吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2002/03/17◆私が何をしたというの?
 home  index  prev next 

11日間に及ぶ旅行から一昨日の夜遅くに帰ってきて、昨日は疲労困憊でほとんど動くことが出来ずにスカパーやらデジタルBSやらでJリーグ観戦三昧だった。旅行中の衣類を大量に洗濯したものの、外に干せないのは悲しい。いい天気なのに布団も干せない。花粉が恐いのだ。はい、私は花粉症です。


今回の旅行では夕方のローカル天気予報が必見だった。花粉予報をやるからで、旅行中ほとんど雨に降られなかったこともあり「花粉の飛散量は非常に多いでしょう」とのコメントにげんなりするという毎日。これに備えて目薬と鼻炎薬を持っていったのだけど、いやあ鼻炎薬ってのは効きますね。実に効く。旅行中に何をしていたのかはそのうちに二輪分室に書くのでお楽しみにということだが、杉木立の中に佇む寺院を訪れた際にも山中をバイクで走行中にも、自分が花粉症で外の空気には花粉があふれているという事態をほぼパーフェクトに忘れることが出来た。科学技術の勝利だね。あまりの快適さに、もしかしたら天気予報が大嘘つきで花粉なんてまったく飛んでいないのでは?とさえ思ったほどだ。もちろんそんなことはなく、クスリを飲まなかった最終日は鼻水びしゃびしゃで悲惨極まりない事態になった。この鼻炎薬がものすごく眠くなる副作用があるので必然的に飲むのは晩飯後ということで、夜10時代のニュース番組を視ることすらかなわず移動の疲れもあって爆睡の毎日。おかげで朝は5時半には起きられた。

花粉症ってのは、体内の抗体量が限界値を超えると発生するものらしく、発症してしまうとずーっとつきあわなければならないものと認識している。ぼくもいまから10年くらい前についに花粉症になったのだけど、その時隣に座っていた上司が「吉田君、いいことを教えてあげようか」と言うのでてっきり対策を教えてくれるのかと思ったら「それはね、花粉症だよ」と勝ち誇ったように言うので、彼に対してほんの少しだけ殺意を抱いた。

で、テレビで見てた際の話だけど、日本の植林による杉林は間伐を行うことで管理することを前提にきつめに植えられていて、ところが林業の衰退により管理の手が行き届かなくなり、窮屈な中で育った杉がこりゃ大変だなんとしても自分の子孫を残さなければと余計に花粉を撒き散らすようになって、要するに人災なんですよということらしい。なあんだ、要するに公害病なんじゃん。

で、バイオの技術もすごいもので、花粉をあまり撒かない杉が開発されたそうだ。で?といったところ。だって、現状で杉があふれてるんだぜ。そのバイオ杉をどこに植えるんだよ。バイオ杉を植えるためにいまの杉を切って減らすってんならもうそれでいいじゃん。それとも人工林の杉を全部切り倒してバイオ杉に置き換えるってのか?で、花粉が減るのは何十年後なんだ。その頃にはたぶんぼくは死んでいるだろうし、その前に人間の方が花粉に強くなるべく進化しちゃってるんじゃないか?とさえ思う。


そんなわけで帰宅後はひっきーな生活を余儀なくされている鋳造です。だって鼻炎薬高いんだもん。被害者が自費で対処しないといけないなんて、まったくマ●クロ●フトの製品みたいで腹が立つこと甚だしい。

 top  prev next