアな世界を覗いた気がした2時間だった。地域リーグめぐり、やめられません。

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