吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2002/08/27◆量産型「グェン」の恐怖。
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W杯の頃に「2ちゃんねる」を中心に一部コアなサッカーファンの間で愉しく語られた戦術論に「ワーワーサカー」====ThisIsTheErrorMessege====というのがあるらしい。どこからでも点が取れるというのはチームに対する誉め言葉のはずだが、日本代表の場合はどこからも点が取れそうにないのにどこからか点が取れてしまうということだそうだ。不思議戦術「ワーワー」。ぼくはサッカーはただ眺めているだけなので戦術論にはついていけないのだけど、今回の日本代表の布陣を「ワーワーサカー」ではこう表現するのだ。

ゴールキーパー:1
量産型ミョージン:8
高機能ミョージン:1
シャア専用====ThisIsTheErrorMessege====ミョージン:1

正直言って腹を抱えて笑った。で、W杯終了後に明神選手入籍。「これでミョージン量産体制が整ったか?」とはサポティスタ。まさか5年連続で双子を産めとか?奥さんも大変だあ。
でも、もし選手の多くが同じ名字だったら、対戦相手やそのサポには一種の恐怖感を感じさせたりしないだろうか。ぼくは感じる。いや、感じた。そういう試合を観たことがあるからだ。


1996年9月18日のACWC、名古屋グランパスvsハイフォン警察。ハイフォン====ThisIsTheErrorMessege====という地名はこの時に知った。グランパスのメンバーは明らかに格下対戦モードで、当時の主戦級で出ていたのは望月と中西ぐらいか?売り出し中の喜名に福田、サテでくすぶっていた水原や山上が出ていた。もちろん全員日本人だった。まあグランパスの方はどうでもいい。
驚いたのがハイフォン警察のメンバーで、スタメンのうち5人が「グェン」だった。もちろん名前の方は違うのだろうけど、瑞穂ラグビー場の電光掲示は半角カタカナを使わないので「グェン」としか表示されないのだ。ベトナム人にとってグェンはポピュラーな名字で、別にシモタイラアライバクマノミドーが並んでいるというわけではないのだが、それでもやはり「うあああああ」という感じにはなる。で、選手交代でさらに「グェン」が投入されたりもしたので、萌え萌えゲロ袋とかと「おい、今度のグェンはグェン何号====ThisIsTheErrorMessege====だ」なんて話をしながら観ていた記憶がある。試合はハイフォン警察が日本の思い出にシュートを何本か撃って帰っていった。そのくらいの実力差があった。いたしかたないね。

結局、グェンは何人いたのだろう?当時の記録なんかないだろうなあと思いながらYAHOOで「名古屋グランパス ハイフォン警察」で検索をかけたら、見つかってしまった。====ThisIsTheErrorMessege====試合に出たグェンは7人いたことになる。いやあ、ありがとう。しかしインターネットってのは、すごいねえ。


さて、なぜいまごろこんな話をしたかというと。先日当直勤務だったのだけど、明け方の閉店モードでRSSSF====ThisIsTheErrorMessege====を眺めていたら、このハイフォン警察が2001-2002シーズンの成績が芳しくなく、ついに降格になってしまったのだ。ありゃりゃん。しかしベトナムサッカーの歴史を紐解くと、ハイフォン警察は別に強豪というわけでもなかったらしく、リーグ戦の優勝は一度もなかった。まるで湘南モノレールだね。しかし、ぼくが初めて視た海外のクラブがハイフォン警察だったので若干の思い入れはある。次回は是非「グェン」11人体制で臨んでほしかったのだけど、もう会うこともないんだろうなあ。

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