cyic.co.uk 吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2002/02/08◆野沢温泉マカロニサラダ事件。(前編)
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実は鋳造は五輪は冬季の方がずーっと好きな人間で、であるからして4年前の長野五輪のときは興奮した。この機会を逃してなるものか。絶対オリンピックをLIVEで観るんだ!とのカタい決意で臨んだものの、アイスホッケーは人気種目でチケットは取れないし、カーリングは興味あるけど、あれは真上からの視点がないと楽しめない競技のような気がするし、アルペンや橇系はきっと瞬間的に選手がすっ飛んでいくだけだし・・・と考えたぼくは結論に達した。バイアスロンだ。会場は・・・と調べると、なんとこれが野沢温泉。閉会式前日に男子リレーの決勝。お仕置きコースがある。しかも土曜日。そして舞台は野沢温泉。観戦後の入浴もまた楽しみ。さっそく、このゲーム====ThisIsTheErrorMessege====このキャラ====ThisIsTheErrorMessege====萌え萌えゲロ袋男====ThisIsTheErrorMessege====と調整に入った。まだ4年前は萌え萌えしていなかったので、この話についてはゲロ袋男と表記することにする。人気薄の競技だけあってチケットはすんなり入手出来た。

会社で同僚に話す。

「オリンピック観に行くんだぁーっ!」
「やったじゃん。何観に行くの?」
「バイアスロン!」
「・・・何それ」

急に興味をなくす同僚。でえええいっトライアスロンならみんな知っているのに、なぜバイアスロンを知らないのだ。バイアスロンってのは、すごいんだぞ。


読者の中にもご存知ない向きもあるかもしれないので軽く説明。バイは2の意味。自転車のバイシクルのバイ====ThisIsTheErrorMessege====と言えばなるほどと思うだろう。アスロンは競技だろうな。アスリートとかアスレチックとかと似たラインの言葉だ。ちなみにトライアスロンのトライは3のこと。トライアングルのトライ、フランス国旗トリコロールのトリだ。どうだ勉強になるだろう、なんてね。でもって4がテトラ====ThisIsTheErrorMessege====5がペンタ====ThisIsTheErrorMessege====で・・・ああ、もういい。バイアスロンはクロスカントリーと射撃の2つの競技を一緒に行う。トライアスロンが遠泳と自転車とマラソンを一緒にやるように。

バイアスロンで試されるのは持久力と集中力、それに心肺能力だ。なにせ長距離の雪道をクロカンで上ったり下りたりの繰り返し、でもって息もぜえぜえ言っているところで射撃をやらなければならない。驚異的な自己コントロール能力がないと出来ないのだ。で、この競技のルールがこれがまた実によくしたもの。一人が撃ち抜く的は5つある。マガジンには弾が5発入っている。その他に予備の弾を3発持っている。マガジン装填の5発で全部の的を撃ち抜けば問題ないが、もしはずしたら、予備の弾を1発ずつこめて撃たなければならない。タイムロスになる。さらに予備の弾を撃ち尽くしても的が全部落ちていない場合は、ペナルティとしてメインスタンド前にあるパドックのようなループコース====ThisIsTheErrorMessege====残った的1つにつき1周しなければならない。1周するのに数十秒かかる。個人戦は単純にペナルティタイムが1分加算されるだけらしいのだけど、やっぱバイアスロンはこれがないとね。屈折してるかな。
そんなバイアスロン、なぜ日本で知られていないのか。もちろんそれは競技人口のせいだろう。スポーツの練習で自由に?銃をぶっぱなせるのは自衛隊員くらいのものだ。それにプラスして雪のクロカン。一般人には無理だって。ぼくもゲロ袋男も日本選手の応援に行くわけではない。世界最高峰のプレーが見たい。それだけのために、ぼくらは野沢温泉に向かった。


1998年2月21日、土曜日。「しなの1号」の自由席は名古屋駅を出る段階で満席だった。当時はまだ存在した信州ワイド周遊券を使ったので指定席は利用できない。高蔵寺に住んでいたゲロ袋男が多治見から合流。デッキで立ち呑みビールだ。ヤツはゴム長を履いてきた。今日に備えて買ったのだという。不要なところには決して見栄を張らない彼らしい選択だ。ぼくも今日に備えて靴を買ったのだが、それは雪道用スポーツシューズだった。

長野から戸狩野沢温泉までは臨時快速列車。昔なつかしのキハ52編成で喜んでしまう。まだ現役だったんだ。この音!この響き!うふふふふ。戸狩野沢温泉の駅近くのスーパーで、夜の宴席に備えて酒と肴と昼飯用の弁当を買う。肴はスーパーに大したものがなかったのでデリカテッセンのコーナーでマカロニサラダを買った。駅から会場まではシャトルバスが頻発している。バスは北アルプス交通となぜか両備バス。ここまで来て両備になんか乗ってられるか。


つづく。

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