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【İSTANBUL】13. 「読者はネタなんか求めてません!」
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2012年10月21日

この朝はじゃからんも早起きしたので、例によって初発電車でシシハーネ-Şişhane-に行くルートに案内する。タクシム-Taksim-の初発は6:15だから……と、6時10分に広場に着いたら、駅入口のシャッターが開いてないっ!日曜は初発が遅いのだった。いやいや締め出し喰らうとは思わなかったぜ。土曜の夜を通して遊んでたっぽい兄ちゃん達が階段に座り込んでシャッターが上がるのを待っている。日本の繁華街の夜明けと同じような。

レンズ階段のシャッターが上がって、ようやく中へ。でも、シシハーネ-Şişhane-方面の電車は一向にやって来ない。ホームに貼ってある運転間隔案内の紙も、ちゃんと載っているのは平日ダイヤのみで、「休日は異なります」とだけ。まさかまさか日曜運休?と心配になったけど、初発は6:40のようで安心した。
シシハーネ-Şişhane-駅を降りて、誰も歩いていない、まだ暗い朝のベイオール-Beyoğlu-地区を散策する。アンニュイな雰囲気。じゃからんが「この街に来た日本人観光客の2割は『飛んでイスタンブール』じゃなくて『異邦人』を口ずさんでいると思う」と言って「そら~とだぁい~ち~が~」と歌い出す。うん、気持ちはわかる(笑)。

まったく方向を考えずに「とにかく下っていけば海に出る」と降りていくと電車通りに。あらら、トプハネ-Tophane-に出てしまった。そのまま電車通り沿いにカラキョイ-Karaköy-まで歩く。曇り空で、あまりいい写真は撮れそうにない。残念。それでも、こんな天気でこんな朝でもガラタ橋の上には釣り師だらけ。さすがだ。
トラム1号線でカバタシュ-Kabataş-→フュニキュレル-Füniküler-でタクシム-Taksim-のいつものルートでホテルに戻り、朝飯。昨夜がシミット・サライのパンだけだったので、しっかり空腹、しっかりいただく。
シャワーを浴びて、着替え。断言していい。いま、この街で厚木マーカスのTシャツを着ているのは俺だけだ(笑)。この日をマーカスのTシャツにするのは決めていた。いよいよサッカー観戦の日。“戦場”に赴くのだ。守ってもらいたいのだ。

今日の午前中は、タクシム-Taksim-から直通の42Tバスでベベッキ-Bebek-に行く。ボスポラス大橋より北にある、お洒落な家並の街、らしい。バスを見つけて「ベベッキ行く?」と訊くと運将さんは「OK、めるはば~====ThisIsTheErrorMessege====」と陽気なお答え。
途中、イノニュ・スタジアムのすぐ脇を通過した。試合開始までまだ静かなもの……ではあるのだけど、既にベジクのユニに身を包んだ男たちを見かけている。試合開始までまだ10時間以上あるぞい。
オルタキョイ-Ortaköy-を過ぎてボスポラス大橋を渡る。じゃからんが「意外と細いね」。たしかに、下から視るとそんな感じ。

2012年10月のİstanbul
36.ボスポラス橋 -BoğaziçiKöprüsü-
ボスポラス海峡にかかる橋は2本あり、南側がボスポラス橋で、北側はファーティフ・スルタン・メフメト橋。南側が市街地に近い分歴史が古く、1973年完成。6車線あるが、平日は中央分離線遷移式====ThisIsTheErrorMessege====だそうな。メトロバス(後述)がガンガン走っている。

海岸沿いの高級住宅街・ベベッキ-Bebek-に着く。ここからボスポラス海峡沿いをアルナヴィットキョイ-Arnavutköy-まで歩くのだけど、まったくトルコっぽくないお洒落な街並が続く。じゃからんに懐いてきた犬の名前だって英語の「ラッキー」だったし。ここでも釣りをしている男達が多いが、それよりもウォーキングをこなしている西洋人風の人々が目に付く。

