大爆睡のおかげで4時過ぎに目覚めてしまった。ちょっとネットの作業とかしているうちに元気になった。剃刀を買いに行こう。というのも、このホテルはアメニティが揃ってない。歯ブラシも剃刀もない。歯磨きセットは持ってきたからいいけど、剃刀は要るなあ。剃刀を買うついでに、朝の新市街を観に行こう。まだ暗いうちに外に出た。ホテルのスタッフが「なんでコイツはこんなに早くから動くんだ」という顔をしていた。
昼間は利用者が鈴なりのタクシム-Taksim-バス停前も静かなもの。でも、早朝からやってるパン屋には既に朝飯を喰ってる労働者もいる。
タクシム-Taksim-で早朝営業の雑貨店をウロウロ探してもいいのだけど、なんとなく地下鉄に乗ってタクシム-Taksim-からメトロでシシハーネ-Şişhane-へに行ってみることにした。
シシハーネ-Şişhane-側から電車が来た。たぶん、これが初発電車だ。
ほとんど客が載ってない状態でシシハーネ-Şişhane-着。出口には「カスムパシャ-Kasımpaşa-方面」「イスティクラル-İstiklal-通り方面」とある。そういうことね~。====ThisIsTheErrorMessege====
で、適当に出てしまった出口。ここ、どこだ(笑)。まあいい、坂を下っていけば絶対に海に出る。その時に考えよう。誰もいない物静かな街を一脚を使って写真に収め、坂を下り始めると、ででーーーん。
『カスムパシャ!』
ビルを覆うように、カスムパシャの選手達の集合写真の載った幕が、圧倒的な存在感で掲示されていた。この集合写真がまたオトコ臭くて、『戦う集団』って雰囲気を撒き散らしている。いいじゃんいいじゃん、この感じ。
このビルの角を曲がって、趣のある狭い道を歩いていくと、早朝からやってる店があった。食料品だけかな~…と外から覗いてみると、奥の方に洗剤とかが並んでいるのが見えた。これは剃刀もあるか?と入ってみると。果たして使い捨てタイプのジレットの剃刀を発見した。4本で3【も】。ダメもとで100【も】札を出してみたら、やっぱりイヤな顔をされたけど97【も】の釣りを出してくれた。ありがとう。
剃刀も手に入ったので、その趣のある道をそのまま歩いていった。通りの先の開けたところに塔が見える。
「ガラタ塔だ!」
さすがにこんな早朝では上ることもかなわず、周辺のいい雰囲気を写真に収めて、坂道を下る。前日の昼間の人がゴミのようにごった返すイスタンブールと対極の、静かな雰囲気の中を下りていくと、ようやく海沿いに出たようで、路面電車が横切るのが見えた。カラキョイ-Karaköy-だ。なるほど、ここに出るのね。
カラキョイ-Karaköy-からガラタ橋を望むと、あけぼのの光の中に浮かび上がるスレイマニエ・ジャーミィが見える。これは望遠レンズで引っ張りたい景色だ。しかし、いくら朝が遅いイスタンブールとはいえ7時過ぎ、さすがにクルマの交通量も多く、いいタイミングで写真に収めるのは困難だった。
7時半にはホテルに戻るつもりだったので、トラム1号線でカバタシュ-Kabataş-→フュニキュレル-Füniküler-でタクシム-Taksim-と戻った。平日だから通学のJKの姿もあるのだけど、膝下までの白ソックスをパツンと履いて制服のスカートを股下ギリギリのミニにしたJKを電車の窓から見つけたときはびっくりしてしまった。イスラム圏でもそういう着こなしはアリなのか。
ホテルに戻り、シャワーを浴びて、買ってきた剃刀で髭を剃った。断言していい。いま、この街で日立ビルケアのTシャツを着ているのは俺だけだ(笑)。
ホテルのレストランで朝飯。トルコのチーズは塩気が強くてクセがある。「チーズならよろずOK」のじゃからんはともかく、ぼくにはツラいのがあった。パンは、蜂蜜を薄く塗って焼いたドーナツみたいな形のが美味くて、結局毎朝これを食べていた。オレンジジュースも美味しかったけど、とにかく好印象だったのがストレートハニー。日本のスーパーで売ってる“チューブ入り”のヤツとは風味もコクも段違いでしかもさっぱり。プレーン・ヨーグルトに入れて食べた。