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【TAIWAN-01】 2000/05/01 小雨の渡船場と夜市の大喧燥
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台北の雨は止んでいた。バスで再びホテルに一度戻り、少し休憩してからまた移動開始。MRT民権西路駅から北に向かった。台北の都市交通に革命を起こす可能性を秘めているMRT。最初に開通した木柵線はいわゆる新交通だったのだが、これが事故を連発。以後開通したMRTはただの地下鉄である。淡水に向かうMRTは結構な混雑だ。車内は禁煙禁飲食====ThisIsTheErrorMessege====なので厳重注意。あと、扉がすべて外吊りのためか「扉によりかかるな」との掲示が見られた。もう一つ注意を引いたのは車内放送。4カ国語で放送されていた。おそらく北京語→台湾語→広東語→英語の順ではないか。日本人旅行者はつい「中国語」とまとめて表現してしまうが、これほどまでに違うか!と感嘆してしまった。車窓は普通の住宅街が続いていたのだが、終点の淡水が近づいて川が見えてくると、河原に汽水域の木がずらーっと生い茂っていたのには驚いた。日本では考えられない光景だ。

淡水駅に到着。ここから渡船場まではずらーっと屋台が並んでいて大騒ぎだ。ここの夕陽はつとに有名なんだそうだが、再び雨が降り出してきているようでは望むべくもない。10分くらい歩いたか、渡し場についてびっくり。行列が出来ているではないか。みんな観光客。18元払って切符を購入し、ぼくも列に並んだ。船はボロいが見た目より輸送キャパは大きいようで、1回で乗ることが出来た。
まあとにかく水が汚いのなんの。風情もなにもあったもんじゃない。夕陽がなければなんてことはない場所のように思えるのだが。対岸に着くと長い桟橋を渡って観光客は消えていった。みんなどこへ行ってしまったのだろう。
そのまま狭い屋台街を抜けると広い通りに出た。バス停があるに違いないというぼくの予想は的中。「渡船頭」というバス停をすぐに見つけた。民営の三重客運の国鉄板橋駅行、淡水客運のMRT關渡駅行が30分おきくらいに出ている。關渡駅行が便利なようだ。今回は淡水からの帰りの切符をすでに買ってしまったので再び渡船で戻ることにした。途中の屋台で香焼====ThisIsTheErrorMessege====を買う。粗挽きがいい食感である。帰りの船も混雑していた。みんなどこにいたのだろう。
淡水側の渡し場から駅に戻るまでの屋台街で、ついに噂の臭豆腐====ThisIsTheErrorMessege====に挑戦。といっても炭火で焙ったもの。食べる前に匂いをかいでみるがこれが全然。で、食べてみればただの厚揚げとしか思えない。なあーんだ、こんなものか。淡水駅まで戻ると駅前ロビーでは何人もの絵描きさんが肖像画を描いていた。やはりうまい人のところには人だかりが出来る。電車に乗って、いよいよ話題の『士林夜市』に挑戦だ。

夜市の最寄り駅は士林ではなく劍潭なので注意。駅を出ると、北西の方向に怪しく光る店の灯りの群れ。士林夜市だ。すごい人混み。そして、ここでついに本当の臭豆腐の匂いと対面することになった。うあああああああああああああああ。まさに発酵食品のそれだ。発酵と腐敗は紙一重====ThisIsTheErrorMessege====のだが、台湾の人はこんな匂いを発するものをよく食べようという気になったなあと感心してしまう。もっとも、日本人だって露骨に糸を引いている納豆という食品を好んで口にする民族なのだが。
途中、CD屋に寄ったところ宇多田ヒカルのマキシシングルが358元で出ていた。もう出ているんだね。もっとも、値段は日本と似たようなものだった。現地ポップスを買おうにも誰がどんな音なのか想像できないので今回はパス。いよいよ屋台街に足を踏み入れる。
荷物は持っていかないことを強硬にお勧めする。通路はものすごく狭く、そこにものすごい数の人がいる。荷物はジャマなだけ。狭い通路を分け入るように進み、ようやく目指す仔煎====ThisIsTheErrorMessege====の屋台へ。トロッとしたソースがなかなか。暖かいうちに食べよう。続いて麺コーナーを探す。奥の方で見つけた。素食涼麺====ThisIsTheErrorMessege====を頼んだところなぜか味噌湯もついてきた。どうやら店員が間違えたらしい。しかし台北で普通の味噌汁が飲めるとは思わなかった。鉄の胃袋を誇る鋳造だが、なぜかここで腹いっぱい。言っておくが量は大したことないので大喰いを誇る方々はあと4品はいけるだろう。牛排====ThisIsTheErrorMessege====は食べたかった。

さて、ところで自分はどこへ行けばいいのだろう?方位磁石でもなければ自分がどっちに進んでいるかまったく判断できない。とりあえず外に出て見回すと、高架線を通り過ぎるMRTを認めた。MRTが出来る前だったら確実に迷っていたことだろう。MRTで民権西路へ、コンビニで売っていた3種類の台湾ビール====ThisIsTheErrorMessege====をすべて買い込み、ホテルに戻って風呂に入り、3種類飲み比べた。値段も似たようなものだったし味もそんなに違いはなかった。====ThisIsTheErrorMessege====とにかく疲れた。そのまま眠ってしまう。

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