下に挙げたのは、11/24終了時点のEnglandPremiershipの順位表です。さて、チーム名に青い色がついているところの共通点は何でしょう?
01 | Arsenal | 11 | Aston Villa |
02 | Liverpool | 12 | Fulham |
03 | Everton | 13 | Birmingham City |
04 | Chelsea | 14 | Leeds Utd. |
05 | Manchester Utd. | 15 | Charlton |
06 | Middlesbrough | 16 | Manchester City |
07 | Tottenham H. | 17 | Sunderland |
08 | Newcastle Utd. | 18 | Bolton W. |
09 | Blackburn R. | 19 | West Brom. A. |
10 | Southampton | 20 | West Ham Utd. |
………って、「わかった!」というひとは、おそらく超能力者か嘘つきです。自分が嘘つきではないと自信がある方は、すぐにでも対人型ギャンブラーに転職することをお勧めします。人生バラ色となるでしょう。さて正解は。
この雑文などでたびたび取り上げたかもしれない「ぼくのプレミア・ライフ」====ThisIsTheErrorMessege====に、CambridgeUnited====ThisIsTheErrorMessege====というクラブの話が時々登場する。2部リーグ====ThisIsTheErrorMessege====在籍中の1983年10月1日から1984年4月28日まで、31試合ゼロ勝という壮絶に不名誉なリーグ記録を作ったクラブ。この時の「31試合」の対戦相手のうち、現在Premiershipに所属しているのが、上の表で青色をつけた8クラブというわけだ。
いまでは強豪として認識されているChelseaやNewcastleやLeedsといった面々が雁首揃えて2部にいた、という事実に驚かされる。
同じような表を作ってみよう。11/24終了時点のJ-League Division1の年間順位表。チーム名に青い色がついているところの共通点は何でしょう?
01 | ジュビロ磐田 | 09 | FC東京 |
02 | ガンバ大阪 | 10 | 浦和レッズ |
03 | 横浜F・マリノス | 11 | 東京ヴェルディ1969 |
04 | 鹿島アントラーズ | 12 | ベガルタ仙台 |
05 | 名古屋グランパスエイト | 13 | 柏レイソル |
06 | 京都パープルサンガ | 14 | ヴィッセル神戸 |
07 | ジェフユナイテッド市原 | 15 | サンフレッチェ広島 |
08 | 清水エスパルス | 16 | コンサドーレ札幌 |
簡単じゃん。Jリーグ創設時の10チームではないところだろ?
………なあんて言うひとは、いないよね。ジュビロを青くしていないのは間違いでもなんでもない。正解は「西濃運輸とリーグ戦で戦ったことのあるクラブ」。ジュビロはJ初年はJFLだったが、実は西濃と同居したことはない。====ThisIsTheErrorMessege====西濃運輸も、CambridgeUnitedと同様、弱さには定評のあるチームだった。
かつて勝野さん====ThisIsTheErrorMessege====と話したとき、息子さんが「サカつく」に興じているのを横で見ていて「父さんのチームはね、このアマラオ選手と戦っていたんだよ」とつい話してしまった、としみじみ言っていた。いまではJ1常連となっているクラブも、下部リーグで丁々発止の戦いを繰り広げていた時期があったのだ。
そして、こうしたクラブも有名選手達を引き連れて西濃のホームにやって来た。Newcastleがキーガンやビアズリーやワドルを連れてCambridgeにやって来たように。大垣浅中では912人の観客を前に、8年後のW杯で得点を記録に残す森島寛晃がゴールを決めた====ThisIsTheErrorMessege====し、その前のW杯における日本唯一の得点をアシストした呂比須ワグナー====ThisIsTheErrorMessege====には多治見で2ゴールを決めた。リティ====ThisIsTheErrorMessege====にだって、カレカ====ThisIsTheErrorMessege====にだってやられた。アウェーでの戦いでは、皇甫====ThisIsTheErrorMessege====にだってやられたし、ラウドルップ====ThisIsTheErrorMessege====にだって叩き込まれた。旧JFLって、実はとんでもないリーグだったのだ。
話は戻るが、「サカつく」についてもう一つ。大分トリニータとの試合で西濃関係者が涙を流すシーンがある。試合の場面で「希望の星 梅田高志」という横断幕が映るのだ。
現実問題として、今年の大分において梅田は希望の星なんかじゃなかった。大洲陸上の水戸戦で決勝ゴールをあげた====ThisIsTheErrorMessege====ぐらいだろうか。昇格が近づいてきた試合ではベンチにも入れなかった。フィジカルが強いわけでも運動量豊富なわけでもなく、絶対的なスピードがあるわけでもシュート力があるわけでもない。正直に言って、もし大分が昇格しても来年の契約はむずかしいだろう、と思っていた。
ところが、昇格決定後の報道で「来年の大分は戦力外選手ゼロで臨む」と伝えられたではないか。ぼくは喜んだ。もちろん、大分が昇格を決めたときよりもずっとずっと喜んだ。ついに西濃OBのトップリーガーが誕生するのだ。もちろん、本人が「俺は試合に出たいんだ」と移籍を希望しなければ、の話だが。
いまから思えば「サカつく」で「希望の星 梅田高志」の横断幕を掲げたのは、大分サポではなく西濃サポだったのかもしれない。リーグ戦の出場はむずかしいだろう。しかし、J1だからなび杯がある。1試合でもいい、途中出場でもいい、1-0でリードしていて後半40分からの出場でもいいんだ。J1の記録に名を刻んでくれ。君は、我々の誇りだ。