cyic.co.uk 吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2002/02/18◆異文化を見た午後。(後編)
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1時半試合開始。選手が入場してくる。ハレルヤのユニは黄色に青で十字柄。色はスウェーデン代表と同じ。エンブレムの他に十字架もプリントされていて、どこまでもキリスト教のチームだということを印象づけるデザインだ。FC京都BAMBの選手が輪になって気合いを入れ、ピッチに散る。ところがハレルヤの側は、選手がぽつんぽつんとなんか規則的に位置取り、跪いている。うわあああっ、この選手の配置は、上から見たら十字架だあああっ!人文字で十字架を作っている!毎試合これをやっているのか?Kリーグ参入後もこれをやるのか?ちょっと宗教色が強すぎないか?そりゃいまは確かにキリスト教のチームだ。しかし、Kリーグに入ったら地域密着をはからなければならない。韓国ではキリスト教は儒教とともにメジャーな宗教だけど、ここまでして大丈夫なのかなあ。これから本当にサッカーの試合が始まるのか、わからなくなってきた。

FC京都BAMBのキックオフで試合開始。まず左サイドが勢いよく上がり、そこにパスを通す。中央にFWが走り込み、そこにボールを入れる。フリーでヘッド。ゴール。今度はハレルヤのキックオフ。一度中盤でためて、スルーパス。GKと1対1、冷静に流し込む。ゴール。開始からおおかた1分30秒を経過して1−1の同点。おーい、わかってるかあ、サッカーの試合なんだぞー。バレーボールじゃないんだぞー。しかし、その後は落ち着いた展開になった。ハレルヤのサッカーは誠に韓国らしいというか、とにかく攻める。後ろでボールを回して陣形を整えたりなんてことはしない。どのフィールドポジションでボールを奪っても、必ずそこから攻撃を仕掛けていく。だから攻撃時は観ていて結構面白いのだけど、しかし守備がなあ。中盤の底でまったくと言っていいほどプレスがかからないので、JFLレベルのFC京都BAMB攻撃陣が好き放題出来てしまう。いくら練習試合とはいえ、これではKリーグを乗り切るのは大変だろう。Kの試合は3回観ているのである程度わかるけど、順位が1桁になればOKというところではないだろうか。別に最下位になっても降格するわけではないから構わないのだが。

前半を終わって3−1とFC京都BAMBがリード。ハーフタイムに場内にダンサブルな音楽がかかる。ぼくもFC京都BAMBの選曲には若干関わっているからわかるが、この曲は京都側が使うセンスではない。ということは、ハレルヤ側の持ち込みか。聴いていると自分が韓国にいるような気分になってくる。するとすると。ピッチにハレルヤ側のサブの選手が10人ほど出てきて、一列に並んで音楽に合わせて踊りを披露し始めたではないか。韓国系の観客に対するファンサービスのつもりなのかもしれないけど、なんかアタマがクラクラしてきたぞ。

試合は選手交代無制限なので、後半から両チームともお試しモード。とは言えそこはさすがに日韓戦だ。ハレルヤの選手が肘打ちを喰らわせて一発退場。スタンドの観客もだんだん熱くなってきて、最初はただ観ているだけだったのが、どんどん韓国語で応援を送るようになっていく。試合は1人少ないハレルヤがFC京都BAMBのDFとGKの連携ミスに乗じて得点して4−3の勝利。ま、でも結果はそんなに関係ない。両チームとも、DFの整備が急務だ。

試合終了後、またしてもハレルヤは選手もスタッフも輪になって祈りを捧げる。アーメン。あれ、胸の前で十字を切らない。ハレルヤはプロテスタント====ThisIsTheErrorMessege====なのかな。


これからハレルヤは日本国内を転戦する。次は静産大とやるそうだし、FC東京とも試合が組まれている。こちらはなんと飛田給東京スタジアムだ。ガスサポの前でも祈りを捧げたり踊って見せたりしたら結構な話題になるんじゃないかな。それより楽しみというか興味があるのは今年のKリーグだ。なんてったって城南一和====ThisIsTheErrorMessege====がいる。城南一和vs仁川ハレルヤは、両方の宗派が信者を大動員しての代理宗教戦争になったりするのだろうか。

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