吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2002/02/13◆2月4日のパズル解答編。(その3)
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難しいのは『天秤1』が傾いた場合です。これで、問題はどう変化するでしょう。

●ターゲットは重いか軽いか不明。
●ダウトグループは24個。リーガルグループは13個。
●天秤を3回使用可能。

となります・・・って、ここで止まった方はやっぱりこの問題は解けない。『天秤1』の結果でもう一つ有力な情報が得られています。それは天秤が傾いているという事実をありのままに見ることから得られます。なぜ天秤は傾いたのでしょう。それは

◆下がった方が重いから か ◆上がった方が軽いから

です。他の可能性はありません。下がった方が軽かったり上がった方が重かったりすることはないのです。つまり、24個のダウトグループは、ただ24個あるというわけではない。問題はこう変化する、と考えるのが正解につながるルートです。

●ターゲットは重いか軽いか不明。
●“軽い”可能性のダウトグループが12個。“重い”可能性のダウトグループが12個。リーガルグループは13個。
●天秤を3回使用可能。

というわけで2回目の天秤は

『天秤2』:左に“軽い”可能性のダウトグループから9個+“重い”可能性のダウトグループから3個、右に“軽い”可能性のダウトグループから3個+リーガルグループから9個。“重い”可能性のダウトグループの9個は余らせる。

この天秤が釣り合ったら、ターゲットは残された“重い”可能性のダウトグループの9個にいることになります。

●ターゲットは重いか軽いかわかっている(重い)。
●ダウトグループは9個。
●天秤を2回使用可能。

となり【ARM9】と同じです。これはすでに解けています。

『天秤2』で「右が下がる」動きを見せたらどうなるでしょう。その時は右の天秤皿に乗っている12個に注目してください。右の皿は“軽い”可能性のダウトグループとリーガルグループから構成されています。右側の天秤皿に「右を下げさせる」要素は存在しません。「右が下がった」のなら、その原因は左にある、つまり、左の皿の“軽い”可能性のダウトグループの9個にターゲットがいる以外に考えられません。

●ターゲットは重いか軽いかわかっている(軽い)。
●ダウトグループは9個。
●天秤を2回使用可能。

となり、【ARM9】と同じです。

『天秤2』で「左が下がる」動きを見せたらどうなるでしょう。この場合になるのは、「左が重い可能性」と「右が軽い可能性」の2通りが考えられます。つまり、左の皿の“重い”可能性のダウトグループの3個にターゲットがいるか、右の皿の“軽い”可能性のダウトグループの3個にターゲットがいることになります。問題はこうなります。

●ターゲットは重いか軽いか不明。
●“軽い”可能性のダウトグループが3個。“重い”可能性のダウトグループが3個。リーガルグループは31個。
●天秤を2回使用可能。

となります。ここまでくればあとは簡単。天秤3はこうなります。

『天秤3』:左に“軽い”可能性のダウトグループ3個+“重い”可能性のダウトグループ3個、右にリーガルグループから6個。

この天秤が釣り合うことはありえません。右の天秤皿はすべてリーガルグループですから、必ず傾きます。その傾きで、ターゲットが重いか軽いかわかります。左が下がれば“重い”可能性のダウトグループ3個にターゲットがいる(ターゲットは重い)、右が下がれば“軽い”可能性のダウトグループ3個にターゲットがいる(ターゲットは軽い)ことがわかります。問題はこう変わります。

●ターゲットは重いか軽いかわかっている。
●ダウトグループは3個。
●天秤を1回使用可能。

となって【ARM3】で解決済み。おしまい。


いかがですか?これが解答の1つです。他にもあるらしいです。
お疲れ様でした。

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