cyic.co.uk 吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2002/02/22◆Friend or Foe ?
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日本平に行った。アジア・カップウィナーズ・カップ。別に清水のサポなわけではないし、韓国ファンというわけでもない。ただ、観たことのないチームは観てみたいという、それだけの動機。日本平に行くのは5度目だが、そのうちJリーグを観に行ったのは1度だけであとは全部ACWCだ。今回は我が友Sun'sSon氏も一緒。清水駅で待ち合わせ。
名鉄電車で豊橋まで行って、そこから各駅停車を乗り継ぐつもりだったのだけど、浜松からの電車が学校帰りの高校生で満員で、さっくりと新幹線に日和ってしまう。もはや干支で言えば4周目に入っているのだし、仕方がない。

清水駅でSun'sSon氏と合流。ホテルにチェックインし、酒や晩飯を購入し、バスに乗る。まだ試合開始まで1時間以上あるのですいていた。Sun'sSon氏は日本平は初めてだとのこと。ぼくは清水のサッカーは好きじゃないけど日本平の見やすさは好きだ。いつもゴール裏の2階席で観戦する。この日ももちろんそうすることにした。月がとっても白い、雨の心配は無用だ。入場ゲートには現代自動車の見本車が展示してあり、W杯のステッカーを社員が配っていた。アウェーなのにそこまでやるか?いやいや、現代はワールドカップの公式スポンサーとしての立場を最大限利用しているだけなのだ。

アウェー側ゴール裏は半分に仕切られていて、メインスタンド側はアウェー応援優先席との表示があった。全北サポが10人くらいいる。横断幕も出していた。====ThisIsTheErrorMessege====韓国から日本に入国するにはビザがいる。ちょっと応援にという気軽さでは来れない。現代自動車の社員サポかもしれない、とか思う。

清水は、あれ?森岡も三都主も伊東もいない。市川はサブ。このメンツなら全北とどっこいどっこいなんじゃないかな?と思ったら実にその通りだった。全北は両中盤がかなりサイドに開いた4−4−2。これで清水の両サイドは思い切って上がれない。となると早めに放り込んでバロンにぶつけてそこからというサッカーになるのだろうけど、全北のキャプテンを張っているDFの4番がことごとく競り勝つのでチャンスが作れない。一方の全北には金度勲がいる。森岡がいないせいかポストプレー自由自在。存在感を存分にアピールしていた。試合は2−2の引き分け。全北は2−2なら引き分けでも勝ち上がりなので、試合の終盤はそんなに露骨でもないけど時間を稼ぐ。当然でしょう。

ぼくらの席の前には家族連れがいて、お父さんが相当というか激しく熱くなっていた。で、清水敗退の怒りが収まらず、試合終了後になぜかその怒りがぼくらに向けられてしまった。「お前どういうつもりだ、俺の言うことにイチイチ逆のこと言いやがって」と激しくぼくに詰め寄ってくる。ぼくらは別にこのお父さんのことなんかまったく気にせずに「そりゃ時間稼ぎするわなあ」とか話していただけなのに。Sun'sSon氏がレイソルの膝掛けを持っていたことに対してもケンカをふっかけてくる始末。もう坊主憎けりゃ何だって憎い状態になってしまい、通りがかった清水サポの兄さんがなだめてもまったく聞く耳を持たない。お父さんの家族はいつものこととばかりにどこかに避難してしまっている。あーあ。で、ぼくの方は結構冷静で、このままお父さんの熱い状態が続いたら暴力事件に発展したりしてそれはそれで面白いかなと思いながら相手していたら、先ほどの清水サポの兄さんが声をかけたみたいで、「どうされましたか」と係員のお兄ちゃんが2名がやってきた。このお兄ちゃんの一人が伊東テルそっくりで、お前こんなトコで運営手伝ってるのなら試合に出ろよとか一瞬思ってしまった。「このお父さんにケンカを売られている」と状況を説明したところ、「だいたいわかりました。ここは引き受けますからどうぞお帰りください」と手慣れた対応。さすがJ1クラブ、運営はしっかりしてます。いま振り返れば、そこまで熱く清水を応援するのならあんたらがホーム側に行けばいいじゃんとお父さんに言えばよかったと思うのだけど、現場ではなかなかそういう言葉は出てこないんだよねえ。


今回の件で気になったことが一つ。このお父さんの中では、観客は「清水のサポか、敵か」のどちらかしかないという二分法が完全に確立してしまっていた。Sun'sSon氏も言ってたけど、どっちかのサポじゃないと試合を観に来ちゃいけないのだろうか。ぼくはもう「どこのサポでもないサッカーファン」になって何年にもなるけど、いまだにこの問題はついてまわる。このあたりについては、別の機会にでももう一度書いてみたい。

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