そんな中、いかにもトルコ人って親父さんが上半身裸で海沿いを歩いていたと思ったら、いきなり海に飛び込んでしまったのでびっくり。この時間、ボスポラス海峡は黒海からマルマラ海方面に結構な速さで流れていて、親父さんはどんどん下流に流されていく。おおおおおおおい親父さんどこ行くんだああああああ。と、姿が見えなくなってしまった。海峡は大型貨物船も多く通過するし、危ないんでない?と思いつつ、どうしようもないのでそのままマルマラ海方面に歩いていたら、さっきの親父さんがびしょ濡れ姿でTシャツを着るところに遭遇した。要するにTシャツをベンチに脱ぎっぱなしにして黒海方面にウォーキング→帰りは海の流れに乗って戻っていったわけね。あ~びっくり。
と、ゆっくり歩いたつもりだったけど、アルナヴィットキョイ-Arnavutköy-に着いてしまった。トルコらしくない風景は新鮮だったけど、旅程にに入れるまでもなかったかな。

ここからレヴェント-Levent-に上がって行くバスが1日数本あるはずで、時刻も調べておいたのだけど、乗り場がわからないままに発車時間が過ぎてしまった。“乗りつぶし”をしているわけでもなし、来たバスで戻った方がいいねということでタクシム-Taksim-まで戻り、メトロ2号線でレヴェント-Levent-へ。ここにはショッピングセンターの『カニオン』がある。キャニオン、つまり“渓谷”をイメージして作られたクネクネした構造は、じゃからんには「キャナルシティにしか見えない」のだそうだ。渓谷も海峡も同じようなものか(笑)。

2012年10月のİstanbul
37.大規模ショッピングセンター
市街地にデパートがあるわけでもないし、やはりイスタンブールは圧倒的なクルマ社会だから、郊外に大規模ショッピングセンターがある。これまでに出て来たシシリ-Şişli-の『シェヴァーヒル』やレヴェント-Levent-の『カニオン』の他にも、旧市街側の空港近くとかにいろいろある。“トルコらしさ”はまったくないけど、ブランド品の購入とかだと利用価値は高いよ。

これから夜までじゃからんとぼくは別行動。彼女はここでブラブラしたり軍事博物館====ThisIsTheErrorMessege====やニシャンタシュ-Nişantaşı-のお洒落街に行ったりするという。ぼくは、D&RがあったんでCDと地図を買って、マークス&スペンサーでちょっと高めのアンダーを買って。M&Sの店員さんは「ぼく日本大好きです」と日本語で話してくれた。

さあ、食事モードだ。ショッピングセンターはサッカーのチケを買った『シェヴァーヒル』を含めていろいろあるのに、わざわざ『カニオン』に来たのには理由がある。ここには『wagamama』というレストラン・チェーンの店====ThisIsTheErrorMessege====があるのだ。存在を知って、日本にいる時にネットでメニューを視た瞬間に、ぼくの魂は発火してしまった。

「“ローメン”がある」。

はじめはミスプリントだと思った。ラーメンと書きたくて、oとaを間違えたのだ。しかし、もしそうならなぜわざわざ「ramen」「lomen」とラ行のスペルを変えているのだ。きっと理由がある。つまり、そこには“ラーメン”とは違う“ローメン”がきっとあるのだ。「kare lomen」。カレーローメン。

じゃからんの反応は素早かった。
「やめなさい!読者はネタなんか求めてません!」
ああああー聞こえない聞こえない聞こえない、なあーんにも聞こえない(笑)。


昼時に近かったけど、客はぼくの他に1人だけ。店員さん、暇そう。テラスでも喰えるみたいだけど「inside」と答えて店内の席へ案内される。

しばらくして、やって参りましたカレーローメン。うん、これは間違いなく、あの“ローメン”ではない。ちょっと安心(笑)。ただ、普通の中華麺でもなさそう。とにかくカレー・スパイスとココナツミルクの風味が強くて、日本のカレーラーメンのようにしっかりダシを取ったラーメン・スープにカレー味をつけたという感じでもない。これはこれでアリ、ではあるが。
気づくと、店員さんが遠目からぼくが食べているところをじぃーっと見つめていた。「ラーメンの本場から日本人が食べに来たぞ!どんな風に食べるんだろう?」というような状況、なんだろうか?あのう、申し訳ないですがあまりプレッシャーかけないでくださいませんか(笑)。

食べるモン食べたら眠くなったので、試合時間までちょっと仮眠しよう……とメトロでタクシム-Taksim-に戻ったら、ホテルでは部屋の掃除がまだだった(苦笑)。おばちゃんが「掃除したい」と来たので「10分待って!」と答える。やむを得ない、ちょっと早いけどサッカーの現場に行こう。

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