cyic.co.uk 吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2002/10/07◆朝宮公園はデフコン1を招く。
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その日曜の午後、まだ悪夢は訪れていなかった。


ぼくと萌え萌えゲロ袋とキエーヴォのM君は春日井市の朝宮公園にいた。東海リーグの春日井クラブとヤマハ発動機の試合を観ていたのだ。ぼくらは近場の酒屋で買ってきたビールを呑んだ。試合が終わると、時間つぶしにマンガ喫茶に行ったのだが、萌え萌えゲロ袋とM君はここでもビールを呑んだ。それから夕方の名古屋瑞穂に移動し、試合が始まるまで焼鳥屋で3人でビールを呑んだ。M君はその後の瑞穂ラグビー場でもビールを呑んだ。これは土曜の夜の行動ではない。最初にも書いたが日曜日だ。当然、3人には翌日に仕事がある。M君は月曜の朝の出勤最中に途中下車して翌日開票====ThisIsTheErrorMessege====となったそうだ。ぼくも萌え萌えゲロ袋も出勤はしたがそれ以上の状態ではない。ぼくら3人はそのままおとなしく月曜日が過ぎ去ることを期待したが、そんな不摂生な我々を神は許してはくれなかった。その月曜夜に起きたのが、あの東海集中豪雨====ThisIsTheErrorMessege====である。東海市で午後4時から5時までの1時間に114ミリの雨が降った、あれだ。3人はうめきながら会社に封鎖されて夜を明かすことになった。皆さん、不幸は足音を忍ばせてすぐそこまでやって来ているのです。


ぼくが就職して最初に住んだ街が春日井だ。ちらほらと工場もある====ThisIsTheErrorMessege====が、基本的には名古屋の衛星都市。そこのサッカークラブが、何が起きたのか東海リーグにまで上がってきた。はっきり言うがぶっちぎりの降格候補筆頭。春日井市の広報に誇らしげに載ったインタビューには「目標は東海リーグ残留です」とキッパリと書かれていた。その春日井クラブ、恐ろしいことに2年連続で残留を果たしている。2002年から東海リーグは2部制になったので当然のように2部所属になったが、いまもリーグの真ん中あたりにいるらしい。
ぼくはそんな春日井クラブのサポーターメンバーに登録している。ある日、クラブからホーム最終戦案内の手紙が来た。相手はリーグ首位のトヨタ蹴球団、午後2時から朝宮公園にて。うぐう、日曜午後に朝宮ですか。酒を呑むと東海豪雨の悪夢が蘇りそうな気がしたのでバイクで行くことにした。最初は刈谷のデンソーvs佐川東京に行くつもりだったのだけど、かつては残留が目標と明言していたクラブの広報チラシで「JFL昇格は夢ではなく、目標です」などという大ラッパを吹かれてしまっては、応援に行かないわけには。

春日井朝宮公園。この日はベンチが用意されていたが。本来は何もないただの多目的広場。ピッチの中央部には芝すらない。観客は思い思いの場所に持参の折り畳み椅子を持ち込んでのんびり観戦だ。今年の春日井クラブは新城で一度観たことがあり、カウンターが結構カタチになっていて面白かったのだが、この日はまったく別のチームだった。首位のトヨタ蹴球団が相手ということもあるのだろうが、中盤が引き過ぎてしまいボールを奪ったあとのロングボールをトップにあてた時に2列目が全然上がってこないので簡単にボールを奪われてしまう。繰り返し。まったく攻撃が作れない。前半早々にこぼれ球を押し込まれて先制されたあともまったくいいところなかったのだが、前半終了間際に縦1本ロングパスのカウンターが見事に決まって同点で後半へ。
いい時間に同点に出来たせいか、後半は圧倒的な春日井ペースとなった。中盤がどんどんプレスをかけるようになってボールの奪い合いをほぼ制圧。しかも、昨年まではFWだった浜崎が前半はボランチというより「中盤の底」という感じでまったく機能していなかったのだが、後半からはポジションを上げてトップ下に持ってきたもんでそこから自在にボールが動くようになる。ここまで変わるか?というくらいの劇的な変化。これは逆転は時間の問題か?と思ったのだが決勝点となったダイビングヘッドは後半25分あたりだった。後半のトヨタ蹴球団はまったく恐くなかった。首位がこのテイタラクなのだから、今年の東海2部が残り3試合で首位から最下位まで勝点6差にひしめく大混戦というのも肯ける。

めいめい椅子を持ち込んでいた観客も満足そうに帰っていく。運営は手弁当。いわゆるサポはいない。もちろん太鼓もない。応援のコールもない。でも、休みの日に足を運んで地域リーグ2部を観戦し、地元チームの勝利に満足する市民は確実に存在する。これぞ市民クラブ、なのかもしれない。「市民がつくる」だとか「市民のための」だとか声高に宣言する必要など、どこにもないのだ。


J-SKYスポーツで始まった「FootballAntiClimax」====ThisIsTheErrorMessege====。試合開始前のプロダクション、試合の表層とかけひき、終了後の記者会見とインタビュー。まさにPLAN-DO-SEEを30分の番組にまとめたすばらしいものだ。問題は今後の展開。第1回の素材を静岡ダービーにしたのはいい。「つかみ」としてはこれ以上ないカード。しかし「そしてフットボールは続く。」をテーマとして謳う覚悟があるのなら、第2回はマイナーなカードを取り上げないといけない。本当はこの日の春日井クラブ戦のようなカードを取り上げるべきなのだが、さすがにそこまでは求められないので、ぼくとしては10/5の湘南ベルマーレvsサガン鳥栖を希望する。J-SKYにはそれくらいの心意気が欲しいところだが、どうだろう。


春日井から帰宅するとすぐに激しい雨が降ってきた。ぼくは自宅で叩きつける雨音を聞きながら震えていた。「日曜午後に朝宮公園で春日井クラブを観る→雨が降る→災難がやって来る」。この連鎖はなんとしても1回で断ち切っておかねばならない。翌朝、特に何事も起こらなかった。天気予報も曇り。たぶん大丈夫だ、平穏な一週間が始まる。と思ったのは職場に到着するまでだった。とっつん====ThisIsTheErrorMessege====が3人だとお?!勤務手配をしていた助勤者とそのパートナーが揃ってとっつん。これって要するに、全滅?全滅?週の始めはゆるゆるとエンヂンをかけていきたいというぼくの希望は瞬間蒸発で却下された。出勤当初はデフコン2====ThisIsTheErrorMessege====を覚悟したが、月の最初の月曜日ということもあって一気にデフコン1====ThisIsTheErrorMessege====に突入。春日井クラブサポーターズの皆様には申し訳ないんだけど、来年から日曜午後の朝宮公園でのホームゲーム観戦は辞退させていただきたく。はうう。

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