吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2002/06/19◆ぼくはこんなにも韓日W杯を。(3)
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それは十分予想されたことだった。きっとそうなるだろうと思っていた。だから、その通りになった時も驚きはしなかった。笑って受け入れただけだった。

笑う?日本代表の敗戦を、笑う?

違う違う。ぼくが笑ってしまったのは、そのあとのことだ。

代表の敗戦は職場のそばにあったテレビで見た。やはり決勝トーナメントを勝ち抜くには攻撃力が足りなかったということか。今回の日本代表に攻撃力が足りないのは開幕前からわかっていたことで、トゥルシエはそれを補うさまざまは方策を打ち出して臨んだのだけど、やはり完全に埋めることは出来なかったということね。
どうやらお隣さんの文化には「近所づきあいは大切に」という考えはないようでベスト8。いやはや、あの魂のサッカーはアイルランドに通じるものがある。で、「日本が出来なかったことを韓国が(しかもイタリアを下して)成し遂げた」ということで陰湿なトルトルいぢめがまた始まるのだろうか。もういなくなっちゃうのにね。トルトルの仕事はW杯1次リーグ突破であり、突破した先の結果については本来の仕事の完遂を貶めるものでは決してないはずなのに。日本は十分やりました。上出来です。韓国がもっとすごいことをやってのけただけの話です。そもそもお隣さんは5回目だか6回目だかの挑戦でようやく成し遂げたわけで、たかが2回目の国がどうこう言う話でもないでしょう。

で、閑話休題。ぼくは帰りがけに失意に沈む宮城スタジアムの映像を観ながら、これはとんでもないことになったと思った。土曜日の準々決勝、長居スタジアム。セネガルvsトルコだ。繰り返すがセネガルvsトルコなのだ。開幕前にこの試合のチケを購入したひとは、もしかしたらアルゼンチンvs日本になるかもしれないと期待しただろう。スウェーデンvsロシアの可能性を考えたひともいるだろう。しかし、セネガルvsトルコになるとは、少なくとも日本人なら誰も思っていなかったはずだ。
ぼくが「きっとそうなるだろう」と考えた出来事は、試合終了から1時間もしないうちにやって来た。ぼくの携帯に、誰とは言わないがこの雑文にも登場したことがある某氏から

「土曜日の長居のチケットを買いませんか?」

との誘いが来たのだ。

きっと同じ状況に陥っているサッカーファンは大勢いるはずだ。日本がトルコに勝ってから長居のチケットを手配したのでは遅い。もしかしたらロシアに勝った6/9の段階で、チュニジアに勝って1位通過→コスタリカかトルコとの決勝T1回戦に勝利→長居で準々決勝というシナリオを描いたファンも多いのではないか。それが、最後の最後で詰めが間違った結果、セネガルvsトルコなどというマニアック極まりないカードになってしまったのだ。
チケットの不当転売が法律違反なのはわかっている。しかし、今回の場合は事情が違うだろう。間違いなく額面割れを起こすはずだ。それも大暴落と言っていい記念碑的な額面割れが期待できる。前出のチケット売り込み氏から聞いてぼくは腰を抜かした。カテ1の正規価格は¥34,000だ。準々決勝の方が3位決定戦より高いとは!それだけのカネがあれば、ぼくなら間違いなく丸亀に行ってタクシーをチャーターして讃岐うどん屋巡り====ThisIsTheErrorMessege====をするね。

というわけで、ぼくは土曜日の夕方に知人を誘って長居に行ってみることにした。目標価格は、キックオフ10分前でカテ1を2枚で15,000円。別に積極的に観たいカードではない。もし値段で折り合わなければ、天王寺あたりに呑みに行けばいいだけの話ではないか。どなたか、長居のカテ1のチケットの処分に困っている方はみえませんか?なあんてね。

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